小さな女の子に大人気!新感覚の児童小説。姫とメイドのコンビの名探偵シリーズ【小学校中学年以上】

2024年1月31日

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ラバニア国のプリンセス、ミナとメイドのテスは、瓜二つ。そっくりな二人は、大の仲良し。ふたりは、協力してお城に起きる大事件を解決します。

この本のイメージ カワイイ☆☆☆☆☆ キラキラ☆☆☆☆ ミステリー☆☆☆☆☆

名探偵テスとミナ 消えたかんむりのなぞ ポーラ・ハリソン/作 村上利佳/訳 花珠/絵

 ラバニア国のプリンセス、ミナとメイドのテスは、瓜二つ。そっくりなふたりは、大の仲良しです。
もうすぐ、ミナの弟、エドワード王子の一歳の誕生日。その準備に城中おおわらわ。
王子は、パーティでダイヤモンド・ベビー・クラウンをかぶって、バースデーをお祝いするのが慣わしです。

 ところが、そのダイヤモンド・ベビー・クラウンがあるとき、消えてしまったのです!

 いったい誰が……?そして、ダイヤモンド・ベビー・クラウンはどこにいったのでしょう?

 二人のカワイイ名探偵、テスとミナの冒険のはじまりはじまり。

 今風の少女漫画風イラストがかわいい、児童小説シリーズです。お話はミステリー仕立てで、シリーズ物になっています。字は大きくて読みやすく、文章は平易でわかりやすいので、賢い子なら、小学校低学年からこつこつと読み進めることができるでしょう。

 最近のライトノベル風児童小説の特徴として、「いい人」と「悪い人」がぱっきり分かれていて、主人公側の「いい人」が、悪い人を成敗するタイプの、スッキリ展開が多いのですが、これもそのタイプの話です。

 勧善懲悪の話は、小学校低学年向けにはわかりやすく、展開もスッキリしているので、ストレスがありません。もう少し年齢が高くなると、微妙な情緒の組み合わさったお話が面白く感じられるようになります。が、まだまだ小さい時期は、お子様によっては「この悪い人にも、こんな事情や生い立ちがあって……」みたいな話は深く読み込むことができなくて混乱してしまい、本を読むのが辛くなってしまうこともあります。
このお話は、絵本を卒業した子が、長い物語にチャレンジする本としては、最適です。

 イラストは本当にかわいらしく、ふんだんに挿絵が織り込まれているので、飽きずに読みすすめることができますし、冒頭に絵入りのキャラクター紹介が入っているので、読んでいる途中でわからなくなっても、いつでも確認できる親切設計です。

 展開は、ハラハラドキドキの連続で、謎が謎を呼ぶ展開で、読者をひっぱります。
小学校低学年と言うと、とにかく量をこなしてたくさん本を読み読書の楽しみを知る時期なので、重苦しいところもなく、キラキラで楽しいこの物語は、そんな年頃の読書にぴったり。

 絵本が物足りなそうなお子様には、ぜひプレゼントしてあげてくださいね。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

深くものを考えたいあなたには、もしかしたら、ちょっともの足りないかもしれません。本を読む楽しさの入り口として、お子様や、親戚の女の子へのプレゼントにおすすめです。

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