【らくだい魔女】闇の力に負けるな!キュートで元気な魔女姫ストーリー第2巻。【らくだい魔女と闇の魔女】【小学校中学年以上】

2024年4月10日

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らくだい魔女と闇の魔女  らくだい魔女シリーズ 2  成田サトコ/作 千野えなが/絵  ポプラ社

あたし、フウカ。こう見えても「銀の城」のお姫さまで、れっきとした魔女なの。お城で出会った不思議な少女リリカ。彼女にそそのかされて禁固の部屋で見つけた腕輪をはめられてしまい……

この本のイメージ 異世界ファンタジー☆☆☆☆☆ 魔女☆☆☆☆☆ プリンセス☆☆☆☆☆

らくだい魔女と闇の魔女  らくだい魔女シリーズ 2  成田サトコ/作 千野えなが/絵  ポプラ社

<成田サトコ>
1981年秋田県に生まれる。児童文学の未来をになうエンターテイナーを求める公募、ポプラ社Dreamスマッシュ!大賞にて、[らくだい魔女はプリンセス」が第1回大賞を受賞、作家デビュー。岩手県在住

<千野えなが>
日本のイラストレーター。女性。東京都出身。千葉県在住。イラストレーターの武田日向は4歳上の実姉にあたる。主な挿絵作品は「らくだい魔女」「きらめき12星座」「ステップファザーステップ」「ミラクルクッキーめしあがれ!」「海の娘アレーア」などがある。

 劇場版アニメにもなった小説「らくだい魔女」シリーズ、第二巻。「らくだい魔女と闇の魔女」の初版は2007年です。

 長く愛されてきたロングセラーですが、恥ずかしながら未読でした。
 第一巻をご紹介してから日が経ってしまいましたが、第二巻をご紹介。

 お話は、それぞれの巻で完結はしていますが、大きな流れがあるので第一巻からお読みになったほうがいいでしょう。

 第一巻「らくだい魔女はプリンセス」のレビューはこちら

 さて、今回のお話は……

 四つの大陸と九つのお城がある「魔法の国」。
 フウカは、風をつかさどる銀の城のお姫さまです。
 ママのレイアは超美人で超怖い女王さま。

 かつて、フウカ、カリン、チトセのそれぞれのお父さんお母さんたちが封印した闇の魔女メガイラ。彼女の腕輪が銀の城の禁固の部屋に保管されていました。

 ところが、銀の城に忍び込んだナゾの少女リリカがフウカをそそのかし禁固の部屋の扉を開け、フウカの腕にメガイラの闇の腕輪をはめてしまいます。

 腕輪にコントロールされて、不思議な場所に呼び込まれるフウカ、そして、カリン、チトセ。
 それは「メガイラの遊園地」。

 そこで、フウカたちは絶体絶命の危機に陥るのですが……

 ……と、いうのが今回のあらすじ。

 闇の魔女は強敵ですが、黒の城のキース君も登場し、フウカを助けてくれます。

 そして、闇の魔女と戦ううち、悩みやコンプレックスなどほとんどないフウカがずっと悩んできた「あの問題」が……

 銀の城の王族は代々銀色の髪。なのに、フウカは金色の髪。
 これには、どうやらフウカのパパが関係しているようです。

 ママと一緒に闇の魔女メガイラを封印したパパ。謎の多いパパ。いったいどんな人だったのでしょうか。

 文章はフウカちゃんの一人称で書かれており、漢字も少なめで会話文が多くとても読みやすい小説です。長い小説の読みはじめにぜひ。
 総ルビではありませんが振り仮名がないのはごく簡単な漢字だけでたいていの漢字には振り仮名がふってあります。だいたい小学校中学年からですが、賢い子なら低学年からでも読めるかも。

 千野えなが先生のアニメーション風の挿絵が抜群にかわいらしく躍動感があり、文章との相性はばっちり。読んでいるだけでうきうきしてきます。

 魔法とプリンセスときたら、女の子があこがれる二大要素のフュージョン。
 ストーリーはわかりやすい勧善懲悪で、そのうえ悪役への優しさや思いやりもあり、ただ「悪いやつを倒しておわり」ではないところも推しポイント。
 かわいくて優しい親友も、かっこいい男の子ズもいる、キラキラのファンタジーです。

 字の大きな本を卒業して小説に挑戦しようとするくらいのころにおすすめ。長編小説や読書の入門編として申し分なし、楽しく、明るく、さわやかな少女小説です。

※この本には電子書籍もあります

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。闇の魔女にも事情があり、ただ悪いだけの人間が倒されるのではなく救いのあるストーリーになっています。

 フウカ、カリン、チトセ、キースたちの友情も描かれていて、どのキャラも魅力にあふれています。
 本を読む楽しさを体験してほしい、初心者向けの楽しくかわいいファンタジーです。

 

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