【なのだのノダちゃん】親友は吸血鬼?一緒に学校のなぞを解くオカルトファンタジックコメディ第2巻【わくわくひみつの七ふしぎ】【小学校低学年以上】

2022年7月12日

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なのだのノダちゃん 2  わくわくひみつの七ふしぎ  如月かずさ/作 はたこうしろう/絵 小峰書店

わたし、サキが出会ったノダちゃんは、実は吸血鬼。ほんとうの名前は、ロムニア・クルトゥシュカラーチ・パパナッシュ17世。長くて覚えられないから、わたしは「ノダちゃん」って呼んでいる。今回はノダちゃんと学校の「七ふしぎ」を探検することに……

怖くないオカルト☆☆☆☆☆ バンパイア☆☆☆☆☆ コメディ☆☆☆☆☆

なのだのノダちゃん 2  わくわくひみつの七ふしぎ  如月かずさ/作 はたこうしろう/絵 小峰書店

<如月かずさ>
1983年、群馬県桐生市生まれ。「サナギの見る夢」(講談社)で第49回講談社児童文学新人賞佳作、「ミステリアス・セブンス―封印の七不思議」(岩崎書店)で第7回ジュニア冒険小説大賞、「カエルの歌姫」(講談社)で第45回日本児童文学者協会新人賞を受賞

<はたこうしろう>
1963年、兵庫県西宮市生まれ。絵本作家、イラストレーター。ブックデザインも数多く手がける

なのだのノダちゃん 2  わくわくひみつの七ふしぎ  如月かずさ/作 はたこうしろう/絵 小峰書店

 自分のことを「わがはい」と言い、「~なのだ」と言うかわいいしゃべり方をする吸血鬼の女の子「ノダちゃん」と人間の女の子サキの、オカルトファンタジックコメディ第2巻です。

 一応一話完結の形を取っていますが、サキとノダちゃんの出会いから順番に読んだほうがわかりやすいため、まずは第一巻「ふしぎなコウモリガサ」からお読みください。

 「なのだのノダちゃん ふしぎなコウモリガサ」のレビューはこちら

 今回のお話は……

 ある日、サキは学校に「おつかい」にやってきたというノダちゃんと再会します。
 お父さまのお友だちに、秘蔵のトマトジュースをお届けに来たのです。
 ところが、ノダちゃん、誰に届けにきたのか、すっかり忘れてしまっていました。

 ノダちゃんの「おつかい」のお相手、もしかしたら「学校の七ふしぎ」と関係があるかも、とサキは思い、七ふしぎをひとつひとつ、訪ねてまわります……

 さて、ノダちゃんの「おつかい」の相手は誰なのでしょう……?

 ……と、言うのがあらすじ。

 今回も3つの短編で構成されていますが、全体のストーリーはつながっています。おはなしは

 ・おつかい七ふしぎめぐり
 ・びっくり七ふしぎ畑
 ・ひみつの七ふしぎまつり

 の3本。

 今回のテーマは「学校の七不思議」です。

 うわあ、なつかしい、「七不思議」!
 昔は「七不思議」って、どんな学校にもあったと思います。たいてい、理科室の人体模型や標本、誰もいない夜中の音楽室、体育倉庫や使われていない教室などが入っているのですよ。今もあるんでしょうかしらね。

 昔の漫画雑誌は、現代の冒頭のグラビアに相当するページに、こういう「七不思議」系の都市伝説特集記事がしょっちゅう掲載されていたのです。ネッシーとか、アトランティスとか、ピラミッドとか、ミイラとか。あれ、いつから無くなってグラビアページになったのだろう…… 

 サキちゃんの学校の「七ふしぎ」を構成する、新キャラたちも登場します。
 また、1巻のときよりサキちゃんとノダちゃんのあいだの関係も親密になっており、3本めの「ひみつの七ふしぎまつり」はしみじみじーんとするいいお話なんです。

 ゆかいで、おどけたギャグストーリーのふりをしてぐっと来る展開でもあり、リアルでこんなことされたら、わたしなら感激して泣いてしまうかも。気になった方は読んでみてくださいね。

 サキちゃんとノダちゃんはふたりとも女の子なのですが、このふたりの友情が女の子同士の友情というよりもやや中性的な感じがするのもいいのです。ノダちゃんが女の子なのにシルクハットをかぶってタキシードを着ているし(第1巻ではスカートだったけど今回はズボン)独特の口調も性別を感じさせないところがあるからかもしれません。

 第1巻のレビューで「女の子向けだけど、女の子のきょうだいがいる男の子なら楽しく読めるかも」と書きましたが、どんどん性別を感じさせない物語になってきているので、男の子も楽しく読めると思います。

 字が大きく読みやすい物語なので、読み聞かせだけでなく、絵本を卒業したばかりの小学校低学年のお子さまでも読めると思います。厳密に言うと総ルビではありませんが、ほぼほぼ振り仮名が振られているので大丈夫。

 おばけや吸血鬼などが登場するゆかいなファンタジーには、子どもが日常で出会う「こわいこと」におびえない心をくれる「心の予防接種」の効果があります。

 小さな子どもにとって、世界は未知のものばかりなので「こわいこと」でいっぱい。暗闇や夕暮れどき、古いお人形や、人体模型、ざわざわする河原の草や、悲しげな動物の声など……。

 そんな怖いことを「楽しいこと」に変えてくれるのが、こういった「怖くないオカルト」「ゆかいなオカルトコメディ」の力なのです。

 最初から最後まで楽しい気分がみっちり詰まっている、ゆかいなオカルトコメディです。だんだんと互いを思いやる強い気持ちで結束してゆくサキとノダちゃんの友情も心が温まります。

 じめじめしたお天気のこの季節、カラッと明るいオカルトはいかがでしょう。ノダちゃんのシリーズは現在五冊出版されているようです。

 わたしも追いかけますよ!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。ゆかいでかわいい吸血鬼ストーリーです。サキちゃんとノダちゃんの友情にほっこりします。ゲストで登場する妖怪たちもやさしい人たちです。まったく怖くないので、怖がりのHSCのお子さまにおすすめです。

 読後は、トマトが食べたくなります。トマト嫌いがなおるかも?

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