【ムーミントロールの冬】ムーミン谷の冬。冬眠から目覚めてしまったムーミンの絵本。【クラシック・ムーミン絵本】【小学校低学年以上】
ほんとうは冬眠していなきゃいろなかったのに、月の光に起こされて冬に目を覚ましてしまったムーミン。はじめてみる雪に、ムーミンは大興奮で……(ムーミントロールの冬 トーベ・ヤンソン/原作 アレックス・ハリディ/セシリア・ダヴィッドソン/文 マヤ・ヨンソン/絵 オスターグレン晴子/訳 徳間書店)
この本のイメージ ムーミン☆☆☆☆☆ 冬☆☆☆☆☆ 小説を親しみやすく☆☆☆☆☆
ムーミントロールの冬 トーベ・ヤンソン/原作 アレックス・ハリディ/セシリア・ダヴィッドソン/文 マヤ・ヨンソン/絵 オスターグレン晴子/訳 徳間書店
<トーベ・ヤンソン>
トーベ・ヤンソン(1914~2001)はスウェーデン系フィンランド人の画家・作家。1945年から書き始めたムーミンのシリーズが世界中で愛され、66年には国際アンデルセン賞を受賞。ムーミン・コミックスは弟ラルス(1926~2000)との共著。
<アレックス・ハリディ>
1979年スウェーデンのストックホルム生まれ。テレビやラジオのシナリオライターを経て、現在は児童書の執筆に従事。
<セシリア・ダヴィッドソン>
1963年スウェーデンのスモーランド生まれ。1994年に最初の短編集を発表、その年にデビューした最高の作家に贈られるカタパルト賞を受賞。2013年よりリンネ大学で創作を教えている。
<マヤ・ヨンソン>
イラストレーター・グラフィックデサイナー。2014年から絵本制作をはじめる。
<オスターグレン晴子>
兵庫県出身。ドイツのマールブルク大学でスウェーデン語を学び、翌年から交換留学生として、スウェーデンのリンショーピング大学に学ぶ。現在フリーの通訳、翻訳者。訳書に「おばけやしきへようこそ!」「サリー・ジョーンズの伝説」「キムのふしぎなかさのたび」等。
原題はMumintrollen och den Forsta Snon.スウェーデンでの初版は2022年。日本での初版は2023年です。
ムーミンは日本では五十年以上前から何度もアニメーション化されてきたので、格別の想いがある人が多いようです。日曜日の「カルピス劇場」で放送されていた岸田今日子ムーミンが好きという人もいれば、かなり原作に忠実にアニメ化された「楽しいムーミン一家」がすきと言う人もいます。
今は、オフィシャルのほうでアニメーション化されたものがアマゾンプライムをはじめとして各配信サイトで視聴できるようになりました。
この「クラシック・ムーミン絵本」のシリーズは、トーベ・ヤンソン作小説ムーミンを小さなお子さまにもわかりやすく親しみやすい絵本にしたシリーズです。
今回の原作は「ムーミン谷の冬」。
本来なら春まで冬眠しているはずのムーミンが月の光に起こされて、冬に目覚めてしまうというお話です。
ムーミンは生まれて初めて雪を見ます。
そして、冬のムーミン谷にはムーミンの知らない様々な生き物がいたのでした……
……と、いうのがあらすじ。
マヤ・ヨンソン先生のあたたかみのある絵が原作に忠実でありながら丸みを帯びていて可愛らしく、また、カラーの絵がふんだんに入っていて、ムーミン谷の冬の寒さを感じさせてくれます。
配信などでアニメーションからムーミンに触れたお子さまに、クラシック・ムーミン絵本はおすすめ。
文章は平易で読みやすく、すべての漢字にふりがなが振ってある総ルビなので五十音が読めればコツコツひとりで読みきることができますが、かなり文章量が多く、最大で見開きに三十行前後ありますので小学校低学年からがおすすめです。ただし、読み聞かせなら就学前のお子さまでも楽しめるでしょう。
本好きのお子さま、絵本を卒業して「もっと文章の多いものを読みたい」と言うお子さまにおすすめです。
また、なつかしい雰囲気がいっぱいの美しい絵本なので、大人の和み絵本としても。幼い頃親しんだムーミンの世界に触れれば癒されることまちがいなし。冬のリラックスタイムにぴったりの絵本です。
おみやげに、プレゼントに、大人の和みとして。様々な方におすすめできる絵本です。
この冬の「とっておきの絵本」として、「ムーミントロールの冬」をぜひどうぞ!
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はひとつもありません。安心してお楽しみいただけます。小さい頃ムーミンに親しんでいた方にはなつかしいですし、お子さまのムーミン入門にも最適です。文章量が多いので、本好きのお子さまにおすすめです。
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