【うちで過ごそう】家でできる最大の学習は読書!読解力こそ学力向上のカギ。本を読む子は、その後の学力の伸びが違います。

2024年1月31日

広告

「本を読む子」は必ず伸びる! 樋口裕一 著 すばる舎

読書量で、成績が違ってくることをご存知でしょうか?家にいてもできることは、読書です。たくさん本を読む子は、その後の成績が段違いに違ってきます。

「本を読む子」は必ず伸びる! 樋口裕一 著 すばる舎

<樋口裕一>作文・小論文指導の「白藍塾」塾長。東進ハイスクール客員講師。

 このサイトでは、学習における読書の有用性についての記事を繰り返して書いています。
子供の学力を伸ばす方法は、多々ありますが、読書にまさるものはありません。

 成績が下から数えたほうが早かった子どもが、夏休みに大量の本を読んだ結果、トップクラスになったという話は、よく聞きます。読む本は、ライトノベルでも、なんでもいいんです。「本を読む」事が大切なのです。

 「読解力」がある子供は、その後の勉強の結果が違ってくるのです。

 今、学校に行けない子どもたちが増えていますが、この期間、どんな形ででもたくさん本を読んでいれば、その後の勉強は必ず追いつけます。よさそうな本を購入されてもいいし、青空文庫という手もあります。

 読解力の訓練。これは、子供だけでなく、大人も、認知症の予防などにとても大切です。

この本のまとめと解説 (以下項目のみ引用)

本を読む子はここまで大きく伸びる!

  •  子供が伸びるかどうかは国語力が決め手だった!
  •  計算や暗記が得意なのに成績が上がらない理由
  •  読む力も考える力も「読書」が育ててくれる
  •  本気で勉強を始めたとき、本を読む子の伸び方はすごい!
  •  楽しいから読んでいるのに、頭がよくなってしまう!
  •  インターネットでは絶対に太刀打ちできない本の効用
  •  読書で養われた力は、大人になっても活きてくる
  •  本を読む子は、やっぱり心も豊かな子

 子供の成績を上げるのに必要なのは「読解力」です。著者は「日本語操作力」と名づけています。計算や暗記が得意でも、成績が伸び悩む子は、この「日本語操作力」が足りないのです。

 読書量が乏しい子供は、中学に上がると必ず伸び悩みます。小学生の頃の勉強は中学以上での学習の「仕込み」の時期。だから、いろんなことに興味もが持てて、基礎的な読解力が身についていればいいのです。
著者は、読書する子供は「言語センス」が身につくと書いています。これはただ勉強するだけでは身につかず、読書をすることで身につくのだそうです。

 今、学校での学習量に差があっても、読書をしていればかならず巻き返せます。今は、「青空文庫」など、無料で読める電子図書もありますので、ぜひ、それらを活用してみてください。

 もちろん、通販で購入するのもいいと思います。

 どの学習法の本でも書かれていることですが、ファンタジー小説は想像力を育て、推理小説は論理的に考える力を育てます。
ファンタジーやミステリーを「くだらない本」と思わないでください。子供の深く考える力は、楽しく読書をすることで育つのです。

 また、インターネットで細切れの知識を検索するよりも、読書をすることで「知識の全体像」を把握することが大切だと著者は書いています。わたしは、どちらも必要だと思います。本でおおまかな輪郭を把握したら、インターネットでも多面的に検索して調べると知識に深みが出ます。
家の中でできることはたくさんあります。本は、子供の知識欲を満たしてくれるのです。

 子供の頃にたくさん読書した子供は感受性が豊かになります。それは、その後の人生を豊かなものにしてくれるでしょう。

本物の学力は「勉強」だけでは育たない

  • 学校の授業だけでは国語力がつかない
  • 「答え」を探さない自由な読み方が大切
  • 「朝の10分間読書」は本当に有効?
  • 学校でも塾でもなく、家で子供の学力は伸びる
  • 書く力を鍛えると読む力はもっとつく!

 学校のテストは、採点しなければならないために、答えがハッキリとしている必要があります。けれど、本来、国語の世界と言うのは、答えはひとつではありません
だから、学校の勉強では補えない学習を、読書が担うのです。

 朝の10分読書だと、面白くなり始めたときに中断されてしまい、もったいない。家で本を読み、ときには親相手に本の内容で議論すると理解が深まるようです。

 書く力を鍛えると読解力がつくので、書くと読むは表裏一体です。今、小学校教育で一番大切なのは「書く授業」だと著者は主張しています。

 これを読んで個人的に思ったのですが、小さなお子様に読書ブログをすすめると、読む力と書く力の両方のトレーニングによいかもしれませんね。

「読書の楽しさ」に目覚めさせる誘導作戦

  • 本を読むワクワク・ドキドキ感を植えつけよう
  • 本屋や図書館に誘導する
  • 最初は同じジャンルの本ばかりでもいい
  • 「カンタンに読めそう」な本を入り口に
  • 文学全集は子供にプレッシャーを与えるだけ
  • 本選びにも男女差があることに注意
  • 「大人の世界」に子供はひきつけられる
  • 本をよく読む友達に薦めてもらうのも手

