【イーストン】火の精霊がスランプ?森のパン屋さんと、仲間たちのかわいい童話第二弾【小学校低学年以上】【絵本】

2020年7月25日

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イーストンと春の風 巣山ひろみ/文 佐竹美保/絵 河出書房新社

イーストンはかぐわし森のパン屋さん。でも、今日はちょっと様子がおかしいのです。火の精アチネが火を起こせなくなってしまい・・・

この本のイメージ かわいい☆☆☆☆☆ ほのぼの☆☆☆☆ 癒し☆☆☆

イーストンと春の風 巣山ひろみ/文 佐竹美保/絵 河出書房新社

 パン屋のイーストンのシリーズ、第二巻です。

 かぐわし森のパン屋さん、イーストンは、パンをふくらませる魔法を使える不思議なパン屋さんです。(たぶん精霊)
ところが、今日は様子が変です。どうやら、火の精霊アチネが、火を起こせなくなってしまったようです。

 どうしたことかと悩んでいたら、森の図書館長ノムさんが調べてくれました。「どうやら春一番が、アチネの能力を盗んだらしい」。イーストンは、森のくすの木に相談に行き、森の木たちに春一番の行方を聞けという助言を受けます。
そして、大きなぶなの木のうろに逃げ込んでいる春一番を捕まえ、アチネの能力を取り戻します。

 けれど、アチネの調子はなかなか戻らず……イーストンがずっと寄り添って、調子が戻るのを待っていたら、だんだん火の踊りを思い出すことができました。めでたしめでたし。と言うお話。

 春一番が、その人の一番の能力や感受性を持ち去ってしまう、と言うのは、五月病とか、新学期のうつ病のようです。
アチネは、いちばん得意な火の踊りが踊れなくなってしまいますが、イーストンのがんばりと、辛抱強く隣で寄り添ってくれるやさしさによって、本来の能力を取り戻します。

 本人の意思ではどうしようないことで、調子が出なくなってしまったとき、自分のために力を尽くしてくれたり、黙ってそっと寄り添ってくれたりすると、それだけで心強いですよね。

 うつとか、五月病とかスランプとか、そういう時って、具体的にああしろこうしろと言われても、逆にどんどん調子が悪くなってしまうことがあります。そういうときに必要なのは、全部をひっくるめて受け入れて、寄り添ってくれること。コウベンちゃんみたいに。

「うんうん、そうなんだね~」「大変だったね~」。それだけでいいんですよね。本当は。でも、それを出来る人ってなかなかいません。自分もそうですけど、どうしても「こうしたほうがいいよ!」と言ってしまいたくなるのが人間です。

そんなとき、役に立ってくれるのが本だったり、キャラクターだったり、ぬいぐるみだったり。そっとプレゼントして、待つって方法もいいかもしれません。

 プレゼントする本は、主人公が努力して障害を乗り越える話とかじゃなくて悪者が1人も出てこないものすごいバカバカしい話か、ただただ相手を包み込んだり寄り添ったりするお話がおすすめです。この、「イーストンと春の風」もそんなときのプレゼントにおすすめ。

今は、重苦しい空気が流れているときですが、そこんとき、この二人の精霊の友情が励ましをくれるかもしれません。

字は大きく読みやすく、漢字にはすべて振り仮名がふってあります。
文章は、そこそこのボリュームがありますが、長すぎず、絵本と小説のあいだという感じ。物語を読み始めの年齢のお子様に最適です。

挿絵はかわいらしく、フルカラーでふんだんに入っています。

男の子にも、女の子にもおすすめ。装丁もかわいくおしゃれなので、プレゼントにも最適です、読み聞かせにもぜひどうぞ。

繊細な方へ

ネガティブな要素はありません。安心してお読みいただけます。おいしいパンと紅茶をご用意してお楽しみください。

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