【ぐりとぐら】海で出会った不思議なビン。ぐりとぐらの夏の思い出【3歳 4歳 5歳 6歳】
のねずみのぐりとぐらは、海へ海水浴にいきました。そこへ、不思議なビンが流れ着いてきます。ビンの中には、手紙が入っていて、ぐりとぐらへのお願いが書かれていました……
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ぐりとぐらのかいすいよく 中川 李枝子/さく 山脇 百合子/え 福音館書店
<中川 李枝子> 日本の児童文学作家、作詞家。夫は画家の中川宗弥。
国民的人気のねずみ、ぐりとぐらの絵本です。今回は夏にぴったりの海水浴のお話。
ぐりとぐらが海岸の波打ち際で遊んでいると、ぶどう酒のビンが流れてきました。ビンの中には手紙が入っていて、
「しんせつなともだちへ
しんじゅとうだいへきてください
うみぼうずより」
と書いてありました。
ぐりとぐらは、対岸の真珠灯台まで、浮き輪をつけて泳いでいきます。
途中で「海坊主」が迎えに来て、一気に向こう岸に連れていってくれました。
彼は、灯台のてっぺんで光らせる真珠が、岩のすきま穴に落ちてしまったので、とってほしいと頼みます。
ぐりとぐらは、真珠を取ってあげ、お礼に海坊主に泳ぎを教えてもらうのでした。めでたしめでたし。
と、言うのがこの絵本のお話。
「海坊主」と書いてありますが、これが字そのまんまで、海の坊主、つまり、人間の男の子なのです。どう見ても。男の子は泳ぎがたいへん上手で、ぐりとぐらにいろんな泳ぎ方を教えてくれました。
海坊主を男の子にしちゃったのが、かわいい。
ぐりとぐらは泳ぎが上手くなり、そして、夜は真珠灯台が真珠のように輝くのを見ます。
すごく不思議なお話なのですが、小さな子が読むと自分もぐりとぐらと一緒に泳いでいる気持ちになれるのが素敵です。
今は、あまりお出かけが出来ない時期ですから、本物の海にいけなくても、海に行った気持ちになれるといいかなと思ってご紹介。
字はひらがなだけで、そして挿絵はほのぼのとやさしい筆致です。読み聞かせに最適の絵本です。
暑い日が続きますが、気分だけでも海水浴気分が味わえますように。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はまったくありません。海坊主君がかわいい男の子なので、小さな男の子におすすめです。挿絵がほのぼのとしてかわいらしく、大人が読んでも癒されます。
休日の午後などに。
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