【エイダ・ラブレス】世界初のプログラマーは女性だったんです!夢見るエイダの物語。女の子への読み聞かせにぴったりの絵本です。【4歳 5歳 6歳】

2024年1月18日

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世界でさいしょのプログラマー エイダ・ラブレス のものがたり
 フィオナ・ロビンソン/作 せな あいこ/訳 評論社 エイダ・ラブレス

世界初のプログラマーは、女性だったってご存知ですか?19世紀の産業革命の時代に、パンチカードの数式を作った女性、それがエイダ・ラブレスなんです。

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世界でさいしょのプログラマー エイダ・ラブレスのものがたり
フィオナ・ロビンソン/作 せな あいこ/訳 評論社

<フィオナ・ロビンソン>
イギリス生まれの絵本作家。現在はニューヨーク在住

 世界初のプログラマーは、エイダという女性だったと知っていましたか?
 エイダは、詩人バイロンと数学者の女性のあいだに生まれた娘。小さな頃の夢は蒸気でうごく空とぶ馬を作ることでした。

 母親は、娘のエイダが父親のような夢見がちな人になってほしくないとの想いから、小さな頃から数学を徹底的に教え込みました。
そのほかにも、お針の練習、フランス語、音楽、など、厳しい教育を授け、16歳で社交界にデビューします。

 そして17歳で、発明家のチャールズ・バベッジに出会うのです。

 エイダは、バベッジが作った巨大な計算機に読み込ませるパンチカードの数式を作りたいと申し出ます。パンチカードってわかりますか?昔の映画でコンピューターが出てくるとき、巨大な箱のようなものから、丸いたくさんの穴が開いた細いテープのようなものが出てきますよね?あれです。昔はああいう紙で出力していたんですね。

 バベッジは、このマシンで、数字の計算だけをさせるつもりだったのですが、エイダは将来的にこのマシンは絵を描いたり、音楽を奏でたりできるようになるとイメージしました。それは、未来のコンピュータに関する壮大なイメージで、そして、その後の時代(つまり今)にそれはほとんど実現したわけです。

 エイダの創造力、未来をイメージする力が、本当にすばらしいです。
コンピュータがこの世に生まれる100年も前に、イギリスにスーパープログラマーがいたというのが驚きですね。(しかも女性)
1980年代、アメリカの国防総省で使われるプログラムには、彼女にちなんで「エイダ」という名前がつけられました。

 そう、この絵本も、アメリカの絵本なのです。(エイダ・ラブレスはイギリス人ですが)アメリカの、女性プログラマー育成への意欲がすごいですね。今、アメリカでは、こういう、女性数学者や女性プログラマーを題材にした児童文学や絵本がどんどん出版されているようです。たしかに、何かを育成するには、まず憧れてもらうところから。こういう戦略がアメリカは非常に優れていると思います。

 エイダのすごいところは、数学と芸術、どちらの才能もあり、どちらにも愛と興味があったこと。そのふたつをエイダは自分の中でうまく融合させていたのですね。

そして、本来なら社交界でドレスを着てホホホと微笑んでいればいい身分であったのに、自分から発明家の仕事を手伝うことを志願し、普通の人が完成形をイメージすることも出来なかった巨大計算機の開発をサポートしていくんです。

しかも、このバベッジさん、エイダの恋人でも旦那さんでもなんでもないんですよ。エイダは、心からこの未知の発明品の開発に心を奪われていたんでしょうね。

 19世紀に生きた、あまりにも新しすぎた女性、エイダ・ラブレス。

 彼女の好奇心いっぱいの人生が、美しい切り絵で表現されています。こんな人生もあるんだ!と言う驚きと発見の絵本です。小さな女の子への読み聞かせにぜひどうぞ。

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ネガティブな要素はほとんどありません。好奇心や知識欲が刺激される素敵な絵本です。小さな女の子へのプレゼントにぜひどうぞ。

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