【ムーミン谷のクリスマス】クリスマスプレゼントに!大人にも子供にもムーミンのクリスマス絵本をどうぞ。【ムーミンシリーズ】【4歳 5歳 6歳 7歳】
クラシックなムーミンのクリスマスストーリー。フルカラーの絵もステキな、ムーミン谷のクリスマスの話です。
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ムーミン谷のクリスマス -クラシック・ムーミン絵本- トーベ・ヤンソン/原作 アレックス・ハリディ/文 セシリア・ダヴィッドソン/文 フィリッパ・ヴィードルンド/絵 オスターグレン晴子/訳 徳間書店
クリスマス特集、直前の滑り込みおすすめ本でございます。
この絵本は、トーベ・ヤンソンの「ムーミンシリーズ」を原作に、最近の作家さんが書き下ろした物語を絵本化したもののようです。でも、お話も絵もムーミンの世界観をすごく理解して書かれているので、なんの違和感もありません。
ストーリーは、冬眠中のムーミン屋敷に、ヘムルがやってきて、「もうすぐクリスマスがやってくるよ」とムーミンたちを起こします。
「クリスマス」を知らないムーミンたちは、何かおそろしい怪物の名前なのかと思い、身を守るために準備をしようとします。そこへ、近所の人や知り合いが通りすがり、少しずつ、クリスマスの情報を教えてくれるので、見よう見まねで準備して…?というストーリー。
ムーミン一家は、クリスマスの時期はいつも冬眠しているので、クリスマスを知らないんですね。でも、近所に住んでいて冬眠しない人たちは、クリスマスを毎年お祝いしているので、あわただしく準備に駆け回っているわけです。
ムーミンたちにとってはなにがなんだかわからないまま、話が進んでいきます。
森にもみの木を切りに行き、家に持って帰り飾り付けたり、ごちそうを作ったりと、一応、普通の人がクリスマスにやりそうなことをするのですが、もとの知識が誤解しているので、本人たちは楽しいことの準備をしている意識がありません。
それでも、この「クリスマスの準備」は、寒さに凍えるはい虫たちが楽しいクリスマスを過ごすことに役立つのです。
世の中、なにがどう、誰かの幸せにつながるのか、わかりませんね。という話。わりとトーベ・ヤンソンはこういう展開が好きなので、そういう意味でもムーミンの世界観をすごく理解して書かれてる気がします。
なにがなんだか、わからないのに、でーんと落ち着いてどんどんごちそうを作り続けるムーミンママの安定感が最強です。なんというか、地球最後の日でも、ムーミンママのごちそうがあったら、絶対平気だし、幸せだなって確信できるレベル。
さし絵は素朴なフルカラーです。なにがなんだかわからずクリスマスをすごすムーミン一家の、ほのぼのとしたおかしみは、不思議な幸せ気分を与えてくれます。
大人にも、子供にも喜ばれるプレゼントになると思いますよ。でも、ノスタルジーがあって、クラシックな色彩がとてもおしゃれなので、どちらかというと、大人のムーミンファンにおすすめです。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はひとつもありません。安心してお楽しみいただけます。小さい頃ムーミンに親しんでいた方にはなつかしいですし、お子様のムーミン入門にも最適です。
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