【アーチー・グリーンと魔法図書館の謎】伝説の魔法書の謎を解け!本と魔法が大好きな人のための本格ファンタジー。【小学校高学年以上】

2024年4月14日

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アーチー・グリーンと魔法図書館の謎  D.D.エヴェレスト/作 こだまともこ/訳 石津昌嗣/絵 あすなろ書房

アーチー・グリーンの12歳の誕生日、彼宛に過去から小包が届く。それは古ぼけた本だった。オックスフォードの古書店に本を届けに行ったアーチーは、古から今へと続く魔法書を守る戦いに巻き込まれることになる…… (アーチー・グリーンと魔法図書館の謎  D.D.エヴェレスト/作 こだまともこ/訳 石津昌嗣/絵 あすなろ書房)

この本のイメージ 本格ファンタジー☆☆☆☆☆ 魔法☆☆☆☆☆ 図書館☆☆☆☆☆

アーチー・グリーンと魔法図書館の謎  D.D.エヴェレスト/作 こだまともこ/訳 石津昌嗣/絵 あすなろ書房

<D.D.エヴェレスト>
英国の作家。妻、ふたりの十代の子どもといっしょに、アッシュダウン・フォレストにあるエドワード調の屋敷に住む。執筆していないときは、地元のサッカーチームのマネージャーや、息子のロックンロール・バンドの裏方を務めている。ジャーナリストでもあり、ノンフィクションの作品を多数出版している。

<こだまともこ>
東京生まれ。出版社で雑誌の編集に携わったのち、児童文学の創作と翻訳を始める。

<石津昌嗣>
1963年、広島生まれ。作家/写真家/絵描き。武蔵野美術大学卒業後、グラフィックデザイナーを経て、海外を三年間放浪する。帰国後、写真と執筆に携わる。

 このブログにいらしてくださる方は、おそらく本が好きなはず。
 わたしも本が大好き。そして、ファンタジーが大好き。

 とりわけ、「本」を題材にしたファンタジーには特別な思い入れがあります。「はてしない物語」とか、「魔法の声」とか。
 そもそも本と魔法は相性がいい。本はそれそのものが魔法的存在だからです。

 本日ご紹介するのは、魔法書のために働く「炎の守り人」たちと本と話が出来る少年の活躍を描く本格ファンタジーです。
 原題はArchie Green and the Magician’s Secret.イギリスでの初版は2014年。日本での初版は2015年です。

 ストーリーは……

 アーチー・グリーンはおばあさんと海辺の町ウエスト・ウィッタリングでふたり暮らし。両親は幼い頃に海難事故で亡くなっています。

 そんなアーチーが12歳の誕生日、イングランド最古の法律事務所フォリー・アンド・キャッチポール事務所から400年前からの届け物が届きます。

 アーチーは小包と一緒にあったらしい巻紙の指示に従い、本をオックスフォードの古書店に届けに行くことになった。ちょっとした手違いで、1日遅れで……

 そこでアーチーは古より続く失われた魔法書を捜索し復元し保存する、「炎の守り人」たちと魔法図書館の存在を知るのでした……

 ……と、いうのがあらすじ。

 出生の秘密、主人公だけが持つ特殊能力、死んだ両親の謎、都会で出会う新しい友だち、太古から蘇る恐ろしい敵などなど……ハリー・ポッターを彷彿とさせる設定もちらほら。

 けれど、古い建物や文化がそのまま残るイギリスならではの雰囲気が魔法+本と言う設定に絶妙にマッチしていて、ぐいぐいと惹き込まれます。

 「魔法図書館」というと、最近出版された「ページズ書店の仲間たち 1 ティリー・ページズと魔法の図書館」も面白かったですが(今年上半期に読んだ本としてはベストワン)、この「アーチー・グリーンと魔法図書館の謎」もわくわくする冒険の扉を開いてくれました。
 「ページズ書店の仲間たち」は主人公が女の子なので、男の子は「アーチー・グリーン」のほうが面白く読めるかもしれませんね。

 魔法書を狙う人たち、守る人たち、見習い守護者たちと登場するキャラクターたちはかなり多く、今回は顔見せだけというキャラクターもいるので、今後の展開が楽しみです。

 主人公の性格や生い立ちにもまだまだ謎が多く、これから明らかになってゆくようです。続きが楽しみ。
 お話は一応の完結はしていますが、アーチーの出生にはまだまだ謎があるようですし続編が出版されているようなので続きもなるべく早く読んでご紹介しますね。

 文章は三人称ですが細かい章に分かれていて非常に読みやすく、また、展開が速いのですいすい読めてしまいます。小学校高学年から。賢い子なら中学年からチャレンジしてみるのもいいかも。大人が読んでももちろん面白いですよ。

 「ハリー・ポッター」などの魔法冒険ファンタジーがお好きな方、「はてしない物語」や「魔法の声」「リブリアの魔女」など、本にまつわるファンタジーが大好きな方におすすめの本格ファンタジーです。

 読書の秋、魔法めいた雰囲気の午後の読書に、温かいココアとともにぜひどうぞ!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。わくわくドキドキの冒険ファンタジーです。本と魔法が大好きなお子さまに。本を読むことがいっそう楽しくなります。
 長編なのですが、細かく章が分かれているので読書初心者にも読みやすく、かつ、読み応えもあるので長編好きの方にもおすすめです。

 読後はバナナとチーズのサンドイッチと温かいホットチョコレートでひとやすみ。

 

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