【ぼくはひこうき】大空へ舞い上がれ!想像力が翼になる父と息子の絵本。【3歳 4歳 5歳】

2024年3月31日

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ぼくはひこうき はっとりひろき/作 講談社

お父さんの足の上にのり、手を広げたとたんに目の前は飛行場に。たろうくんは飛行機になっていたのです。滑走路から飛び立つたろうくん。空の世界はどんなかな? 子どものイマジネーションあふれる絵本! ぜひお父さんが読み聞かせしてあげてくださいね。

この本のイメージ 父と息子☆☆☆☆☆ 空を飛ぶ☆☆☆☆☆ イメージの世界☆☆☆☆☆

ぼくはひこうき はっとりひろき/作 講談社

<はっとりひろき>
1978年岐阜県生まれ。小さいころから絵を描くことと、F1が好きだった。
高校卒業後、建設機械及びフォークリフトの整備士として勤める傍ら、絵本作家を目指す。
2016年よりメリーゴーランドの絵本塾に通う。2018年、第39回講談社絵本新人賞受賞作「いっぺん やって みたかってん」でデビュー。同作で第11回MOE絵本屋さん大賞新人賞3位入賞。「りっぱなひよこ りっぱなにわとり」で第3回こころの絵本大賞受賞。
他に、「トイレロケット」、「ぽっかりライトせんせい」(講談社)などがある。
三重県在住。2児の父。

 この秋、朝の連続ドラマは飛行機で空を飛ぶ女の子のお話らしいです。そんなわけで、この絵本はタイムリーかも、とご紹介。

 絵本の世界では、昔から子どもに絵本を読んであげるのがお母さんというご家庭が多かったせいか、母子ものが多く、また、そのなかでも母娘ものが多い傾向にあります。

 でも、それだと、お父さんが読み聞かせをする場合、またはお子さまが男の子の場合は、没入感を感じて読むのがちょっぴり難しい。
 性別関係なく読める動物ものか、お父さんものを見つけたらなるべくご紹介しようと心がけています。

 偶然知った、はっとりひろき先生の「ぼくはひこうき」。
 たろうくんという、飛行機が大好きな男の子が、お父さんと飛行機ごっこする絵本です。

 大きなストーリーというものはほとんどなく、飛行場を離陸して空を飛び、再び飛行場に戻ってくると言う「ごっこ」をお父さんと主人公のたろうくんがしているだけなのですが、この没入感がすばらしい。

 この絵本の最大の魅力は、イメージの力。
 部屋のなかでお父さんに持ち上げられ両手を広げているだけのたろうくんが、高く高く大空に舞い上がる「心の世界」を鮮やかに描いています。子どもの想像力は無限大です。

 わたしはわりと物語が好きな人間なので、文字の多い、起承転結がある物語を読ませる絵本をついつい選びがち。自分の好みだけで選んでしまうと、偏ってしまうのです。
 でも、絵本にはほかにもパズル系、図鑑系、豆知識系など、さまざまなジャンルがあります。

 そして、お子さまの興味や好みも、文字が好きだったり、数字が好きだったり、絵が好きだったり、分類が好きだったり、パズルや謎解きが好きだったりといろいろなのです。

 実際、物語ばかり読んでいると、こういう、映像的で動きとひろがりのある世界は新鮮です。そして、小さな子の脳の興味がどこをむいているのかは人それぞれなので、映像派のお子さまにとってはこの絵本はたまらないかも。

 ただただ、爽快感と開放感を楽しむ、想像力にあふれた絵本です。読後は、グーグルマップを拡大したり縮小したりして遊ぶと楽しいかもしれません。

 カタカナとひらがなだけで書かれているので、50音が読めればひとり読みで読めますが、これはぜひ、お父さんに読み聞かせしていただきたいところ。

 雨の日でも、夜でも、お父さんがいればそこは飛行場です。

 ※この本には電子書籍もあります。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。飛行機が滑走路から離陸して飛行場へと帰ってゆく様子をイメージの世界で描いており、「飛行機の視点」で感じることができる、想像力あふれる絵本です。

 大空を飛ぶ爽快感や開放感を感じることができ、映像や動きが好きなお子さまなら、わくわくして読むことができると思います。
 お父さんが読む読み聞かせ絵本としてもおすすめです。

 

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