【もりいちばんのおともだち】秋におすすめ、クマとヤマネのほのぼの友情物語絵本【おおきなクマさんとちいさなヤマネくん】【4歳 5歳 6歳】

広告

もりいちばんのおともだち おおきなクマくんとちいさなヤマネくん  ふくざわ ゆみこ/作 福音館書店

おおきなクマさんは小さなものが大好き。そして、小さなヤマネくんは大きなものが大好き。そんなわけで、ふたりは大の仲良し。何をするにも、いつも一緒の大親友なのです……

この本のイメージ かわいい☆☆☆☆☆ ほのぼの☆☆☆☆☆ おいしそう☆☆☆☆☆

もりいちばんのおともだち おおきなクマくんとちいさなヤマネくん  ふくざわ ゆみこ/作 福音館書店

<ふくざわゆみこ>
東京生まれ。絵本作家。主な絵本に「ぎょうれつのできるパンやさん」「ぎょうれつのできるチョコレートやさん」他、ぎょうれつのできるおいしいえほんシリーズ(教育画劇)、「おおきなクマさんとちいさなヤマネくん」「ブルくんとかなちゃん」シリーズ(福音館書店)など多数。

もりいちばんのおともだち おおきなクマくんとちいさなヤマネくん  ふくざわ ゆみこ/作 福音館書店

 ふくざわゆみこ先生のかわいらしい絵本です。初版は2002年。二十年近く愛されるロングセラーですね。

 とある森におおきなクマさんと、小さなヤマネ(ねずみに似たげっ歯類の動物)くんが住んでいました。クマくんは、小さくてかわいらしいものが大好きで、ヤマネくんは大きなものが好きです。
 ふたりは出会ったとたんに大の仲良しになりました。

 森のケーキ屋さんでクマくんは小さなモンブランを、ヤマネくんはおおきなデコレーションケーキを一緒に食べました。お土産に花の苗をもらえるというので、クマくんは小さな苗を、ヤマネくんはおおきな苗をもらいます。

 そして、ふたりは、大切に育てました。
 やがて、クマくんの苗はジャングルのように茂り、一方、ヤマネくんの苗は枯れてしまいます……。

 ……と、言うのがあらすじ。

 わたしは年寄りなので、一瞬、「こ、これは、『舌切り雀』のようなおはなしなのか?」とびびりましたが、ちがいました。ふたりとも、ちゃんとハッピーエンドなのです。

 よかった。「大きなものがすきなのは欲張り」「欲張りはいけない」と言う感性はもう、古いんですね。今は、「みんなちがって、みんないい」の時代。

 正反対のクマくんとヤマネくんですが、ふたりはベストマッチ。
 それぞれが足りないところを補い合って、楽しく過ごせる大親友なのです。

 人は自分に無いものを持つ人を「うらやましい」と思います。

 この、日本語で「うらやましい」と思う気持ち、じつは、わたしはそんなに悪い気持ちだとは思っていません。

 グーグル翻訳で「うらやましい」と入力すると、「ねたましい」とか「嫉妬」と同じ意味のenvyが表示されます。英語にしてしまうと、日本語の微妙なニュアンスが全部消えてしまって、単純な「嫉妬」になってしまう。

 けれど、日本人の「いいなあ、うらやましいなあ」は、「あこがれ」や「尊敬」「素敵だな」と思う気持ちなど、ポジティブな要素も含まれていると思うのです。もっと空想的で、ファンタジックでキラキラした感じです。

 「愛でる」と言う感覚にも近いかもしれません。

 このクマくんとヤマネくんのふたりは、そんなふうなのです。

 たまには、お互いがお互いを「うらやましいな」と思うときはあるけれど、相手のことを「小さくてかわいい」「大きくてかっこいい」と大好きなのです。うらやましいと思いながら、相手を愛でる気持ちがあるんです。そうそう、これが「推す」と言う気持ちですよ。

 よく言いますよね「他人をうらやましいと思うくらいなら、何か自分で行動しなさい」って。

 でも、その「行動」が、「よし、自分もがんばろう」になるとは限りません。うらやましいと思う人のクラウドファウンディングに協力したり、その人を応援したりするのも「行動」かもしれない。

 日本語の「うらやましい」は、感情の範囲がとても広い言葉だと思います。

 クマくんとヤマネくんの森の生活は、それぞれ、相手と出会う前よりずっと楽しいものになりました。それだけでなく、この、正反対の二人が大親友になって仲良くすることで、その友情の輪がひろがり、みんなの森の生活がそれまでよりずっとずっと素晴らしいものになったのです。

 最後は、森のみんなが集まるハッピーエンド。

 絵はほのぼのとして愛らしく、ふんわりとした温かみのある筆致で森の動物たちが描かれています。また、ケーキや果物、野菜なども、すごくおいしそう。

 すこし大き目の本ですが、絵がとにかくかわいらしいので、どのページを開いてもなごみます。

 字はすべてひらがなとカタカナで書いてあるので、50音が読めれば、一人でコツコツ読むことが出来ます。もちろん、読み聞かせにも。秋の収穫がテーマなので、この季節にぴったり。

 個性の違うふたりが友情を育むお話なので、情操教育効果もあります。大人の和み本にもおすすめです。眺めているだけで癒される絵本です。

 秋のお風呂上りなどに、ぜひどうぞ。プレゼントにもおすすめです。

 そうそう、モグラくんも出てくるよ!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。ほのぼのとして、かわいらしい絵本です。老若男女におすすめする、なごめる絵本です。

 読後はケーキが食べたくなると思うので、モンブランなど秋のケーキをご用意くださいね。

お気に入り登録をしてくださればうれしいです。また遊びに来てくださいね。
応援してくださると励みになります。

にほんブログ村 本ブログへ

広告