【うまのおいのり】クリスマスシーズンに。馬からたいせつなあなたへ。純粋な祈りを描いた絵本。【4歳 5歳 6歳】
スイスの馬小屋に掲げられていた「愛馬訓」をもとに生まれたこの絵本は、馬から飼い主へのひたむきな願いと祈りがこめられています。馬たちと人間たちの友情がいつまでも続きますように……(うまのおいのり まつむらまさこ/絵と文 至光社)
この本のイメージ 愛馬訓☆☆☆☆☆ 祈り☆☆☆☆☆ 愛情とは☆☆☆☆☆
うまのおいのり まつむらまさこ/絵と文 至光社
<まつむらまさこ>
ドイツ滞在中イタリア・ボローニャ国際図書展にてスイスの出版社から最初の絵本を出版展示。以降絵本作家として活躍し、現在も八ヶ岳野美しい自然の中にあるアトリエにて日々創作中。1983年ドイツから帰国後 造形作家・松村太三郎と共に「図書館えほん村」を創立。1984年 えほん村に名称を変更し現在に至る
絵本代表作「ことりのけっこんしき」「くりすますのおくりもの」「うまのおいのり」「いのり」至光社より 他多数。
クリスマスシーズンに、祈りに満ちた絵本のご紹介です。初版は2011年。
この絵本は、ヨーロッパの馬小屋に古くから掲げられている「愛馬訓」を日本語に翻訳し、絵本にしたものです。
「わたしにたべものとのみものをください」からはじまり、ただえさを与えてあたたかな寝床を用意するだけでなく、心を通わせ、大切な存在として扱って欲しい、そうすれば馬はあなたの気持ちに応えますというふうに続きます。
猫でも、犬でも、馬でも、人と共存して生きてゆくようになっている動物たちはみな、人間が大好きで愛情をかけると愛情で応えてくれます。
この絵本は馬のこととして描かれていますが、それは人間でも同じことで、誰かのために働くということはただ報酬と住居があるだけではなく、もっと深い心の交流が必要なのでしょう。
人間以外の生き物と人間のあいだの心の交流の物語として読んでも、また誰かのために働く人間の物語として読んでも、いくつものメッセージが受け取れる深い絵本です。
馬はどうして飼い主のために一生懸命働くのか?
ほんとうは馬は何を願っているのか?
ほんとうに大切なものはなんなのか?
素朴な絵とまっすぐな文章が心にゆっくりとしみこんできます。
物語としての起承転結はありませんが、馬の純粋な気持ちが伝わってきて、次の日から家族や友だち、身近な動物たちに優しくしたくなる不思議な力が宿っている絵本です。
字はすべてひらがなとカタカナ。見開きに最大でも五行あるかないかの、読みやすい絵本です。五十音が読めるお子さまならひとり読みで読みきることができます。もちろん、読み聞かせにも。
大人が読んでも心が洗われる絵本です。生きること、誰かのために働くことについて、一番大切なことが書かれています。忙しい日常にがんばりすぎて疲れきってしまったときに、どうぞ絵本の力で癒されてください。
クリスマスプレゼントに。そして、なんでもないときのプレゼントに。
「うまのおいのり」は、あなたの心を温かい何かで包んでくれる、祈りに満ちた絵本です。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はありません。
HSPやHSCの方のほうがより多くのメッセージを受け取れるでしょう。
生きること、働くことについて、純粋な気持ちが書かれている絵本です。読むと周囲の人々や生き物、動物たちへの感謝が心からあふれてきます。
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