【ぐりとぐら】誰もが一度は読んだことがある、日本の童話絵本!クリスマスプレゼントにもぴったりです。【3歳 4歳 5歳 6歳】
今回もクリスマス企画です。おなじみ「ぐりとぐら」、そして、「ぐりとぐらのおきゃくさま」をご紹介。
この本のイメージ かわいい ☆☆☆☆☆ なごむ ☆☆☆☆☆ おいしそう ☆☆☆☆☆
ぐりとぐら 中川 李枝子/さく 大村 百合子/え 福音館書店
<中川 李枝子> 日本の児童文学作家、作詞家。夫は画家の中川宗弥。
野ねずみのぐりとぐらのかわいい日常が描かれています。誰もが一度は読んだことがあるのではないでしょうか。
「ぼくらの なまえは ぐりと ぐら このよでいちばん すきなのは おりょうりすること たべること」(引用)
今から考えると、これ、すごいですよね。この本が書かれた当時(1967年)、男の子が料理をするという文化はありませんでした。男で料理をするのは板前さんか、レストランのシェフ。つまり、男性や男の子が自宅の台所で、家庭料理を作り友人たちにふるまうという文化は、なかったんです。
むしろ、「ありえない」ことでした。
どちらかと言えば、仕事帰りの旦那様が、ノーアポでいきなり家に同僚や部下を連れてきて、それを見た奥様が慌てず騒がず、「何か食べるもの」と「ビール」を、すかさず振舞わないといけないような、そんな時代でした。
その時代に、男の子が(正確に言うとオスの野ねずみですが)「このよでいちばん すきなのは おりょうりすること たべること」って言う絵本を創る、ってものすごく画期的なことでした。もしかしたら、当時読み聞かせをしていた親御さん世代には、抵抗があったかもしれません。
でも、このぐりとぐらの二人が作るカステラは、本当においしそうだったんです。
誰もが、この大きなカステラにあこがれ、お菓子を作ってみたいなと思いました。(最初に読んだときは、いつこの卵の持ち主が現れるんだろう、と最後までどきどきしていて、ラストがみんなでおいしいカステラを食べてハッピーエンドだったので、とってもほっとしたのを覚えています)
この本が、日本のお料理男子を増やしてくれたのかもしれません。ありがとう、ぐりとぐら。
クリスマスの絵本もあります。
「ぐりとぐら の おきゃくさま」は、クリスマスの絵本です。クリスマスに、ぐりとぐらの家に謎のお客様がやってきます。
そして、その正体は……という話。
この話のラストも、森のみんなと盛大なクリスマスパーティをして終わります。
小さなお子さまと、どこにどんな動物がいるのか、探したり、確かめたりするのも楽しそうです。
もちろん、クリスマスのプレゼントにもぴったりの絵本です。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はひとつもありません。安心してお読みいただけます。ただし、読むときは、カステラと紅茶を用意したほうがいいでしょう。
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