【わたし小学生まじょ】わたしは魔女で小学生!キュートで元気な日常ファンタジー。【小学校低学年以上】

2024年4月13日

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わたし小学生まじょ 中島和子/作 秋里信子/絵 金の星社

リリコは春から小学生。誕生日にランドセルをもらって大喜び。ところが、おばあちゃんはリリコに古ぼけたほうきをくれて……

この本のイメージ 日常ファンタジー☆☆☆☆☆ 魔女☆☆☆☆☆ 小学生☆☆☆☆☆

わたし小学生まじょ 中島和子/作 秋里信子/絵 金の星社

<中島和子>
岐阜県出身。童話の創作を中心に活動する。主な作品に「りっぱなおおかみになりたい」、「かばた医院のひみつ」、「さいごのまほう」など。

<秋里信子>
鳥取県出身。絵本・児童書の挿絵を中心に活動する。作品に「かばた医院のひみつ」、「さいごのまほう」、「うふふ森のあららちゃん」、「ぼくのんびりがすき」など。

 ハロウィンシーズンなので、魔女もの、魔法ものの作品を重点的にご紹介しています。こんなにあるんですね。知らなかったファンタジーにたくさん出会えて幸せ。

 本日は、かわいい日常系ファンタジーのご紹介です。タイトルは「わたし小学生まじょ」。初版は2013年。

 お話は……

 リリコは6歳。春からは小学生です。
 お父さんお母さんからは誕生日のプレゼントにランドセルをもらって大喜び。

 ところが、おばあちゃんはリリコにふるぼけたほうきをくれます。

 なんと、おばあちゃんは魔女。リリコにあとを継いでほしいというのでした。
 リリコをふつうの女の子として育てたいお母さんは大反対。

 春からふつうの小学生になるか、それとも魔女の学校に行くのか、選択をせまられたリリコ。

 「わたし、小学生になる!そして、魔女にもなる!」
 これがリリコの答え。

 そんなわけで、リリコの小学生魔女ライフが開幕したのでした……

 ……と、いうのがあらすじ。

 森の動物たちと友だちで、動物の気持ちがわかるリリコちゃん。
 いままでの遊び相手は動物だけでしたが、小学生になったらついに人間の友だちと遊べるのです!
 リリコちゃんは期待に胸をふくらませて学校に向かいます。

 そこで出会ったのは、しりとりが大好きなはるかちゃんとやんちゃなケイくん。

 お友だちができて大喜びのリリコちゃんですが、おばあちゃんに「魔女であることは隠すこと」と口止めされていることを思い出します。

 はたしてリリコちゃんは魔女であることを隠し通すことができるのでしょうか。それは読んでみてのお楽しみ。

 文章は平易で読みやすく、すべての漢字には振り仮名が振ってあります。ページ数はわりとありますが字がとても大きいので、五十音が読めればコツコツひとり読みで読みきることができるでしょう。

 リリコちゃんが6歳なので、だいたいそれくらいから。もちろん、読み聞かせでもOK。
 絵本を卒業してちょっと長めの物語にチャレンジするくらいの段階におすすめの小説です。

 秋里先生の描くリリコちゃんのすべての表情があどけなく愛らしく、生き生きとしていてまぶしいくらい。

 人生の新しい扉が開いて、好奇心いっぱいのリリコちゃん。
 魔女の秘密でさえ、不安はあってもドキドキの宝物です。

 「わたし小学生まじょ」はシリーズものらしく、続編が何作も出版されています。これから一冊ずつご紹介してゆく予定です。

 広い世界に飛び出してゆく年頃の心躍る気持ちとちょっぴりの不安を描いた児童向け日常ファンタジーです。
 魔法が好き、魔女が好きなお子さま、動物好きのお子さま、来年の春から小学校に上がる年頃のお子さまに。

 ハロウィンシーズンの読書にぜひどうぞ!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。やんちゃな悪戯坊主は登場しますが、芯からの悪人はいない、ほのぼのしたやさしい世界です。

 ふつうの現代社会に魔女や魔法使いが暮らす、日常系の魔法ファンタジーがお好きなお子さまにおすすめです。

 

 

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