【マジック・ツリーハウス】世界で1億5000万冊売れているベストセラー!森の中の不思議な小屋からタイムトラベル【小学校低学年以上】
ジャックとアニーの兄妹は、近所の森で、不思議なツリーハウスを見つけます。なわばしごを上っていくと、本がたくさんある小さな部屋。本棚の本を取り出すと、不思議なことがおこります……
この本のイメージ 歴史☆☆☆☆☆ 不思議☆☆☆☆ 冒険☆☆☆☆
マジック・ツリーハウス1 恐竜の谷の大冒険 メアリー・ポープ・オズボーン/作 食野雅子/訳 メディアファクトリー
初読です。
2012年にアニメーション映画が公開されていたらしいです。
小学校低学年子供向けの児童小説です。一冊の本にふたつのエピソードが入っています。
ストーリーは歴史ミステリーのジャンル。歴史をもとにして架空の物語を書く、タイムトラベルファンタジーです。第一巻の「恐竜の谷の大冒険」は、第一話の「恐竜の谷の大冒険」と「黒い馬の騎士」が掲載されています。
本好きで内向的な兄ジャックと、無鉄砲で好奇心旺盛な妹アニーは、大の仲良し。図書館からの帰り道、森の中で不思議な家を見つけます。木の上の小さな家、ツリーハウスです。
ツリーハウスの本棚にある本を1冊取り出すと、それは恐竜の本でした。
ジャックが「本物のプテラノドンを見てみたい」と言った瞬間、情景がぐらりと回転し、気がついたときには、恐竜時代に、ツリーハウスごとタイムスリップ。
アニーとジャックは恐竜時代を大冒険します。
二話目の「黒い馬の騎士」は、中世ヨーロッパです。アニーが中世のお城の本を見て「この騎士に会いたい!」と言うとタイムスリップ。中世を大冒険します。
つまり、この不思議なツリーハウスで、本棚の本を取り出し、「ここに行ってみたい」と願うと、タイムスリップしてしまうという仕組みです。
物語は、歴史をもとにした架空の物語。本を読んだ後に、実際に歴史の本や図鑑を見て確かめれば、知育効果もあります。
お子様が歴史に興味をもつきっかけにもなるでしょう。
字は大きく読みやすく、漢字にはふりがながふってあり、程よい厚さの本です。絵本を卒業したばかりの年齢のお子様におすすめ。本の大きさは新書サイズで、絵本よりも小さいので、カバンやランドセルに入れて気軽に持ち歩けます。
アメリカの本なので、題材にしてある歴史やエピソードがアメリカを中心とする海外の歴史ですが、興味のあるお子様には楽しいでしょう。アメリカでベストセラーなのはよくわかります。アメリカに興味があるお子様なら、より楽しいはず。
このシリーズは猛烈な冊数が刊行されており、日本での最新刊は47巻だそうです。あまりにも多いので、最初から一冊ずつでもいいですが、好きな時代を選んで買ってもいいかも。
長めの物語を読み始めの男の子にはぴったりの本です。もちろん、冒険好きな女の子にも。兄のジャックが大人しくて真面目、妹のアニーが活発で無鉄砲と言うのは、とてもバランスがいいコンビ。
挿絵もかわいらしく、ささっと読めてしまうので、読み聞かせにもおすすめです。電子書籍版もありますよ!
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素は、ほとんどありません。明るく楽しいタイムファンタジーです。世界史好きなお子様にはぴったり。短いストーリーがふたつ入っている、ほどよく薄い本なので、興味を持ちそうな時代の話を、いくつか選んでお子様にプレゼントするのもいいかもしれません。
お子様どうしで読み聞かせをするのも楽しそうな本です。
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