【もりのホテル】どんな動物でも大歓迎!あらいぐま一家のほのぼのホテル【絵本】【3歳 4歳 5歳】

2024年4月14日

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もりのホテル ふくざわゆみこ/作  学研プラス

「もりのホテル」はあらいぐま一家の素敵なホテル。今日もいろんな動物たちがくつろぎにやってきます。どんな部屋に案内してくれるのかな……?(もりのホテル ふくざわゆみこ/作  学研プラス)

この本のイメージ 動物ファンタジー☆☆☆☆☆ あらいぐま☆☆☆☆☆ ホテル☆☆☆☆☆

もりのホテル ふくざわゆみこ/作  学研プラス

<ふくざわゆみこ>
東京生まれ。絵本作家。主な絵本に「ぎょうれつのできるパンやさん」「ぎょうれつのできるチョコレートやさん」他、ぎょうれつのできるおいしいえほんシリーズ(教育画劇)、「おおきなクマさんとちいさなヤマネくん」「ブルくんとかなちゃん」シリーズ(福音館書店)など多数。

 ようやく秋らしくなりました。今日からは連休ですね。秋といえば旅行のシーズン。
 今年の秋はひさしぶりにどこかへお出かけになりますか? どんなホテルに泊まりましょうね?

 可愛らしい動物ファンタジーでおなじみのふくざわゆみこ先生の「もりのホテル」。初版は2015年です。

 ストーリーは……

 森の中の大きな木をくりぬいて作った「もりのホテル」。あらいぐま一家のホテルです。
 お母さんは花壇のお花を育て、お父さんはお料理を作ります。おじいちゃんは支配人です。小さな孫のマロンもお手伝い。

 へびさんには細長い横枝の部屋を。
 くまさんには一番大きな部屋を。
 ふくろうさんには雨戸をおろした大窓の部屋を。
 小鳥たちにはふかふかのかわいいクッションを。

 夜には自慢のお料理をみんなで楽しみます。
 誰もが幸せになれるホテル、それが「もりのホテル」なのです。

 ……と、いうのがあらすじ。

 ふくざわ先生の描く世界は、肉食獣も草食獣も仲良く暮らすユートピア。
 これは、生物学的には正しくない表現ですが、多様な人々の比喩だと考えると受け止めやすいでしょう。

 小さなお子さまのなかには「こういうのは正しくない」と動物ファンタジーを受け付けない子もいますが(その感性もすばらしい)「これは比喩なんだよ」とご説明いただけたらと思います。

 「もりのホテル」を経営するあらいぐまさんたち一家。
 働きもののあらいぐまさんたちは毎日ホテルを綺麗に掃除して、花壇の手入れをします。

 どんなお客さまにもくつろいでいただけるよう、お客さまにあわせて素敵なお部屋をご案内。 「もりのホテル」では、どんなお客さまも大歓迎なのです。

 あらいぐまさんたちのお客さまをおもてなししたいと言う気持ち、どんなお客さまにも寄り添う姿勢、学ぶところがいっぱいあります。しかも、いつだって楽しそう。

 字はすべてひらがなとカタカナ。
 見開きに最大で十五行くらいですから、五十音が読めればひとり読みでコツコツ読みきることができます。

 どのページも動物たちが生き生きと幸せそうなだけでなく、クラシックなヨーロッパ調のホテルの中がお洒落で素敵なのです。
 へびさんのベッドには寝そべってみたいし、くまさんのロッキングチェアには揺られてみたい。ふくろうさんのソファでくつろいで読書をしてみたい。

 そのうえ食べ物がとにかくおいしそう。
 焼きたてのパンやスープ、きのこのパスタ、川魚のオーブン焼きなどなど……
 可愛くデコレーションされたデザートも。

 心をこめておもてなししてくれる「もりのホテル」。
 こんなホテルがあったら、絶対に泊まりにゆきたいですよね。

 秋の行楽シーズンに、心がほっこりする絵本をぜひどうぞ。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。
 可愛らしい動物ファンタジーです。ふくざわ先生の描く動物たちが表情ゆたかで愛らしく、お料理はおいしそうで食欲をそそります。

 読後は、きつね色にこんがり焼いたホットケーキでひとやすみしたいですね。

 

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