【らくだい魔女】失われた記憶の秘密を探れ!キュートで元気な魔女姫ストーリー第3巻。【らくだい魔女と王子の誓い】【小学校中学年以上】

2024年4月13日

広告

らくだい魔女と王子の誓い  らくだい魔女シリーズ 3  成田サトコ/作 千野えなが/絵  ポプラ社

あたし、フウカ。銀の城のお姫さまでれっきとした風の魔女。ある日、幼馴染の青の城の王子チトセの能力が消えてしまい……

この本のイメージ 異世界ファンタジー☆☆☆☆☆ 魔女☆☆☆☆☆ プリンセス☆☆☆☆☆

らくだい魔女と王子の誓い  らくだい魔女シリーズ 3  成田サトコ/作 千野えなが/絵  ポプラ社

<成田サトコ>
1981年秋田県に生まれる。児童文学の未来をになうエンターテイナーを求める公募、ポプラ社Dreamスマッシュ!大賞にて、[らくだい魔女はプリンセス」が第1回大賞を受賞、作家デビュー。岩手県在住

<千野えなが>
日本のイラストレーター。女性。東京都出身。千葉県在住。イラストレーターの武田日向は4歳上の実姉にあたる。主な挿絵作品は「らくだい魔女」「きらめき12星座」「ステップファザーステップ」「ミラクルクッキーめしあがれ!」「海の娘アレーア」などがある。

 劇場版アニメにもなったロングセラー児童小説「らくだい魔女」シリーズ、第三巻。「らくだい魔女と王子の誓い」の初版は2007年です。

お話は、それぞれの巻で完結はしていますが、主人公フウカの出生の秘密など大きな流れがあるので第一巻からお読みになったほうがいいでしょう。

 第一巻「らくだい魔女はプリンセス」のレビューはこちら

 今回のお話は……

 四つの大陸と九つのお城がある「魔法の国」。
 フウカは、風をつかさどる銀の城のお姫さまです。

 青の城の王子様チトセとフウカは幼馴染。
 ある日、突然チトセは魔法を使えなくなってしまいました。

 何が起きたかさっぱりわからないチトセ。
 どうやら最近頻繁に見る夢と関係があるのではと思い、チトセはフウカ、カリンと連れ立って夢の場所竜王山に向かいます。

 はたして、夢の意味とは?
 そして、チトセは力を取りもどせるのでしょうか?

 ……と、いうのがあらすじ。

 
 チトセって、幼い頃は泣き虫だったんですね。フウカと出会い、様々な冒険をしてゆくなかで成長して強くなったようです。

 今回は、王さまや女王さまに必要な資質「他人のために勇気を出すこと」がテーマとなっています。

 人が生きてゆくためには困難に立ち向かう勇気が必要です。
 しかし、多くの人々を統べる使命を持つ王さまや女王さまは自分のためにがんばるだけでは足りません。
 フウカとカリンはプリンセスなので、いずれは女王になる運命を背負っています。

 青の城のプリンスのチトセはフウカとちがい、兄弟が多く13王子なので兄が12人います。だから、おそらくは「将来王になる」ことは期待されてはいなかったのでしょう。幼い頃は泣き虫で、兄たちに女の子の服を着せられて泣きべそをかいたりしていたようです。

 そんなチトセが勇気のある男の子になったのは、実はある事件がきっかけだったのです。

 さて、その事件とは?
 チトセが手に入れた力とは?
 そして、この世界の明暗を分けるフウカの運命とは?

 大きなストーリーも動き出してこれからが楽しみですね。
 今年はアニメーション映画にもなり、根強いファンがいるようです。

 文章はフウカの一人称で書かれており読みやすく、難しい漢字には振り仮名が振ってあります。 だいたい小学校中学年から。賢い子なら低学年からでも読めるかも。

 千野えなが先生の挿絵が抜群に可愛らしく、また、動きの多い展開なのでアニメーションを見ているような気分になれます。チトセも大活躍するので、男の子が読んでも楽しめると思います。

 長い小説の読みはじめに。男の子と女の子の幼馴染友情ものがお好きな方に。
 わくわくの冒険ファンタジー小説です。

 魔女が大好き、元気な女の子大好き、冒険大好きならぜひどうぞ!

 ※この本には電子書籍もあります。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。明るく楽しい魔女ファンタジーです。
 今回は、チトセくんが大活躍。
 フウカたちの秘密にも少しだけ触れ、今後の展開が楽しみになります。

 読後はカリンが作ったようなおいしいクッキーと紅茶でティータイムを。

 

商品紹介ページはこちら

 

 

お気に入り登録をしてくださればうれしいです。また遊びに来てくださいね。
応援してくださると励みになります。

にほんブログ村 本ブログへ

広告