【ハーブいっぱいのクリスマス】ハーブでクリスマスを楽しもう！ハンドメイド大好き少女のレッスンブック【魔法の庭のハーブレッスンブック】【小学校低学年以上】

2023年12月22日2024年4月14日

香りを楽しむ植物、ハーブ。ハーブとクリスマスは相性抜群。「魔法の庭ものがたり」のジャレットたちとハーブでクリスマスを思い切り楽しみましょう。（ハーブいっぱいのクリスマス　　魔法の庭のハーブレッスンブック２　あんびるやすこ　ポプラ社）

この本のイメージ　ハーブ☆☆☆☆☆　クリスマス☆☆☆☆☆　ガイドブック☆☆☆☆☆

ハーブいっぱいのクリスマス　　魔法の庭のハーブレッスンブック２　あんびるやすこ　ポプラ社

＜あんびるやすこ＞
　群馬県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。テレビアニメーションの美術設定を担当。作品に「だっこちゃんどこ?」「まじょのまほうやさん」「こじまのもり」シリーズなど。　

魔法の庭のハーブレッスンブック2 ハーブいっぱいのクリスマス (魔法の庭のハーブレッスンブック 2)

　もうすぐクリスマス。各ご家庭で思い思いの準備に余念がないころだと思います。
　本日は、ハーブを使ったクリスマスの楽しみ方解説書をご案内。初版は2014年です。

　ハーブは、もともとは雑草扱いをされていた自然に生息している草花ですが様々な薬効に気づいた人たちが古くから愛用してきました。
　日本でも、よもぎやドクダミ、緑茶、桑の葉など、昔から愛されてきた和ハーブがたくさんあります。日本人は昔から野生の草をお茶や薬にして生活に生かしてきた歴史があるので、もともとハーブとは相性がいいのです。

　今回ご紹介する「ハーブいっぱいのクリスマス　魔法の庭のハーブレッスン２」は、ハーブを使って様々な人たちのお困りごとを解決する小学生のためのファンタジーストーリー「魔法の庭ものがたり」の主人公ジャレットが案内役となってハーブを使ったクリスマスの楽しみ方を紹介してくれる、子どものためのハーブ手引書です。

　全頁フルカラーの挿絵と写真つきで、非常にわかりやすく、また、どれも簡単にできそうに図解式で説明しているので、眺めているだけでわくわくしてきます。

　クリスマスの準備を解説した絵本なので、クリスマスプレゼントとしては遅すぎるかもしれませんが、読み物として大変面白く、来年のクリスマスの準備を今から考えるというのも楽しそう。
　海外では、クリスマスのすべての準備を手作りで行う場合、クリスマス飾りや手編みの靴下など時間のかかるものはそれこそ一年くらい前からコツコツと準備をするそうですし、そんなふうに長い準備期間を楽しむのもいいですね。

　ハーブも、ローズマリーやセージ、タイムなどは今から育てれば来年のクリスマスには大きく育っていて、料理や飾り付けに大いに役立ってくれます。とりわけローズマリーは一気に大株になるので、育てておくと料理、お茶、サシェ、入浴剤、化粧水と使い道に困らないのでおすすめです。

　わたしのお気に入りは、花も葉も楽しめるナスタチウム。
　花をサラダにいれると華やぐし、葉っぱはサンドイッチにするとおいしくて大好きです。

　文章は読みやすく、わかりやすいのですが、物語の「魔法の庭ものがたり」と違って少し漢字の分量が多くあまり振り仮名が手厚くないので、親子で一緒に楽しむのがいいかもしれません。小学校低学年向け。
　わからないところや読めないところは自分で調べたり、読み聞かせしてもらって楽しむと、知らない知識が身につきます。

　クリスマスを彩るハーブの知恵と知識がいっぱいのレッスンブック。ハーブの解説は本格的だしハンドメイドの解説は図解つきで詳しく、盛りだくさんの内容で読みごたえがあります。

　植物が好きなお子さま、何かを準備すること、創ること、知ることがお好きなお子さまにぴったりのクリスマスブックです。