【ハリー・ポッター】今だから読む! 世界的ベストセラーのファンタジーシリーズ第4作。【ハリー・ポッターと炎のゴブレット】【小学校中学年以上】

2024年4月11日

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ハリー・ポッターと炎のゴブレット 上下  J.K.ローリング/作 松岡佑子/訳 静山社

ホグワーツで開催される「三大魔法学校対抗試合」。参加する気もなかったハリーがなぜか参加することに。奇妙な四人目の選手として登録されてしまったハリーは上級生たちとの試合に挑むことになる。しかし、華やかな大会の裏で、ヴォルデモート復活にむけての陰謀が動き始めていた……

この本のイメージ 両親の過去☆☆☆☆☆ 新しい力☆☆☆☆☆ 新しい家族☆☆☆☆☆

ハリー・ポッターと炎のゴブレット 上下  J.K.ローリング/作 松岡佑子/訳 静山社

<J.K.ローリング>
 イギリスの小説家兼脚本家。1965年生まれ。エクスター大学にてフランス語と古典を専攻。処女作「ハリー・ポッターと賢者の石」でスマーティーズ賞他を受賞

<松岡佑子>
同時通訳者、翻訳家。国際基督教大学卒、モントレー国際大学院大学国際政治学修士。日本ペンクラブ会員。「ハリー・ポッター」シリーズの翻訳のほか、エッセイストとしても活躍。

 世界的ベストセラーとなった、「ハリー・ポッター」シリーズの第4作「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」。原題は Harry Potter and the Goblet of Fire. 初版は2000年。日本語版初版は2002年です。

 「ハリー・ポッター」シリーズは、イギリスのプリベット通り四番地に暮らす少年ハリー・ポッターがホグワーツ魔法魔術学校へ入学し、一人前の魔法使いを目指しながら、宿敵ヴォルデモートと戦う物語です。

 お話は完全に続いていますので、まだ読んだことがない方はまずは第1巻「ハリー・ポッターと賢者の石」か らお読みください。「ハリー・ポッターと賢者の石」のレビューはこちら

 今回のお話は……

 ホグワーツで百年以上ぶりに「三大魔法学校対抗試合」(トライウィザードトーナメント)が行われることになりました。年齢制限があり、高校生からでしか参加できないこの試合に、どういうわけかハリーがエントリーしてしまう事態に。

 もちろん、ハリーは参加申し込みはしていません。しかし、参加選手としてハリーの名前はほかの選手たちとともに「炎のゴブレット」から吐き出されてしまったのです。
 強力な魔法契約により、参加を余儀なくされたハリー。

 ライバルは手ごわい上級生たちばかりですが、ハリーは勇気を出して課題に挑みます。

 一方、「名前を言ってはいけないあの人」ヴォルデモート卿復活に向けて、ひそかに闇のものたちの陰謀がすすんでいました。

 謎めいた「三大魔法学校対抗試合」。噂や誤解に苦しむハリー。敵か味方かわからない人たち。

 はたして試合の行方は、そしてヴォルデモート復活はなされてしまうのでしょうか?

 ……と、いうのがあらすじ。

 今年の「闇の魔術に対する防衛術」の先生は、マッド-アイ・ムーディ先生。彼は元闇祓いであり、多くのことをハリーに教えてくれる今回のキーマンです。

 また、今回は「日刊予言者新聞」の記者、リータ・スキーターが悪い意味で大活躍。
 マスコミの弊害や、噂や憶測が一人歩きする怖さを描いています。

 児童小説でここまでマスコミをリアルに描いてくれるのは、子どもにとっては社会に出る前の予防接種にもなってくれるんじゃないかと思います。
 幼い頃はテレビで言ってることは全部ほんとうのことだと思ってしまいがちです。
 しかし、こんなふうにハリーが苦しんでいる様子を読めば、直接見たり聞いたりしたわけでもない他人のプライバシーについての噂をうのみにしてはいけないことが理解できるかもしれません。

 このリータ、悪役として非常によく仕上がっていて、リータが登場すると激しく不愉快ではあるのですが物語に勢いがつくのです。

 生まれながらに「特別」だったことで辛いことが多かったハリー。
 ホグワーツに来てからはその「特別」で良いこともありましたが、今度はこれがさらに裏返ります。

 いままで自分の内面と戦いことが多かったハリーですが、今作以降からは「世の中」「世間」からの無理解や誤解という、かなり大きなものに立ち向かうことになります。
 その予兆を運んできたのがリータという存在と言っても過言ではありません。

 3巻までは、さわやかなラストで終わってきたこのシリーズですが、四作目では哀しい出来事がおき、今後の暗い展開が示唆されます。「ハリー・ポッター」はけして楽しいだけのファンタジーではないのです。

 この先、ハリーたちはどうなってゆくのでしょうか。

 イギリスの学年は9月始まりなので、ハリーの物語はいつも夏休みから始まり夏が始まるところで終わります。
 「ハリー・ポッター」を読み始めるなら、いまがいちばんいい時期。
  新装版、文庫版、イラスト版、お好きなものでぜひ、どうぞ。

  ※この本には電子書籍もあります

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 イギリスの寄宿舎学校の生活を垣間見る楽しさと、魔法の不思議さが合体した魅力的なファンタジー小説です。
 一年ごとにハリーの成長を楽しむことができ、そろそろハリーも思春期で恋の悩みも抱くようになります。
 読後は、濃い目のミルクティーとかぼちゃのパウンドケーキでティータイムがしたくなります。ご用意を。

 

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