【ゆきうさぎのおくりもの】【絵本】小さなしろうさぎの友情物語。クリスマスにぴったりの絵本です【クリスマスのちいさなおはなし】【4歳 5歳 6歳】
ゆきうさぎのピートくんとねずみさん、こぎつねさん、こぐまくんは雪遊びに出かけました。けれど、寒くて寒くて途中で１匹、また１匹と家に帰ってしまいます。いいことを思いついたピートくんは…… （ゆきうさぎのおくりもの クリスマスのちいさなおはなし レベッカ・ハリー/絵 木原悦子/訳 世界文化社）
この本のイメージ 動物ファンタジー☆☆☆☆☆ クリスマス☆☆☆☆☆ かわいい☆☆☆☆☆
ゆきうさぎのおくりもの クリスマスのちいさなおはなし レベッカ・ハリー/絵 木原悦子/訳 世界文化社
＜レベッカ・ハリー＞
絵本作家。イギリス生まれ。グラフィックデザインとイラストを学ぶ。グリーティングカードの制作に従事した後、幼児絵本の制作へと仕事を広げる。イギリス在住
＜木原悦子＞
翻訳家。長野県生まれ。明治学院大学英文学科卒業。外国系雑誌の編集者を経て文筆業に転じる。
ハロウィンが終わったらば、ただちにクリスマスシーズン。
日本は忙しくて寒い冬をイベントで乗りきります。
というわけで、このブログでも気が早いといわれそうですがクリスマスの絵本をご紹介しています。
本日ご紹介するのはあの名作、クリスマスの心あたたまる絵本「ゆきうさぎのねがいごと」の続編「ゆきうさぎのおくりもの クリスマスのちいさなおはなし」です。
原題はSnow Bunny’s Christmas Gift.イギリスでの初版は2014年。日本での初版も2014年。今年2023年に新版が出版されています。
ストーリーは……
サンタさんへのねがいごとでクリスマスにお友だちができたピートくん。
今年もクリスマスが近づいてきました。
クリスマスの前日、仲良しのねずみさん、こぎつねさん、こぐまくんと雪遊びに出たピートくん。
そり遊びやスケート、まつぼっくり拾いは楽しいけれど、あまりにも寒くて１匹また１匹とおうちに帰ってしまいます。
ひとりで帰る帰り道、きらきら光るボタンを拾ったピートくんは、あなぐまのおじさんの店に行き、たくさんの毛糸を買いました。
そして……
……と、言うお話。
「ゆきうさぎのねがいごと」ほどのストーリー性はありませんが、ピートくんの友だちを思う気持ち、何かをしてあげたいという温かい心が伝わってくる絵本です。
ピートくんは与える心が大きい子です。「ゆきうさぎのねがいごと」でも、大勢の動物たちとにぎやかに遊ぶより、ひとりで寂しそうにしている子を助けたいと思ってしまう子でした。
今回も、ピートくんは寒さで凍える友だちのためにクリスマスプレゼントをつくります。
大切な人と一緒にすごすクリスマスってなんて素敵なんでしょう。
ピートくんは心から幸せそう。
冬になると家にいる時間がふえるので、何かをつくりたくなりますね。
わたしも何年か前には編み物にハマって毎日何かしらを編んでいた時期があります。
編み物は、落ち込んでいるときや悩みごとがあるときには最適の趣味。
なにしろ、編んでいる間は頭は網目のことしか考えていないし手はリズミカルに動いていて、やっているうちに瞑想状態に似て心が落ち着いてきます。
毛糸の手触りは癒しになるし、頑張っている「成果」が目に見えて増えてゆくのもモチベーションになります。
それに「間違えたらほどいてやりなおせる」のも魅力。お裁縫とかと違って、案外取り返しがついたりするものなんです。
そうして作った作品は、誰かにプレゼントしたら喜んでもらえるし、一石で二鳥にも三鳥にもなるのです。
ピートくんは大切な友だちたちのことを考えて、せっせとプレゼントを編んだのでしょう。ピートくんからプレゼントをもらって、ねずみさんもこぎつねさんも、こぐまくんもにっこにこ。最高のクリスマスになりました。
字はすべてひらがなとカタカナ。文章は見開きに最大十五行くらいで読みやすく、五十音が読めればコツコツとひとりで読みきることができます。もちろん、読み聞かせにもおすすめです。
絵は、それぞれの動物たちがふかふかの手触りが感じられるような、ぬいぐるみのような可愛らしさ。つぶらな瞳がきらきらしていて、思わず抱きしめたくなるくらいです。
また、表紙だけでなく全頁にキラキラとした銀の箔押しがされており、装丁も華やか。特別な日のプレゼントにぴったり。
動物ファンタジーが大好きなお子さまやぬいぐるみ好きなお子さまはきっと気に入りそう。
クリスマスのプレゼントに、「ゆきうさぎのねがいごと」がお好きなお子さまに。または「ゆきうさぎのねがいごと」とセットで。
「ゆきうさぎのおくりもの クリスマスのちいさなおはなし」は大切な人とすごす時間がもっともっと楽しくなる、愛らしくて豪華な絵本です。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はまったくありません。心あたたまるクリスマスの物語です。大切な人と一緒にすごす時間のすばらしさ、手作りのプレゼントをする喜びなどが描かれています。
読んだ後は何かを作りたくなるかもしれません。
編み物テキストもリンクしておきますね。
商品ページはこちら←
https://www.mmanorhouse.com/2020/12/18/post-5617/
