【きょうもうれしい】「うれしい」をさがして集めよう。毎日が楽しくなる絵本。【4歳 5歳 6歳】
今日はなめこのお味噌汁、うれしいな。雨のなか、うきうきわくわくうれしいな。ハートの石みつけたうれしいな。いつもの、あたりまえのことがうれしい絵本。(きょうもうれしい えがしらみちこ/作 理論社)
この本のイメージ 好奇心☆☆☆☆☆ 小さな「うれしい」☆☆☆☆☆ 毎日がしあわせ☆☆☆☆☆
きょうもうれしい えがしらみちこ/作 理論社
<えがしらみちこ>
1978年福岡県生まれ。絵本作家、イラストレーター、絵本専門店「えほんやさん」代表(静岡県三島市)。主な絵本に「なきごえバス」(白泉社、「MOE絵本屋さん大賞2016」パパママ賞第1位)など。子どもが見せる一瞬の表情を水彩画でみずみずしく切り取る画風に、ファンが多い。
「しあわせ」について、シンプルに描いた絵本をご紹介します。初版は2019年。
子どもの頃は、小さな発見をたくさんしていた気がします。変わった形の石を拾うとか、名前のわからない、小さくてかわいいお花が咲いているとか。
河の流れで磨かれた、角が丸くてすりガラスのようなかわいい石がお気に入りだったのが思い出されます。
この絵本の女の子も、朝のご挨拶から始まって、長靴で歩いたり、かわいい石を拾ったり、お友達とおしゃべりしたりと、たくさんの「うれしい」を発見します。
好奇心が旺盛な女の子は、同じ道を歩いていても、毎日何かしらの発見をします。
幸せは、テストで100点をとったり、かけっこで一等賞をとったり、そういう、「特別」なことのなかではなく、日常の些細で面白い、好奇心をそそる出来事の積み重ねだと教えてくれる絵本です。
この女の子は、小さな「うれしい」を見つける天才なのですが、周囲の家族やお友だちなど、環境にも恵まれています。
もしかしたら、ご家庭や幼稚園など「うちはこんなに家族と一緒にいられないなあ」とか、「うちはお留守番ばかりでお外に出られないなあ」とか、この女の子の環境とはちがいすぎると感じるお子さまもいらっしゃるかもしれません。
けれど、この子の世界とのかかわり方からは得るものがあります。
字はすべてひらがなとカタカナ。見開きに4行あるかないかなので、五十音が読めるお子さまならば、ひとりで読み切ることができます。けれども、この本はぜひ、読み聞かせで。
おやすみ前の時間に、親子で「今日のうれしい」を数えると楽しいかもしれません。うれしかったこと、楽しかったこと、面白かったことなど、幸せなことを思い浮かべてから眠ると、睡眠も深くて幸せなものになります。
親子で「小さなうれしい」を探したり数えたりするのも、大人になったときの大切な思い出になります。
なんだか忙しくて、心がしんどいな、疲れたな、と感じた時は、どうぞこの絵本を。ちょっとした親子の時間がかけがえのないものに感じられるようになる絵本です。
なんでもない日に、特別な日に。お土産に、プレゼントに、「きょうもうれしい」をぜひどうぞ。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はひとつもありません。日常の小さなことに「うれしい」を発見し、好奇心に満ちた日々をおくる小さな女の子のお話です。
自分でも何か楽しい発見をしたくなって、今まで気づかなかったことに気づくようになるかもしれません。
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