 親は子供に、学校の成績に直結するような「ためになる本」を薦めがちですが、子どもはその「ためになる本」の臭いに敏感で、避けようとします。だから、ワクワク・ドキドキ感を優先して、面白そうな本をすすめるほうが効果的です。

 本屋や図書館を、「勉強になるものが手に入るところ」ではなく、おもちゃやさんのように「面白いものが手に入るところ」と感じさせることができたらしめたもの。最初は同じジャンルの本ばかりでいいので、子供の興味を持ちそうな本や、カンタンに読める本を入り口にして、そこに少しだけ背伸びした本を紛れ込ませるのがコツなんだそうです。

 名作全集のように、「親が読ませたい本」をドカンとそろえるとプレッシャーになってしまうので、子供が読みたがる本を一冊一冊そろえていくほうがいいのだそうです。


 名作児童文学って、いい話がすごく多くて、わたしは大好きなんですけど、「全集」となると、冒険小説も少女小説も、社会派も問題作もいっしょくた。これだと、男の子、女の子、繊細な子、理論的な子、それぞれで好きな本と受け付けない本があって、読めない本があったときのプレッシャーが確かにすごいんですよね。

 本を読むのが楽しい、って思えるのが一番だと思います。
著者は、「怪盗ルパン」や「三銃士」など、ちょっと大人っぽい作品が好きだったと書いています。たしかに、「くまのパディントン」とか、「飛ぶ教室」とか、ダークな部分が一つもない小説を読んで癒されるのは大人のほうかもしれません。
ちょっと高度な大人の事情を子供が垣間見る、と言うのは子供が望んでいることなのかも。
「ズッコケ三人組」とかはそのさじ加減が本当に上手いと思います。

親の少しの手助けで子供は必ず本好きになる

  • 「本を読むのが当たり前」な環境を作る
  • 初めのうちは読み聞かせも大切
  • 読んだ後はこうやって感想を引き出す
  • 親も子供の本を読んでみる
  • 本を捨ててはいけない

 親が本を読まないのに、子供に読め読めというのは難しい。だから、親が子供のいる前で読書しまょう、と言うのは読書推進派の人たちがいつも主張していることですね。
「本を読む大人はカッコイイ」と言う雰囲気作りを家庭内で行うことが大事ということのようです。

 いつも忙しくしているのではなく、子供が読書をするための「ぽっかりとあいた時間」が大切だとのこと。
今は、幸いにして、家族が家にいて、時間があります。
ぜひ、この空いた時間を、読書に役立てていただきたいと思います。

 「読み聞かせ」の効用は多くの方々が主張しています。読み聞かせは、読解力だけでなく、耳から言語を理解する「聴解力」を育てます。

 また、親が子供の本を読めば親子で同じ世界を共有できますし、それが子供の読書意欲を高めます。

 本は、繰り返し読むことで違った発見があります。現在の住宅事情では、本がたまってきたときにとって置けなくなることもあるかもしれませんが、実家に送るなど知恵を絞って、本は捨てずに大切にとっておいてほしいと著者は書いています。

 最後は、著者のおすすめ本リストが掲載されています。

 どの読書啓蒙本にも書かれていることですが、「どんな本でもいいから、量を読むことが大切」と言う、「多読のすすめ」がこの本にもあります。
入り口は、かわいい挿絵でもいいし、好きなタレントがおすすめしていたでもいいので、とにかくたくさん本を読むこと。小さいときに、それさえ、みっちりしていれば、学校の勉強の遅れはいつでも取り戻せる。

 わたしもそう思います。
わたしが学生時代、中学生の頃だったかに、夏休みに本を200冊読んで、休み明けに成績をトップクラスにしたという噂の人がいました。もしかしたら200という数字は、かなり盛られた数字だったのかもしれません。40日くらいの間にどうやって200冊読んだのか、ちょっと超人技過ぎてわからないんですけど、たぶん、児童書も含まれていたのでしょう。

 今は、外に出られない時期です。でも、家の中で出来ることはたくさんあります。
本をたくさん読んで、外に自由に出られるようになったときに、できることを増やしておきましょう。

商品紹介ページはこちら

お気に入り登録をしてくださればうれしいです。また遊びに来てくださいね。
応援してくださると励みになります。

にほんブログ村 本ブログへ

広告