【なのだのノダちゃん】偶然出会った女の子は吸血鬼?ゆかいなオカルトファンタジックコメディ第1巻【ふしぎなコウモリガサ】【小学校低学年以上】

2022年6月2日

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なのだのノダちゃん ふしぎなコウモリガサ  如月かずさ/作 はたこうしろう/絵 小峰書店

わたし、サキ。小学校三年生。ある雨の日、黒づくめの女の子がうずくまっているのを見つけたの。名前は、ロムニア・クルトゥシュカラーチ・パパナッシュ17世。へんなしゃべりかたをするから、わたしは「ノダちゃん」って呼ぶことにしたんだけど……

この本のイメージ 怖くないオカルト☆☆☆☆☆ バンパイア☆☆☆☆☆ コメディ☆☆☆☆☆

なのだのノダちゃん ふしぎなコウモリガサ  如月かずさ/作 はたこうしろう/絵 小峰書店

<如月かずさ>
1983年、群馬県桐生市生まれ。「サナギの見る夢」(講談社)で第49回講談社児童文学新人賞佳作、「ミステリアス・セブンス―封印の七不思議」(岩崎書店)で第7回ジュニア冒険小説大賞、「カエルの歌姫」(講談社)で第45回日本児童文学者協会新人賞を受賞

<はたこうしろう>
1963年、兵庫県西宮市生まれ。絵本作家、イラストレーター。ブックデザインも数多く手がける

なのだのノダちゃん ふしぎなコウモリガサ  如月かずさ/作 はたこうしろう/絵 小峰書店

 かわいいシリーズを発見。初版は2015年です。

 主人公は、小学三年生の女の子、サキ。ある日、道端で黒いコウモリガサをさしてうずくまっている女の子と出会います。彼女は、ロムニア・クルトゥシュカラーチ・パパナッシュ17世。自分のことを「わがはい」といい、語尾は「~なのだ」で終わる、不思議なしゃべり方をします。

 サキは、彼女を「ノダちゃん」と呼ぶことにし、仲良くなりますが、ノダちゃんはどうやら人間ではないようでした……。
 ご先祖様は「人間の血」を飲んでいて、いまはトマトジュースが大好物のノダちゃん。

 不思議なコウモリガサを持っていて、魔女となかよしだと言うノダちゃん。

 サキは、そんな不思議なノダちゃんと友だちになるのでした……

 ……と、いうのがあらすじ。

 三つの短編が収録されており、
 ・コウモリガサとトマトジュース
 ・コウモリガサとナポリタン
 ・コウモリガサとカエルガサ

 の三本です。

 私事で恐縮なのですが、わたしがふだんからサポートしている2003年リリースのオンラインゲームに「~なのだ!」と言う口癖でしゃべるキャラクターがいまして、最初から親近感を感じていました。
 たしか、アニメ「けものフレンズ」にもいましたよね。かわいいしゃべり方です。
 そんなわけで、いつもよりずっと惹きこまれて読んでしまいました。

 ノダちゃんは、サキちゃんよりも小さい女の子なのですが、吸血鬼なのでほんとうの年齢はわかりません。
 ただ、人間の世界には不慣れらしく、知らないことがいっぱい。たくさん、間違いもします。

 でも、どうも吸血鬼だと言うのはほんとうらしく、直射日光が苦手で、暗くて狭いところが好き、そして、はじめてのおうちに行くには、家の人に招待されないと入れないなど、吸血鬼の特徴はばっちりです。

 かわいいノダちゃんに振り回されながらも、楽しんじゃうサキちゃんも好奇心旺盛で明るい女の子。

 異世界から来たとんでもない女の子に振り回される話としては、「まじょ子シリーズ」にも通ずるところがありますが、ノダちゃんのほうがハチャメチャだし、しゃべり方が愛らしいので珍妙さが炸裂しています。自分のこと「わがはい」っていう女の子、かわいいですね。

 字はほどよい大きさで、簡単な漢字以外にはふりがなが振ってあります(残念ながら総ルビではありません)ので、本を読みなれていないお子さまなら、小学校中学年から(サキちゃんは三年生です)。 ただ、短いお話なので、賢い子なら低学年からでも読めると思います。必要ならば、保護者の方がふりがなを追加してあげてください。

 短編集なので、読み聞かせにもおすすめ。かわいくて、ゆかいなお話です。

 小さな子どもにとって、世界は「こわいこと」でいっぱい。厳しい学校の先生や、近所のおじさんのような物理的な怖さ以外にも、暗闇が怖い、お化けが怖い、夕暮れ時が怖い、など、未知のものが怖い時期があります。

 おばけや吸血鬼、妖怪などが登場する「こわくない」ファンタジーは、小さなお子さまの様々なこわいことへの「心の予防接種」。「こわいこと」を「面白いこと」に変えてくれるのです。

 主人公のサキちゃんも、ノダちゃんも女の子ですし、表紙がピンク色をしているので、基本的には女の子向けの本だとは思いますが、最近はかわいいものが好きな男の子もいるし、物語の内容的には男の子が面白く読める要素がたくさんあるので、男の子にもおすすめです。お姉ちゃんがいて、弟くんがいるようなおうちなら、一緒に読めるような内容です。

 ノダちゃんがとても礼儀正しく、義理堅く、友情に篤い性格なのがいいのです。ちょっとやそっとでは動じないサキちゃんもかわいい。

 シリーズはいまのところ四冊出版されているようです。続きが楽しみです。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。ゆかいでかわいい吸血鬼ストーリーです。サキちゃんとノダちゃんがいいコンビで、かわいい。サブキャラクターもやさしい人たちです。まったく怖くないので、怖がりのHSCのお子さまにおすすめです。
 サキちゃんの一人称なので、読み聞かせをしてあげても、楽しいでしょう。

 読後は、トマトジュースが飲みたくなるし、ナポリタンが食べたくなります。

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