【きんぎょがにげた】にげた金魚を探してみよう!うきうきするようなかわいい知育絵本。【2歳 3歳 4歳】

2024年4月7日

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きんぎょがにげた 五味太郎/作 福音館書店

金魚鉢で泳いでいた金魚が1匹逃げ出した! 金魚はどこにいるのかな? カーテンの柄になったりお花にまぎれたり……自由すぎる金魚をさがす知育絵本。

この本のイメージ 知育☆☆☆☆☆ まちがいさがし☆☆☆☆☆ かわいい☆☆☆☆

きんぎょがにげた 五味太郎/作 福音館書店

<五味太郎>
1945年、東京都生まれ。絵本作家。桑沢デザイン研究所ID科卒業。絵本を中心とした創作活動を続け、400冊を超える作品を発表。海外でも50数種類 の本が翻訳され、10数カ国で出版されている。「かくしたのだあれ」「たべたのだあれ」でサンケイ児童出版文化賞、「仔牛の春」でボローニャ国際絵本原画 展賞、エッセイ「ときどきの少年」で路傍の石文学賞など受賞。

 小さな子どものための知育絵本「きんぎょがにげた」です。初版は1977年。愛され続けるロングセラー絵本です。

 自分が小さな頃に読んで育った人が親になって子供に買って……そんなふうに愛されてきた絵本ではないでしょうか。残念ながらわたしが幼児の時にはまだこの本はこの世に無かったので、タイミングのすれ違いでわたしは幼児期にこの絵本に出会えませんでした。

 絵と単語だけの絵本から、ストーリーのある絵本へと移行する「あいだ」の絵本と言う位置づけのこの絵本、「まちがいさがし」的なパズル的な楽しさだけでなく、金魚がいっぴきしかいない金魚鉢から逃げ出してたくさんのお友だちのいる池へとたどりつくまでのストーリーが描かれています。

 ひとりぼっちの金魚はただ逃げているだけではなくて自分とおなじような、自分のお友だちを探しているから、様々なもののなかに紛れ込んでしまっていたんですね。

 この「パズル」と「ストーリー」の融合がすばらしい。

 それだけでなく、大人になってからこの絵本を見ると、圧倒的なかわいらしさ、デザイン性に脱帽してしまいます。
 とにかく、すべてのページがおしゃれ。

 ページを開きながら「あ、ここにいる!」「ここにも!」と、金魚を探すのも楽しい。大人でも楽しいのです。
 しかもこの金魚、子どもがクレヨンで真似して描きたくなる形をしてるんですよ。

 わたしが幼稚園の年少の時代にこの絵本に出会っていたら、たぶんそこらじゅうに金魚の絵を描きまくって、赤いクレヨンだけちびさせていたと思います。間違いなく。

 すべての文字はひらがなで、見開きに六文字くらいしかありませんから、「読む」と言うより「絵を楽しむ」絵本です。でもこれは、対象年齢をすぎてから読み返しても、なんだか癒されるかわいさ。

 最近は「きんぎょがにげた」グッズもあるみたいです。

 50音を学ぶそのまえに。
 知育要素からいえば、全体を俯瞰で見て把握する能力や、同じ形、同じ色などの共通項をさがす遊び、想像力、空想力を育ててくれる絵本です。

 しかし、ただ「愛らしさを愛でる」というのも、ひとつの楽しみ方でもあります。

 愛され続けるロングセラー絵本。ことばを覚え中のお子さまへの絵本をお探しならぜひどうぞ。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。
 文字を覚える前くらいの年齢から、ストーリーのある絵本に進む前段階までのお子さま向けの絵本です。パズル要素とデザイン要素が絶妙に融合していて、楽しいだけでなく絵を描いてみたい欲求も刺激してくれます。

 読後はぜひ、紙とクレヨンで思う存分お絵かきを。

 

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