【もりのホテル】どんな動物でも大歓迎!あらいぐま一家のほのぼのホテル【絵本】【3歳 4歳 5歳】
「もりのホテル」はあらいぐま一家の素敵なホテル。今日もいろんな動物たちがくつろぎにやってきます。どんな部屋に案内してくれるのかな……?(もりのホテル ふくざわゆみこ/作 学研プラス)
この本のイメージ 動物ファンタジー☆☆☆☆☆ あらいぐま☆☆☆☆☆ ホテル☆☆☆☆☆
もりのホテル ふくざわゆみこ/作 学研プラス
<ふくざわゆみこ>
東京生まれ。絵本作家。主な絵本に「ぎょうれつのできるパンやさん」「ぎょうれつのできるチョコレートやさん」他、ぎょうれつのできるおいしいえほんシリーズ(教育画劇)、「おおきなクマさんとちいさなヤマネくん」「ブルくんとかなちゃん」シリーズ(福音館書店)など多数。
ようやく秋らしくなりました。今日からは連休ですね。秋といえば旅行のシーズン。
今年の秋はひさしぶりにどこかへお出かけになりますか? どんなホテルに泊まりましょうね?
可愛らしい動物ファンタジーでおなじみのふくざわゆみこ先生の「もりのホテル」。初版は2015年です。
ストーリーは……
森の中の大きな木をくりぬいて作った「もりのホテル」。あらいぐま一家のホテルです。
お母さんは花壇のお花を育て、お父さんはお料理を作ります。おじいちゃんは支配人です。小さな孫のマロンもお手伝い。
へびさんには細長い横枝の部屋を。
くまさんには一番大きな部屋を。
ふくろうさんには雨戸をおろした大窓の部屋を。
小鳥たちにはふかふかのかわいいクッションを。
夜には自慢のお料理をみんなで楽しみます。
誰もが幸せになれるホテル、それが「もりのホテル」なのです。
……と、いうのがあらすじ。
ふくざわ先生の描く世界は、肉食獣も草食獣も仲良く暮らすユートピア。
これは、生物学的には正しくない表現ですが、多様な人々の比喩だと考えると受け止めやすいでしょう。
小さなお子さまのなかには「こういうのは正しくない」と動物ファンタジーを受け付けない子もいますが(その感性もすばらしい)「これは比喩なんだよ」とご説明いただけたらと思います。
「もりのホテル」を経営するあらいぐまさんたち一家。
働きもののあらいぐまさんたちは毎日ホテルを綺麗に掃除して、花壇の手入れをします。
どんなお客さまにもくつろいでいただけるよう、お客さまにあわせて素敵なお部屋をご案内。 「もりのホテル」では、どんなお客さまも大歓迎なのです。
あらいぐまさんたちのお客さまをおもてなししたいと言う気持ち、どんなお客さまにも寄り添う姿勢、学ぶところがいっぱいあります。しかも、いつだって楽しそう。
字はすべてひらがなとカタカナ。
見開きに最大で十五行くらいですから、五十音が読めればひとり読みでコツコツ読みきることができます。
どのページも動物たちが生き生きと幸せそうなだけでなく、クラシックなヨーロッパ調のホテルの中がお洒落で素敵なのです。
へびさんのベッドには寝そべってみたいし、くまさんのロッキングチェアには揺られてみたい。ふくろうさんのソファでくつろいで読書をしてみたい。
そのうえ食べ物がとにかくおいしそう。
焼きたてのパンやスープ、きのこのパスタ、川魚のオーブン焼きなどなど……
可愛くデコレーションされたデザートも。
心をこめておもてなししてくれる「もりのホテル」。
こんなホテルがあったら、絶対に泊まりにゆきたいですよね。
秋の行楽シーズンに、心がほっこりする絵本をぜひどうぞ。
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ネガティブな要素はまったくありません。
可愛らしい動物ファンタジーです。ふくざわ先生の描く動物たちが表情ゆたかで愛らしく、お料理はおいしそうで食欲をそそります。
読後は、きつね色にこんがり焼いたホットケーキでひとやすみしたいですね。
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