【くぬぎのもりのりすのがっこう】りすたちの小さな学校をのぞいてみよう。みんなで楽しくお勉強? かわいい動物ファンタジー絵本。【4歳 5歳 6歳】
くぬぎの森にふさふさの花が咲くころ、森の奥で小さな学校がはじまります。クラスメイトはりすの子5匹。ぐるりん、ふわさん、しいちゃん、ぽんちゃん、ちいちゃんです。(くぬぎのもりのりすのがっこう ふくざわゆみこ/作 アリス館)
この本のイメージ 動物ファンタジー☆☆☆☆☆ リス☆☆☆☆☆ 学校☆☆☆☆☆
くぬぎのもりのりすのがっこう ふくざわゆみこ/作 アリス館
<ふくざわゆみこ>
東京生まれ。絵本作家。主な絵本に「ぎょうれつのできるパンやさん」「ぎょうれつのできるチョコレートやさん」他、ぎょうれつのできるおいしいえほんシリーズ(教育画劇)、「おおきなクマさんとちいさなヤマネくん」「ブルくんとかなちゃん」シリーズ(福音館書店)など多数。
ふくざわゆみこ先生の愛らしい動物ファンタジー絵本「くぬぎのもりのりすのがっこう」は2019年初版です。
森の奥で5匹のこりすたちを生徒に、小さな学校が開校します。
クラスメイトはやんちゃなぐるりん、おねむなふわさん、まじめなしいちゃん、食いしん坊のぽんちゃん、恥ずかしがり屋のちいちゃんです。
校長先生は森でいちばん大きなくぬぎの木。もぐら先生や小鳥の先生たち、そして給食のおこじょさんもいます。
こりすたちはもぐら先生と一緒に植物の種を集めて絵を描いたり、くぬぎ校長先生のもとで木の枝から枝へと飛び移る練習をしたり、小鳥の先生とハイキングにでかけたり……
ハイキングでは給食のおこじょさんが木苺のジャムをたくさん作って、用意してくれています。
アイスクリームにパンにヨーグルト。みんなおなかいっぱいになるまで食べました……
……と、いうのがあらすじ。
こりすの生徒たちはそれぞれ個性豊かな面々。
欠点もありますが、それぞれのいいところを生かしてお互いを補い合い、仲良く楽しくお勉強します。
先生がたも愛情深い先生ばかり。
張り合うことや競争することもなく、楽しく授業をうけている様子をみていると「あれ、学校ってこんなに楽しかったかな?」とふと思ってしまいました。
こりすたちの欠点や失敗をむやみに指摘せず、子どもたちの気持ちに寄り添ってあたたかく見守りながら根気よく教えてくれる先生たち。
先生たちの支えを感じながら、のびのびと仲良く学ぶこりすたち。
理想の学校のすがたがあります。
字はすべてひらがなとカタカナ。文章のボリュームは最大で見開きに12行前後で、五十音が読めるお子さまならひとり読みでコツコツ読みきることができます。もちろん、読み聞かせにも。
ふくざわ先生のあたたかみのある筆致で愛らしいこりすたちが表情豊かに描かれています。ラスト近くではお約束の「みんなで美味しいものを食べる」シーンも。
もうすぐ4月。
この春から学校に上がるお子さまにはぴったり。
学ぶ楽しさ、喜び、幸せに満ちた絵本です。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はいっさいありません。愛らしいこりすたちが森の先生たちに愛されながらのびのびと学ぶ様子を描いた動物ファンタジーです。
ラズベリーのお菓子がどれもとてもおいしそうなので、読後は食べたくなること間違いなし!
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