【いつかあなたがおおきくなったら】あなたはどんな大人になるのかな?母の日にぴったりな、母の愛あふれるメッセージ絵本。【4歳 5歳 6歳】

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いつかあなたがおおきくなったら エミリー・ウィンフィールド・マーティン/作 なかがわちひろ/訳  サンマーク出版

わたしを見つめるひとみを見つめて、わたしは夢見る。「あなたはこれからどんなすてきな人になるのだろう」(いつかあなたがおおきくなった エミリー・ウィンフィールド・マーティン/作 なかがわちひろ/訳  サンマーク出版)

この本のイメージ 親の愛☆☆☆☆☆ 自己肯定感☆☆☆☆☆ 未来への祈り☆☆☆☆☆

いつかあなたがおおきくなった エミリー・ウィンフィールド・マーティン/作 なかがわちひろ/訳  サンマーク出版

<エミリー・ウィンフィールド・マーティン>
アメリカ、オレゴン州在住のアーティスト。「いつかおおきくなったら……自分はいったい何になるだろう?」と思いをめぐらせ続けた末、画家、裁縫職人、作家、イラストレーターと、多彩な才能を発揮する大人に成長する。2005年、ハンドメイド作品中心のオンラインフリーマーケット「Etsy」に自らのショップ「The Black Apple」を出店。優れたデザインセンスが人気を博し、注目を集める。2012年より絵本の創作を開始。

<なかがわちひろ>
本名、中川千尋。東京芸術大学卒業。児童書を中心に翻訳家、作家、絵描きとして活躍。「天使のかいかた」(理論社)で2003年度日本絵本賞読者賞、創作童話「かりんちゃんと十五人のおひなさま」(偕成社)で2009年度の野間児童文芸賞受賞

 母の日が近いので、母と子、親と子をテーマにした絵本をご紹介しています。
 本日ご紹介するのは、「いつかあなたがおおきくなったら」。
 原題は、The Wonderful Things You Will Be. アメリカでの初版は2015年。日本での初版は2019年です。

 このブログでは定期的に子どもの自己肯定感を高める絵本をご紹介しています。
 自己肯定感とは、自分自身を欠点も含めてまるっと肯定すること。

 これは自己正当化とはちがい、失敗することや悪いことをすることはいけないと認めることができつつも、だからといって存在していけないわけではない、欠点があっても足りないところがあっても、生きていていいんだと自分を肯定する心です。

 どうして、同じような失敗をしてもすべてに絶望して心折れてしまう人と、粘り強く立ち上がれる人がいるのでしょうか。

 どうして、失敗すると全人格を否定されたような気分になり、すべてを投げ出したくなるのでしょうか。

 そのカギとなるのが自己肯定感です。

 自己肯定感は、自力では何の役にも立たない乳幼児のときに、周囲の人たちから許され愛された記憶によってはぐくまれます。

 良い子であったり、優秀であったり、かわいかったり、そういったことで愛されるのではなく、そのような「条件」は愛されることとは無関係でありただ無条件に愛されていいのだという幼児体験が、子どもの自己肯定感の核となり、大人になったときにくじけない心を育てます。

 しかし、これはなかなか難しく、実際問題として戦場のような子育ての現場では、おいたをした子にはついつい怒鳴ってしまうこともあるでしょうし、愛情ある言葉かけや心の交流の時間をもつのも難しい場合もあるでしょう。

 そんなときに、絵本が大きな力となってくれます。

 口下手でなかなか言葉に出せないことも、絵本が伝えてくれます。絵本のメッセージのひとつひとつを読むだけで、普段は言葉にできないたくさんの言葉が子どものこころに届きます。

 この絵本は、この世に生まれてきてくれた我が子に「あなたはどんなおとなになるのかしら」と未来に想いをはせる母の心を描いたメッセージ絵本です。

 このタイプの絵本では「おかあさんは」や「ちいさなあなたへ」などの名作がありますが、この絵本もやわらかなメッセージと愛らしい絵で静かに親の愛を伝えてくれます。

 字はすべてひらがな。ひらがなが読めるお子さまでしたらひとりで読み切ることができますが、この本はぜひ、読み聞かせで。

 「あなたの人生はどんななのだろう」と言う親の想いは、まだまだその年頃の子にはわかりません。想像もつかない深い気持ちです。
 けれども、言葉として読み聞かせられるたびに、「どんな人生であっても、わたしはあなたを応援している」と言うメッセージは伝わります。

 そう、小さな子どもの頃に「この人はいつだってわたしを応援してくれる」と感じられる人と暮らすことが、自己肯定感の大切な土台なのです。

 もしも不幸にしてその後、親と死別するようなことがあったとしても、その当時の「記憶」が心の避難所となり、大人になってくじけそうなとき、心が折れそうなときにそこへと心が帰ってゆき、自分の奥底にいる「母なるもの」「父なるもの」に出会い、そして回復して立ち上がることができるのです。

 どうぞ、おやすみ前の大切な時間に、親子で絵本を読む時間をつくってください。
 そして、お子さまを愛していること、何があっても味方であることを伝えてあげてください。それが大きな大きな財産となって、その後の人生を守るのです。

 この絵本は、小さなお子さまとの読み聞かせだけでなく、小学校の入学、卒業、中学卒業などの節目のときのプレゼントにもいいかもしれません。

 ひとり暮らしをはじめたお子さまへの、仕送り小包に忍ばせても。

 必要な場所にとどきますように。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。HSPHSCの方のほうが、多くのメッセージを受け取れるでしょう。

 ぜひ、お子さまとの読み聞かせに。
 卒業、ひとり暮らしはじめや 大学入学のプレゼントにもおすすめです。

商品ページはこち

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