【トスカのクリスマス】猫好きさんに!猫の愛らしさ爆発のクリスマス絵本です。【絵本】【4歳 5歳 6歳】【子どもから大人まで】
今日はクリスマスイブ。家中の人が忙しそうにしていて、トスカにかまってくれせん。トスカはクリスマスツリーの妖精に願いをかけようとして、クリスマス飾りを壊してしまい…… (トスカのクリスマス マシュー・スタージス/文 アン・モーティマー/絵 おびかゆうこ/訳 徳間書店)
この本のイメージ クリスマス☆☆☆☆☆ サンタクロース☆☆☆☆☆ 猫かわいい
トスカのクリスマス マシュー・スタージス/文 アン・モーティマー/絵 おびかゆうこ/訳 徳間書店
<マシュー・スタージス>
英国の作家・評論家。
<アン・モーティマー>
猫を主人公にしたたくさんの美しい絵本のイラストを手がける英国のイラストレーター。「王立細密画家教会会員」で、野生の生物や花の絵が専門。猫を描く現代の画家たちの中で最も優れているうちの一人と評されている。作品に、「サンタクロースのしろいねこ」「クリスマスのこねこたち」「ちいさなねずみのクリスマス」(以上、徳間書店)などがある。
<おびかゆうこ>
国際基督教大学教養学部語学学科卒。出版社勤務の後、ドイツ留学を経て、子どもの本の翻訳に携わる。訳書に「エリーちゃんのクリスマス」「もみの木のねがい」(以上、福音館書店)、「クリスティーナとおおきなはこ」「かあさん ふくろう」(以上、偕成社)、「ぼく、おつきさまがほしいんだ」「ロバのジョジョとおひめさま」「嵐をしずめたネコの歌」「図書館にいたユニコーン」(以上、徳間書店)などがある。
メリークリスマス!
みなさまのクリスマスイブはどんなだったでしょうか。
わたしは毎年恒例、例に漏れず、フィギュアスケート全日本選手権を配信で見ながらローストチキンをもりもり食べるというクリスマスイブでした。クリスマスと言えばフィギュアスケートと言う生活をかれこれ二十年近く送っている気がします。
年に一度の熾烈な戦いを観戦する喜びと、年に一度、鶏をまるまる一羽焼いて食べる幸せ。このふたつがあるのがクリスマスです。いや、異論は認めますが。
今年の全日本の感想は明日のブログにまとめるとして(いろいろありすぎて、脳がパンク状態……)本日はクリスマスならではの絵本をご紹介します。
世界的猫作家アン・モーティマー先生のひたすら愛らしいクリスマス絵本「トスカのクリスマス」です。原題はTosca’s Christmas.イギリスでの初版は1989年。日本語版(徳間書店版)の初版は2022年です。
お話は……
今日はクリスマスイブ。家中の人たちは大忙しで、トスカは邪険にされてしまいます。
居心地のいい場所は模様替えのために追い出され、プレゼントを包むために包み紙を広げられているのでベッドでは眠れず、キッチンでのつまみ食いも許されません。
クリスマスツリーのてっぺんの天使に願いをかけようとしたトスカは、ツリーによじのぼってクリスマス飾りを落として壊してしまいます。
叱られて家から追い出されてしまうトスカ。
そんなトスカのもとに、赤い服を着た白ひげのおじいさんがやってきて
……と、いうのがあらすじ。
ただただ単純なお話なのに、挿絵のトスカがひたすらかわいくて、それだけで最後までニヤニヤしながら読めてしまいます。
トスカって、子猫じゃないんですよ。容赦なく太っているデブ猫。
絶対ふだんからリビングの一番暖かい場所でごろごろして、思う存分人間の食事をつまみ喰いし、ぬくぬくすごしているだろう猫です。
このトスカが、今日クリスマスの前日ばかりはかまってもらえない。みんな明日の準備で大忙しなのです。どこへ行っても邪険にされてしまい、クリスマス飾りまで壊してしまったトスカは家を追い出されてしまいますが……
ストーリー的には「こねこのウィンクルとクリスマスツリー」によく似ています。
しかし、「こねこのウィンクル……」のほうは子猫の愛らしさで可愛い無罪となるところを、デブ猫トスカは許してもらえなくて家を追い出されてしまいます。このあたりが可笑しい。
でも、捨てる神あれば拾う神あり。
トスカはサンタクロースのおじいさんに助けられて、ちゃんと願いがかないます。
お話としては単純なのですが、要所要所のトスカの絵が、ひたすらもふもふしていてふてぶてしくて究極にかわいい。「子猫好きなんてまだまだ猫初心者。通は太った成猫の魅力がわからなきゃ……」と言う、全世界猫愛好家のためのクリスマス絵本です。
字はすべてひらがなとカタカナ。文章は最大でも見開きに十五行前後で読みやすく、五十音が読めればコツコツひとりで最後まで読みきることができます。もちろん、読み聞かせにも。
そして、猫好きさんの大人の和み絵本としてもおすすめ。
クリスマスだけでなく、猫好きなら季節を問わず楽しめる絵本です。プレゼントに、おみやげに。大人の自分へのプレゼントとして。
「トスカのクリスマス」は全宇宙の猫好きさんにおすすめの、心和む絵本です。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はまったくありません。とにかく猫のトスカがかわいい絵本です。「こねこのウィンクルとクリスマスツリー」をお読みになったことがある方は、子猫がデブ猫になっただけでこんなにもゆかいで、愛すべきストーリーになるかと思われるかもしれません。
太った成猫を愛する方には、とくにおすすめです。
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