【せかいはふしぎでできている!】「なぜ?」「どうして?」を大切にしよう!世界の謎はきみを待っている。【絵本】【4歳 5歳 6歳】

2024年4月14日

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せかいはふしぎでできている! アンドレア・ベイティー/作 ディヴィッド・ロバーツ/絵 かとうりつこ/訳   絵本塾出版

「どうして?」エイダの口からはじめてこぼれた言葉。世界の謎を全部解き明かしたくて、エイダはすべてのものに興味を持ちます……(せかいはふしぎでできている! アンドレア・ベイティー/作 ディヴィッド・ロバーツ/絵 かとうりつこ/訳   絵本塾出版)

この本のイメージ 好奇心☆☆☆☆☆ 探求心☆☆☆☆☆ 小さな科学者☆☆☆☆☆

せかいはふしぎでできている アンドレア・ベイティー/作 ディヴィッド・ロバーツ/絵 かとうりつこ/訳   絵本塾出版

<アンドレア・ベイティー>
アメリカ・イリノイ州生まれ。子どものころは畑や森で冒険するのが大好きだった。大学で生物学とコンピュータサイエンスを学び、コンピューターのソフトウエア会社に勤務。その後、子どもの本の作家となる。デイヴィッド・ロバーツとコンビを組んだ本シリーズは全世界で300万部以上を売り上げ、女性宇宙飛行士が宇宙から読み聞かせをして話題になり、ネットフリックスでアニメ版「せかいはふしぎでできている!」が配信されるなど、世界的な人気を博している。

<ディヴィッド・ロバーツ>
1970年、イギリス・リヴァプール生まれ。大学卒業後、ファッション・イラストレーターとして働く。1998根君から児童書を手掛けはじめ、次々に作品を発表、高く評価されている。日本で紹介された作品に「モンタギューおじさんの怖い話」(作 クリス・プリーストリー 理論社)、「10の奇妙な話」(作 ミック・ジャクソン 東京創元社)など。ロンドン在住。

<かとうりつこ>
東京の下町に生まれる。翻訳家。出版社で編集者として数多くの翻訳書を手掛けてきた。「ぼくのこころがうたいだす!」 「ちいさなこえがみらいをかえる!」など。

 原題はADA TWIST. SCIENTIST. アメリカでの初版は2016年。日本での初版は2018年です。
 このブログでは、他人や世間の考える「らしさ」を越えて、自分のしたいこと、やりたいこと、興味のあることに夢中になる子どもの絵本を定期的にご紹介しています。

 とりわけ、小さな女の子が科学が好きだったり、昆虫に夢中になったり、プログラミングをしてみたり、機械を組み立てたりと、「らしくない」と言われがちなことに対して「やってみようよ!」と背中を押してくれる絵本はお気に入りです。

 まだまだ女の子はそういった固定観念に縛られることが多く、子どもだけでなく大人も生きづらさを抱えています。

 でも、この絵本のエイダは元気いっぱい。身の回りのすべてのことに「どうして?」と疑問を抱かずにはいられません。

 さて、今回は、このブログに定期的に登場してくれる知人のプログラマーに降臨していただきましょう。
 かわいいエイダの絵本について、レビューをいただいています。
 それでは、どうぞ!

【せかいはふしぎでできている!】
 あらゆることが「ふしぎ」でたまらない少女エイダ。
 彼女は物心がついたときから世界のなにもかもがすべて謎でした。
 なにしろ、はじめて喋ったことばが「どうして?」というぐらい。
 その後も、どんどん謎は膨らむばかり。

 >「どうして?」のつぎは「なに?」、「どうやって?」、「いつ?」
といった具合。

 これに、「Who:誰が」「Where:どこで」を加えたら5W1Hの完成ですね。

 なんていうのは余談ですが、このようにあらゆる事物を疑問に思い、その疑問の答えを探していくのは立派に科学的な態度と言えましょう。

「われ(疑問に)思う、ゆえにわれあり。」なんて哲学にも通じる姿勢です。
 たいていの子供はこのように科学者で哲学者でもあるのですが、ふつうは大きくなるにつれ、「うるさい」とか「だめ」とかいうオトナの叱る声に従っておとなしくなってしまいます。

 でも、生まれたころから「どうして?」と思い続けてきた筋金入りのエイダは違いました。たとえ怒られても、それに屈せず疑問に思うことを貫きます。

 エイダはきっと、生涯そんな「科学する心」を忘れないことでしょう。

 そうして、最初は叱っていた彼女の両親もとうとう折れて、認めて支えてくれるようになったようです。立派ですね。
 まあ、そんな彼女に付き合いながら普通に生活するのは大変だとは思いますが(笑)

 ※ところで、エイダという名前、世界で初めてコンピュータ・プログラムを作ったあの方とおなじですね。訳者のあとがきによるとやはり元にした名前のようです。また、作中の背景に散らばっている本のタイトルも要チェックですよ(笑)

 ありがとうございました! 

 そう、「エイダ」といえば、「エイダ・ラブレス」。
 世界で最初のコンピュータープログラマーです。

 好奇心と探求心でいっぱいの女の子。
 「知りたい」「謎を解きたい」と思ったら、迷わず突進してゆくエイダは、大きな夢を描き、コンピューターの未来を拓きました。

 女の子だから、趣味はお料理とファッションで……なくちゃいけないわけではありません。数学や、化学や、機械工学や……

 「知りたいな」「面白そう」というものには、なんでも挑戦してみると楽しいかも。
 「らしさ」を越えて行ければ、もっともっと新しい世界が広がってゆくかもしれません。
 

 文章はすべてひらがなとカタカナ。
 文章量はわりとあり、見開きに最大で15行くらい。けれども、読みやすいので五十音が読めるお子さまならひとり読みで最後まで読み切ることができます。もちろん、読み聞かせにも。

 すぐ「なぜ?」「どうして?」と聞いてしまう、好奇心でいっぱいのお子さまに。

 自分の可能性を拓いてくれる、「せかいはふしぎでできている!」をぜひどうぞ!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。
 好奇心と探求心に満ちた、元気いっぱいの絵本です。
 理科が好きで、科学者に憧れているお子さまにおすすめです。

 

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