【HSP】HSC・HSPって何?5人に1人存在する、ひといちばい敏感な子【ひといちばい敏感な子】

「ひといちばい敏感な子」 エレイン・N・アーロン 青春出版社
この記事に検索で辿り着いた人がいるとしたら、それはきっと音や光、臭いに敏感で、自分の繊細さに悩んでいる人なのではないでしょうか。
そんなわたしは、妙に鈍感なのに敏感で、周囲にご迷惑をおかけしてばかりの人間です。(恥)
わたしが生まれたとき、大変身体が小さくて、それはそれは心配されたらしいのですが、それ以上に、すぐ泣く上に、その泣き声が尋常でなく大きかったそうです。そして、いったい何が理由で泣き出したのが、サッパリわからないほど、意味不明に、そして頻繁に泣いたそうなのです。
きっと、産着の肌触りとか、その日の気温とか、風の臭いだとか、そのとき本人にしかわからないことで泣いていたんでしょうねえ。いや、ただ単におなかがすいてただけかもしれませんが!
この本は、臨床心理学博士、エレイン・アーロン先生の著書。人一倍敏感な、ハイリー・センシティブ・パーソンまたはハイリー・センシティブ・チャイルドと言われる人たちのわかりやすい解説書です。
わたし自身、自分の敏感すぎる気質に悩むことが多い人生でした。これは、悩んでいたわたしに一つの解答をくれた本です。
HSPには、わかりやすい6つの特徴があるそうです。(以下、項目のみ引用)
細かいことに気づく
HSPは、感受性が人一倍鋭く、一度に多くの情報を受け取ります。光や臭い、触感、色、音など、何に敏感かは人それぞれです。芸術家やエンジニアにはとりわけ多く、事実わたしの周囲にも、サングラスやマスク、ノイズキャンセルヘッドホンが日常生活で欠かせない人が多いです。
※HSPの日常生活の対処法については別記事をどうぞ
ちなみに、わたし自身も喫茶店でくつろぐ時や読書している時、イヤホンは欠かせません。シャットダウンすることは出来ますが、その場合「全部」シャットしてしまうので、必要な音も聞こえなくなってしまうんですよね……(トホホ…)
刺激を受けやすい
「HSPは普通の人が退屈してしまうようなことでも、夢中になって打ち込める」、と書いてあります。普通の人が退屈してしまうのにHSPにとって面白いことって何なんでしょうね。(ちなみに、わたしは読書が大好きですが、ある種の人には読書とは退屈している人が暇つぶしにやることに見えるそうです)
それとは別に、普通の人が普通にできることが、HSPの場合、光や音、臭いなど、受信する情報が多すぎるために、出来ないことがあるそうです。これは、自分のことも、自分の身近な人たちについても、すごく思い当たることばかりです。そうなんです、なんかいろいろ「受け取っちゃう」んですよね。
強い感情に揺さぶられる
喜怒哀楽の幅が大きく、感情を強く感じる傾向があるそうです。つまり、喜びや感動を大きく感じられる反面、哀しみやつらさも大きいということです。哀しい映画なんかを見たら、いつまでも哀しみを引きずってしまう、ドラマやアニメでお気に入りのキャラが死んだりしたら「ロス」と言う状態に陥ってしまう…などですね。これも、身近にあるある。
他人の気持ちにとても敏感
身近な人が怒っていたり、悲しんでいたりすると、もろにその感情を「うけとってしまう」。これも、あるある。相手が何も言わなくても、深い悲しみや怒りは、伝わってきちゃうんですよね。アンテナが敏感なときは、インターネットの書き込みやつぶやきでも感じとってしまうときがあります。
石橋をたたきすぎる
うわー。本当にこれも思いあたります。でも、HSPは、みんなそうみたいだと知ると、逆に安心しました。周囲の人たちが心配するほど慎重に準備したり、確認したりするそうですが、これ、本人が納得するまで確認したいんでしょうね。ちなみに、わたしは納得したら、一気に行動に移します。
よく、HSPは臆病と混同されやすいとあり、HSPのよさを評価されにくいそうです。
でも、慎重で敏感なHSPは、容易に詐欺にはだまされません。ほんの些細な徴候で「おかしいな」と気づくからです。(それでも、だまされるときはだまされる)
よくも悪くも注目されやすい
デリケートなHSPは、その敏感さゆえに注目されやすく、それがさらにストレスになることも。そうなると悪循環ですが、HSPには、他人の苦しみを感じ取ったり、喜びを分かち合おうとする美点もあります。
長所を伸ばして可能性を広げていくこともできる…らしいです。
ここまで読んで「わたし、HSPかな?」と思われたあなた、次にアーロン博士のチェックリストをご紹介します。ぜひ確認してみてください。
あなたはHSP?5分で確認できる、簡単チェックリスト
HSPかどうかを確認するには、簡単なセルフチェックがあります。
チェックリストはこちら。
以上の質問のうち12個以上に「はい」と応えたあなたはおそらく「HSP」でしょう。
しかし、どんな心理テストよりも、実際の生活の中で感じていることのほうが確かです。たとえ「はい」が1つか2つしかなくても、その度合いが極端に強ければ、あなたは HSPかもしれません。(わたしはほぼ全部でした)
HSPには、多くの可能性がある。
この本には、HSPの可能性、HSCの子育て、または親自身がHSPの場合、などさまざまなケースについて記載されています。
自分はこの本を買って、今まさに付箋を貼りまくっていますが、買ってよかったと思った本のひとつです。わたしがこの本について、HSPの皆さん申し上げたいことは
買っても大丈夫。
この本は、所謂HSP……繊細で敏感な人たちのことを、必要以上に大げさに書いていませんし、貶めても馬鹿にしてもいません。むしろ、HSPと、その周囲の人たちに有益な情報がいっぱいです。生きづらいHSPが世間の荒波を生きていくための羅針盤になる本です。
また、自分の特殊な気質のことを、なかなか他人に説明しにくい場合、この本を渡して読んでもらうという方法もあり、たいへん便利です。
この本には、HSPのこども、HSCにも詳しく書かれていますので、それは別記事にまとめたいと思います。
と言うわけで、以下次号!
最近のコメント