【読書と子育て】お金がかからない理想の家庭教師。それは読書!「読み聞かせ」は何歳になっても有効

2020年8月20日

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幼い頃からの読みきかせが、子どもの理解力と思考力の源になる! 「読解力」がすべての学習力の源。本を読んでいるだけで、学力は向上する。本書はアメリカのデータをもとに、「読み聞かせ」つまり聴読の効果を説いています。

できる子に育つ魔法の読みきかせ  ジム・トレリース/著  鈴木 徹/訳 筑摩書房

原タイトル:The read‐aloud handbook

<ジム・トレリース> マサチューセッツ大学卒業。デイリーニューズ紙のアーティスト兼ライターとして活躍。『ワシントンポスト』『ニューヨークタイムズ』紙などの書評欄でも執筆。全米で講演の旅を続ける。 

できる子に育つ魔法の読みきかせ  ジム・トレリース/著  鈴木 徹/訳 筑摩書房

この本はアメリカの教育事情をもとに書かれていますが、日本でも充分参考になる本です。子供の前で本を音読する「読み聞かせ」が、子供の学習能力の向上に大変効果があることが、調査結果とともに書かれています。

「読み聞かせ」は、1人で行う「黙読」に対して「聴読」とも書かれており、この「耳から読む」と言う行為は、けっして就学前の幼児のためのものではなく、大人になっても有効な学習方法だと書かれています。

たしかにこれは目からウロコ。耳から言葉を理解する能力って、鍛えるものなんですね……。この本には、「読書は技術」とも書かれています。技術。テクニック。つまり訓練して磨くもの…

読み聞かせは、胎児のころから有効

胎教として読み聞かせを体験してきた子供は、赤ちゃんの頃から言葉に対する反応が敏感だったそうです。
また、赤ちゃんの頃から読み聞かせを体験してきた子どもは、言葉を覚えるのがとても早いそうです。

また、ほかの子供よりも早く本を読めるようになると、幼稚園などで友達から本を読んでと頼まれるようになるので、子供自身がほかの子に読み聞かせをしてあげるようになり、相乗効果があるようです。

自然に字が読めるようになった子供の4つの共通点

1.定期的に読み聞かせをしてもらっている。
本だけでなく、パッケージのラベルや、看板など、ありとあらゆる文字を読んでもらっている。

2.本だけでなく、雑誌、新聞、漫画など、家庭の活字環境が豊かであること
身の回りに活字で書かれているものが、たくさんあることが重要なようです。

3.紙と鉛筆が子供の手の届くところにあること
そばに紙と鉛筆があれば、子供は何かをかきなぐったりします。これが文字を書くことへとつながります。

4.両親や祖父母が、子供に言葉への興味関心を喚起し続ける
子供が文字を読んだり書いたりするとほめる。しつこい質問に答える。子供が本を書き写したら、壁に貼るなど。

必要な三つのB

ブック(本)
自分の本を「持っている」ことが読解力向上につながるようです。自分の名前が書いてある絵本なども有効のようです。

ブックバスケット(マガジンラックまたは本棚)
よく本を読む場所にブックバスケットを置いておく。自分の部屋でもリビングでもよい。食卓は本を読むのに適切な場所とも書かれています。

ベッドランプ
「もう大きくなったのだから夜更かしして本を読んでいいよ」と言う意味で、だそうです。アメリカは子供部屋が広くて子供用のベッドがあるので、こういう文化があるのだと思いますが、日本でも自分専用の、読書用の小さいスタンドライトがあったら、たしかにテンション上がりますよね。

読み聞かせは「読書」のCM

読み聞かせは、子供に読書の魅力をアピールするコマーシャルのようなもの。マクドナルドはどんなに有名になっても、知名度が定着しても、コマーシャルをやめることはない。だから、「読み聞かせ」には卒業はない。いくつになっても続けるべきだ、と言うのが著者の主張です。


じっさいに、大学に入学するまで父親が読み聞かせをしていた女性が、たいへん優秀な人に成長したというエピソードが書かれています。

父親の役割

今、アメリカでは、男子の学力が女子より下がりつつあることがひそかな問題になりつつあるようです。

それは、時代の流れとともに母親が娘に期待をかけるようになってきたのにたいして、父親の息子への接し方が、休日にスタジアムに連れて行くとか、一緒にキャッチボールをするとか、昔ながらの接し方にとどまっていることも原因の一つらしいのです。

もちろん、昔ながらの子育ても大切ですが、時代の流れの中で、それだけではすまなくなっているのでしょう。

筆者は、父親が息子に対して「読み聞かせ」をしてあげることが大事だと説いています。

それは、父親はいつだって息子のヒーローであり、「かっこいい大人が本を読んでいる姿はかっこいい」という刷り込みを、幼児期にするべきだから。と言う理屈です。

リビングに大きな本棚があり、お父さんはいつもそこで新聞を読んだり本を読んだりしている。そして子供たちが難しい質問をしたら、答えてくれる。なんでも知ってるお父さんカッコイイ、僕も本を読もう…

過労死寸前まで働いて終電に戻ってくる日本のお父さんに、これが出来るかどうかはわからないけれど、男の子にとってお父さんが本を読んでくれるのは特別にうれしいだろうな、とは思います。お父さんが読み聞かせをする家庭が、日本でも増えたらいいですね。

さいごに。

この本を読んで「聴読」とか「聴解力」と言う、いままでなじみの無かった言葉を知りました。
でも、確かに目で読んで文章を理解する能力と、耳で聞いて言葉を理解する能力は違いますね。今は読み上げソフトもあるし、大人も読み聞かせを手軽に体験できます。


読み聞かせの可能性を知った一冊でした。

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