【いやいやえん】あのアニメ監督にも影響を与えた、時代を超えて愛される、日本児童文学の名作。どこまでも楽しい色あせないファンタジー。読み聞かせにもおすすめです。【小学校低学年以上】

2020年11月19日

広告

いやいやえん 中川李枝子/作 大村百合子/絵 福音館

宮崎駿監督に多大な影響を与えた、和製ファンタジー児童童話。どこまでが現実でどこからが夢?楽しくゆかいな保育園生活。

この本のイメージ 不思議☆☆☆☆☆ 映像的☆☆☆☆☆ かわいい☆☆☆☆

いやいやえん 中川李枝子/作 大村百合子/絵 福音館

<中川 李枝子> 日本の児童文学作家、作詞家。夫は画家の中川宗弥。

すごく小さい頃、読んだような気がするけど、もうずっと忘れていて、「そうそう、これもう一度読みたいな」と思って、再読しました。

作者は、「ぐりとぐら」の方です。

主人公は、ちゅーりっぷ保育園のしげるくん。オムニバス形式になっているので、毎日ひとつずつ、読み聞かせをするのに最適です。

いやいやえん 中川李枝子/作 大村百合子/絵 福音館

小学校就学前の子どもって、半分動物みたいな感じですよね。理屈が通らないというか。

現実とファンタジーがシームレスに移行する、白昼夢タイプのファンタジーです。主人公のしげるくんが、やんちゃな悪ガキで、お母さんが手を焼くタイプ。でも、保育園の先生は、手馴れた感じで淡々と対応しててかっこいいです。

ちゅーりっぷ保育園には、たくさん「おやくそく」があります。ひとつひとつは、ささいなことです。けんかをしないとか、手をよく洗いましょうとか、おもちゃは使ったら片付けましょうとか。でも、しげるくんは、それをしょっちゅう破って𠮟られます。

基本、言いつけを忘れたり、守らなかったりすることで事件が起きる系の物語なので、小さな子どもにわかりやすいお話ばかりです。

ただ、積み木の船で海に出ちゃう話は、何がどうなっているのか、まったく説明がないまま話が進んで、それがダイナミックなファンタジーになっています。
読んでいて、ものすごく宮崎駿監督の映像を思い出すなあ、と思っていたら、宮崎監督は「いやいやえん」を読んで多大な影響を受けていたことを知りました。

すごく、わかります。読んでいるとジブリの絵が出てくるんです。

タイトルになっている「いやいやえん」は、この本の最後のおはなしなのですが、「いやいやえん」のおばあさんが、もうまさに、湯婆婆ぽいんですよ。
お母さんの言うことを聞かないで、「いやだ」「いやだ」ばかり言っていると「いやいやえん」に連れて行かれてしまう。そこは、お母さんの言うことをきかない悪い子達ばかりが集まる幼稚園で…と言う話。

途中で、「こんな子達に遊ばれるのは嫌だ」と言って、おもちゃたちが出て行ってしまうシーンが楽しいです。

おばあさんは、ちっとも優しくなくて、子どもたちが困っていても、なんにも助けてくれません。そのかわり、罰も与えません。
けれど、そんなおばあさんでも、子どもたちが喧嘩をして怪我をすれば、薬を塗って手当てをしてくれるのです。
だから、別に虐待しているわけじゃないんですよね。

結局、この悪ガキ放し飼いの「いやいやえん」より、いつものちゅーりっぷ保育園のほうがいいな、と言う結論で、しげるくんは家に帰ります。おかあさんにおんぶされて。

どの話も、ショートムービーのようで、かわいらしく楽しく、わくわくするお話です。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

ネガティブな部分はまったくありません。可愛らしくて楽しい、和製ファンタジーです。駄菓子と緑茶などをご用意くださいね。

お気に入り登録をしてくださればうれしいです。また遊びに来てくださいね。
応援してくださると励みになります。

にほんブログ村 本ブログへ

広告