【フランクリンとルナ、本のなかへ】本好きのドラゴンと少女ルナのファンタジック絵本、第三弾。物語の世界へGO!【4歳 5歳 6歳】

2024年3月20日

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フランクリンとルナ、本のなかへ ジェン・キャンベル/文 ケイティ・ハーネット/絵 横山和江/訳 BL出版

フランクリンは本が大好きな竜です。ルナも本が大好き。今日はフランクリンの606歳の誕生日。ふたりは一緒に街の本屋さんに出かけます。そこには、鎖と鍵で封印されたふしぎな本が。亀のニールが鍵を壊すと、本の中に吸い込まれてしまいました!大変、ニールを助けなきゃ……

この本のイメージ 本好きの竜☆☆☆☆☆ 少女はルナ☆☆☆☆☆ 三匹の子豚も出てくるよ☆☆☆☆☆

フランクリンとルナ、本のなかへ ジェン・キャンベル/文 ケイティ・ハーネット/絵 横山和江/訳 BL出版

<ジェン・キャンベル>
詩人、作家。英国の北東イングランドで育ち、エディンバラ大学で英文学を学ぶ。書店で働き、その時の経験をもとに執筆した“Weirdustomers Say in Bookshops”(本屋にやってきたおかしなお客)は10数か国語に翻訳されている。イギリスの優れた若手詩人に贈られるエリック・グレゴリー賞を受賞。詩や短編などを教えながら創作活動をしている。ロンドン在住。

<ケイティ・ハーネット>
英国のシェフィールド出身。西イングランド大学を卒業後、ケンブリッジ・スクールオブアートで絵本のイラストレーションを学ぶ。2012年、2015年にボローニャ国際絵本原画展入選。ケンブリッジ在住

<横山和江>
埼玉県生まれ。児童文学や絵本の翻訳にたずさわる。やまねこ翻訳クラブ会員

 原題は、Franklin and Luna and Book of Fairy Tales. 初版は2019年。日本版は2020年です。

 「フランクリンの空とぶ本屋さん」からはじまる、本好きのドラゴン、フランクリンと少女ルナのコンビの絵本、3冊目です。2冊目「フランクリンとルナ、月へいく」は、このブログでは紹介していませんが、これもかわいらしい内容でおすすめです。

 第1巻「フランクリンの空とぶ本屋さん」のレビューはこちら

 今回は、ドラゴンのフランクリンと少女ルナは、本の世界へ入って大冒険します。
 ストーリーは……

 今日はフランクリンの606歳の誕生日。ルナはフランクリンを街の本屋さんへ連れ出します。

 そこには鎖と鍵でで封印された、ふしぎな本がありました。亀のニールが鍵を壊すと、そのまま本の中へ吸い込まれてしまいます。

 たいへん、ニールを助けなきゃ。フランクリンとルナは、本の中へ飛び込みます。

 そこは、物語の世界。
 三匹の子ぶたがいて、三匹のこぐまがいて、えんどう豆のお姫様、牛と魔法の豆を交換した少年、糸車の魔女、ガラスの靴の靴屋さんなど、奇妙な人たちがたくさんいます。

 そして、ニールはと言うと……うさぎとかけっこしていたのでした!

 その時、突然、地面が揺れます。そう、本が閉じようとしているのです!フランクリンとルナは、おうちに戻ってこれるのかな?

 ……と、いうのがあらすじ。

 日曜の朝の民が「おおっ」と言いそうなストーリーですね。
 もともと、ドラゴンが架空の生物ですし、ドラゴンと人間の女の子が仲良くなるところから始まるこの物語、どんどん空想の世界と現実が混ざってきます。

 でも、子どもの頭の中って、まさにこんな感じ。
 子どもの世界では、ドラゴンも、サンタクロースも、妖精も、みんなみんな現実です。

 物語が好きな子は好奇心が旺盛。信じられないようなことがおきても受け入れられるし、ちょっと変わった人ともお友だちになれます。それがドラゴンだって、三匹の子ぶただって。それが、ルナのいいところ。

 夢いっぱいで、多様性に満ちたファンタジーです。
 絵がメインの絵本なので、文章はそう多くはありません。簡単な漢字は使われていますが、総ルビなので読みやすい。
 でも、これは読み聞かせがおすすめ。
 次々と登場するおとぎ話の住人たちを「このお話はね……」と解説してあげてください。
 興味が広がるようなら、登場するおとぎ話の絵本を……と、横展開も期待できます。

 ラストは、いままでの登場人物オールスターキャスト。フランクリンもルナも本当に楽しそう。

 「友だちがいて、本があればさいこうだね!」と喜ぶ、ドラゴンのフランクリン。

 かわいくて、楽しくて、ついつい、笑顔になってしまう絵本です。お話はシリーズになっていますが、この本だけでも楽しめますよ。

 そうそう、ルナは、騎士とゴーストが出てくるお話が好きなんですって!

 赤い表紙でフランクリンが濃い緑色なので、クリスマスプレゼントにもぴったりです。ぜひこの機会に、お子さまと楽しんでくださいね!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。本が大好きな子のための、ファンタジックな絵本です。大人の和み本にもいいけど、やっぱりこれは、子どもたちに読んでいただきたい絵本です。

 ドラゴンルナ本の世界への旅、そして「友だちがいて本があればさいこう」でビビっときた方は、いかがでしょうか。クリスマスプレゼントに、ぜひどうぞ。

 

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