【みずとはなんじゃ?】からだの70パーセントを占める水。水のことがよくわかり、科学にふれる絵本【4歳 5歳 6歳 7歳】
生活の中でなくてはならない水。身体の70パーセントを占める水。液体だったり固体だったり気体だったり。水とはなんなのでしょうか? 日常にあふれる水から地球を包む海まで、身近なものから科学を考える絵本です。
この本のイメージ 水とは☆☆☆☆☆ 科学☆☆☆☆☆ 大自然とのかかわり☆☆☆☆☆
みずとはなんじゃ? かこさとし/作 鈴木まもる/絵 小峰書店
<かこさとし>
かこ さとし(加古 里子、1926年3月31日~2018年5月2日)は、日本の絵本作家、児童文学者、工学博士、技術士(化学)。本名は中島 哲(なかじま さとし)。ペンネームの「里子」は俳号。
<鈴木まもる>
1952年、東京都に生まれ。「黒ねこサンゴロウ」シリーズで赤い鳥さしえ賞を、『ぼくの鳥の巣絵日記』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。
かこさとし先生と鈴木まもる先生のタッグ、「みずとはなんじゃ?」です。初版は2018年。かこ先生が企画された絵本を、ご病気のため鈴木まもる先生に託された形で仕上げられたものだそうです。
絵本の出来もさることながら、様々な想いの詰まった絵本です。
今回は、いつも科学系の本の解説で降臨してくれる知人のプログラマーに解説していただきましょう。
では、どうぞ!
しかもこれまた以前紹介しました「日本の鳥の巣図鑑」の鈴木まもる先生がイラストを担当されています。自然についての丁寧で可愛らしいイラストで描かれています。
加古先生はモチロン絵本も描かれてている方なのですが、残念ながら2018年5月にご逝去されており、本作の出版には間に合わなかったそう。
なので、加古先生が長年企画されていたこの本の絵を鈴木まもる先生が担当され、ぎりぎり第二稿(ほぼ完成に近い状態)の打ち合わせまで行うことができたそうです。
完成して本屋さんに並ぶところを加古先生にお見せしたかったなあとは思うところですけれど、この黄金タッグによる本作は、「水」という地球環境と生命に最も大切で、そしてつかみがたく不思議な物質の謎について、子供にもわかりやすく紹介してくれている傑作に仕上がっています。
あたりまえに日々触れている「水」。そのすべての姿やふるまい(液体だったり気体(水蒸気)だったり固体(氷)だったりする)をしっかりと認識して科学的に理解している人は実は多くない気もします。
その不可思議さと大切さ、物理学者でもあった晩年の加古先生がなんとしても子供たちに伝えたかったであろう「水」の性質に触れる、最初の扉、きっかけに、本書はなってくれることでしょう。
ありがとうございました!
どんな生物もきれいな水がなければ生きてはいけません。
生活の中でついつい忘れがちですが、とても大切な水。
小さなお子さまがはじめて身近な水と言う存在に触れ、深く考え、「それ」はなんなのかを問い、調べることで科学に親しむきっかけになるかもしれません。
「これは何なのかな」「どうしてなのかな」「なぜなのかな」と考えることが、小さなお子さまの世界をぐんぐん大きくしてくれます。
その扉になってくれる絵本かもしれません。
字はすべてひらがなとカタカナ。五十音が読めればひとりでも読めますが、読み聞かせで「これは何かな」「あれも水だね」と会話しながら読むとさらに理解が深まりそうです。
今年の夏は猛暑で、こまめに水分補給をしないと命にかかわる場合もあります。
一方で大雨や洪水にも気をつけなければなりません。
日常生活の中で「水とは何か?」を考える良い機会ともいえます。
「水」と「科学」をより身近に感じることができる絵本、この機会にぜひどうぞ。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
科学への扉をひらいてくれる絵本です。身近な飲み水から始まって、地球を包む広く大きな海にまでひろがる 「水」と言う存在を非常に丁寧に説明しており、わかりやすく読むことが出来ます。
水と言う身近なものを深く掘り下げて知ることが出来ます。好奇心旺盛なお子さまに。
かこ先生の「宇宙」もおすすめです。
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