【そりあそび】ばばばあちゃんの冬のお楽しみ! 楽しく遊べばぽっかぽか。【ばばばあちゃんのおはなし】【絵本】【3歳 4歳 5歳】
外は冷たい雪が降っていた。ストーブにあたって編み物しているばばばあちゃんのもとに、動物たちが暖をとりにやってきます。「今から寒い日の特別なあったまりかたを教えてやるよ!」(そりあそび ばばばあちゃんのおはなし さとうわきこ/作・絵 福音館書店)
この本のイメージ 雪の日☆☆☆☆☆ そり遊び☆☆☆☆☆ いい子じゃない☆☆☆☆☆
そりあそび ばばばあちゃんのおはなし さとうわきこ/作・絵 福音館書店
<さとうわきこ>
さとう わきこ(1937年 ~)は、日本の絵本作家。東京都練馬区出身。児童出版美術家連盟所属、子どもの文化研究所所員、岡谷市小さな絵本美術館主宰。
さとうわきこ先生の「ばばばあちゃんの絵本」シリーズ、冬の絵本は「そりあそび」です。初版は1990年。
どんなときでも楽しんでしまう、豪快なばばばあちゃん。
今回は、寒い雪の日のあたたまりかたを教えてくれます。
あまりにも寒い雪の日、ストーブのそばで編み物をしているばばばあちゃんのもとへ、動物たちが暖をとりに逃げ込んできます。
寒い寒いと不満を言う動物たちに、ばばばあちゃんが一喝。
寒い日の暖まりかたを教えてやろう、とまずはベッドでトランポリン。
動物たちが思い切り飛び跳ねたせいで、ベッドが壊れてしまいます。
それでめげたりはしない、ばばばあちゃん。
ベッドの足にスキー板をつけて、みんなが乗れるそりにしてしまいます。
さあ、そりあそび。
勢いよくそりで滑り降りたあと、今度はそりを引いてもとの場所へと運びます。
みんなの身体はぽっかぽか。
満足したばばばあちゃんは、とっておきの場所で眠るのでした。
……と、いうのがあらすじ。
ラストのばばばあちゃんの寝顔が最高。寝場所も最高。これは日本人ならよくわかる、普段は使わないけれど一度はこうして寝てみたい場所。
ベッドをトランポリンにするところといい、最後の寝場所といい、ばばばあちゃん本人が悪ガキみたいです。
ばばばちゃんはどんなときでも楽しむことがすべて。けっして優等生ではありません。
だけど、失敗しちゃったらそれはそれで楽しむのです。
「お行儀悪すぎて困るー」と言う方もいらっしゃると思います。でも、その「お行儀悪い遊び」でベッドが壊れたり、いつもの寝場所がなくなったりと、一応困ってはいますからね。
「ベッドをトランポリンにしたら壊れる」と言う大切なことは描かれています。でも、やっちゃうのがばばばあちゃんなのだけども。
本来なら、お行儀悪く遊んだ動物たちを叱りつける立場のはずなのに、むしろ率先して駄目なことをして遊んでしまう、ばばばあちゃん。おばあちゃんなのにガキ大将みたい。
型にはまらない、のびのびとした様子がゆかいですがすがしい絵本です。
ちょっぴりお行儀は悪いけど、大変なとき、困ったとき、今あるもので最大限楽しむばばばあちゃんは素敵でもあります。
文章はひらがなとカタカナ。非常に読みやすく、文章量も見開きに最大で十行前後なので、五十音が読めるお子さまならひとりで読みきることができます。もちろん、読み聞かせにも。
「そりあそび」は、かわいく、あかるい冬の絵本です。
親子でのおうち時間に、お留守番に。
ばばばあちゃんと寒い季節を楽しく乗り切りましょう。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はひとつもありません。安心してお楽しみいただけます。ばばばあちゃんは決して優等生ではありません。悪ガキのようなおばあちゃんですが、森の動物たちの人気者で今あるもので楽しく過ごす天才です。
寒い日におすすめの絵本です。
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