【ウォーリアーズ】はるかなる野生へ!猫たちの戦いを描いた名作児童小説【ファイヤポー、野生にかえる】【中学生以上】

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ウォリアーズ 1  ファイヤポー、野生にかえる  エリン・ハンター/作  金原瑞人/訳  小峰書店

人間に飼われ、平穏な暮らしを送っていたラスティーは、ある日、野生の猫たちの抗争を知る。自分の中に眠る「野生」に気付いたラスティーは、安全な暮らしを捨て、森の猫たちの戦いへと身を投じてゆく…… (ウォリアーズ 1  ファイヤポー、野生にかえる  エリン・ハンター/作  金原瑞人/訳  小峰書店 )

この本のイメージ  動物ファンタジー☆☆☆☆☆ 野生の呼び声☆☆☆☆☆ 本格冒険ストーリー☆☆☆☆☆

ウォリアーズ 1  ファイヤポー、野生にかえる  エリン・ハンター/作  金原瑞人/訳  小峰書店 

<エリン・ハンター>
エリン・ハンター(Erin Hunter)はケイト・キャリー、チェリス・ボールドリー、ビクトリア・ホームズ、トゥイ・サザーランドの4人の女性児童文学作家のペンネーム。共に同じ方向で協力して仕事をしている。主な作品はウォーリアーズなど。

<金原瑞人>
(かねはら みずひと、1954年(昭和29年)11月29日~ )は、日本の翻訳家・児童文学研究家。法政大学社会学部教授。学位は、文学修士(法政大学)。芥川賞作家金原ひとみの実父。

 ひさびさに読み応えのある児童小説をご案内。
 原題はWarriors: The Prophecies Begin: Into the Wild.イギリスでの初版は2003年。日本での初版は2006年です。

 たいへんな大人気シリーズで、すでに日本でも第四期シリーズまで刊行されているようです。

 お話は……

 人間の世界では、飼い猫として平和に暮らしている猫たち。
 あるとき、飼い猫のラスティーは森で暮らす野生の猫たちの存在を知ります。

 自分の中にも抗いがたい「野生」が存在すると気が付いたラスティー。

 森の猫たちの部族に参加し、やがて「ファイヤポー」と言う名前をもらい、サンダー族、シャドウ族、ウィンド族、リヴァー族たちの抗争に立ち向かってゆく……

 ……と、いうのがあらすじ。

 このお話での森の猫たちは、いくつかの部族にわかれ、熾烈な戦いを繰り広げています。森での食料調達にかぎりがあるため、縄張り争いは深刻なのでした。

 人に飼われていれば毎日の食べ物に不自由しないはずのラスティーは、森の猫たちとの出会いを通じ、どうしても飼い猫としての生活に満足できなくなり、野生の猫として生きることを選択します。

 それはラスティーの過酷な運命のはじまりでした。

 それぞれの猫たちはみな個性的で魅力にあふれ、生き生きと描かれています。
 また「スター」の名を持つ猫たちの不思議な秘密など、まだまだ明らかにされていない謎もいっぱい。

 壮大な大河ストーリーらしいので、これからの読書が楽しみです。

 たいへんなボリュームで、厚さにして五センチ近くある、「鈍器本」です。
 難しい漢字には振り仮名が振ってありますが、総ルビではありませんので、中学生から。賢い子なら小学校高学年からでも大丈夫。小説を読みなれたお子さま向けです。
 もちろん、大人が読んでも十分な読みごたえがあり楽しめます。

 猫たちの大冒険を描いた大河冒険小説「ウォリアーズ」。

 猫好きな方、動物ファンタジーがお好きな方、冒険小説がお好きな方におすすめです。
 一緒に「ウォーリアーズ」の世界を楽しみましょう!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 猫たちの抗争のお話なので、流血シーンなどがあります。苦手な方はご注意ください。
 「そういうシーンがあるのだな」とあらかじめ身構えていれば読めるという方にはおすすめです。

 良質の冒険ファンタジー小説で、続きが楽しみです。
 単行本版だけでなく、ケット版も刊行されているので、手軽に読むのにはそちらのほうがいいかも。

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