【ムーミン谷に春がきた】ムーミンファンのご家庭に。トーベ・ヤンソンのムーミンの絵本【ムーミン谷から】【4歳 5歳 6歳】

春を告げるかっこうが鳴いた朝、ムーミンは長い冬の眠りからさめました。スナフキンはもう起きているようです。ふたりは岩山のてっぺんできれいなシルクハットを見つけました…… (ムーミン谷に春がきた ムーミン谷から1 トーベ・ヤンソン/絵 岡村美恵子/構成・文 講談社)
この本のイメージ ムーミン☆☆☆☆☆ 絵本☆☆☆☆☆ トーベ・ヤンソン直筆の絵☆☆☆☆☆
ムーミン谷に春がきた ムーミン谷から1 トーベ・ヤンソン/絵 岡村美恵子/構成・文 講談社
<トーベ・マリカ・ヤンソン >
フィンランドのヘルシンキに生まれたスウェーデン語系フィンランド人の画家、小説家、ファンタジー作家、児童文学作家。代表作はムーミンシリーズ
トーベ・ヤンソンの絵をもとに、小説版ムーミンのエピソードを読みやすい絵本にした絵本シリーズ「ムーミン谷から」。シリーズ第1冊目は「ムーミン谷に春がきた」です。
初版は1998年。
お話は「楽しいムーミン一家」に収録されている「飛行おに」のエピソードをコンパクトにまとめています。
ムーミンとスナフキンがあるとき、落ちていたシルクハットを拾い持って帰るのですが、その帽子には不思議な力があって……と、言うお話です。
たいへん有名なお話なので少しネタバレしてしまいますが、この帽子には帽子の中に入れたものの姿を変貌させてしまう力があり、かくれんぼの時に帽子の中に身を隠してしまったムーミンは、もとの姿とは似ても似つかない姿になってしまうのですが、ムーミンママだけはそれがムーミンだとわかるのです。
わたしはこのお話が大好きで、アニメーションで見た時も小説で読んだ時も、毎回涙ぐんでしまいます。
このエピソードが絵本になっているなんて、これは紹介しないではいられない!
絵はすべてトーベ・ヤンソンが描いた小説「ムーミン」シリーズの挿絵から持ってきていて、ストーリーを岡村美恵子先生が再構成する形で仕上げています。
白黒の挿絵の絵にフルカラーで色を付けてあり、見開きの左ページが絵、右ページが文章という構成で作られています。
字はほぼひらがなとカタカナ。文章ボリュームは見開きで最大12行ほど。
簡単な漢字にはすべてふりがながふってあり、五十音が読めればひとりでコツコツと読み切ることもできます。サイズもコンパクトで小さなお子さまでも読みやすい。
しかし、これはぜひ、読み聞かせで。
母の愛がしみじみと感じられる絵本です。
昔のムーミンがお好きな保護者の方、配信の新作ムーミンがお好きなお子さま、ムーミンファンのご家庭に。ムーミンファンのコレクションとしても。
春にびったりのムーミン絵本です。
ほのぼのとしたムーミン谷の春の風を感じてください。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はありません。
トーベ・ヤンソンの絵をもとに作られている絵本ですので、ムーミンファンのご家庭におすすめです。
ムーミンママの深い愛情が心に沁みます。
読後はラズベリージュースでひとやすみ。
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