【せんろはつづく】線路が生まれて駅が出来て列車が走るまで。かわいいロングセラー絵本。読み聞かせに。【2歳 3歳 4歳】

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せんろはつづく 竹下文子/文 鈴木まもる/絵 金の星社

これなーんだ? せんろだよ。 ちびっこたちが線路を作っています。線路はどんどん長くなって、山を越え、川を越え、そして、戻ってくるのです。そこには駅ができて……

この本のイメージ かわいい☆☆☆☆☆ なごむ☆☆☆☆☆ 鉄道成分☆☆☆☆☆

せんろはつづく 竹下文子/文 鈴木まもる/絵 金の星社

 どうしてだかは謎ですが、男の子は電車が大好きです。小さな男の子の好きなものって言ったら電車。電車の大好きな、小さな息子さんがいる友人が「息子とおでかけすると踏み切りを渡るときにいつもどきどきするわ」と言っていたのを思い出します。

 電車を見るまで動かなくなると言うのです。とくに、大好きな電車を見てしまうと、「もう一度見るまでここにいる」とがんばってしまうので困る、と。

 そりゃ、たいへん!めずらしい電車は、いったん通過してしまったら「次」はなかなか来ないことを大人は知っていますからね。

 男の子はなんであんなに電車が好きなんでしょう。永遠の謎です。

せんろはつづく 竹下文子/文 鈴木まもる/絵 金の星社

 この絵本は、6人のちっちゃな子供たちが線路を作り、電車を走らせるファンタジー絵本です。線路を作っているのは妖精みたいなちびっこたちなのに、線路を作ってゆく過程は意外にリアル。

 山があったらトンネルを作り、川があったら鉄橋を作り、池があったら回り道して……

 線路はこんなふうに作るんだなあ、と言う知識だけでなく、子供たちが線路を作っているようすを見ていると、線路が人生そのもののようにも感じられてきます。
 山にぶつかったら頑張ってトンネルを掘り、川にぶつかったら向こう岸に橋をかけ……線路と線路をつなげたら駅をつくり、完成した線路にみんなで電車を走らせる……

 わたしがいいな、と思ったのは、この妖精のようなちびっこたち、よくよく見ると男の子だけじゃなく女の子もいるんですよ。男の子と女の子、ちゃんと3人ずつ。色違いでおそろいのかわいい帽子とつなぎのズボンで、一緒に線路を作るんです。
 レールや枕木を運んだり、土を掘ったり、みんなでがんばります。

 そして、そのわきで乳母車の赤ちゃんと一緒にやさしく見守っているお母さん。

 このお母さんが絵の中にあるとないとでは、雰囲気がものすごく違ってきます。
 乳母車で寝ていたらしい赤ちゃんも、戻ってきた線路がつながったときにはうれしそうに起きて、駅ができたときには立ち上がって喜んでいますし電車にはお母さんと赤ちゃんも一緒に乗ります。

 線路がどこまでも遠くに行ってしまうのではなくて、もとの場所に戻ってきてそこに駅を作るのも、そして、そこに「お母さん」がいる、と言うのも、親子で読んでいてほっこりする部分だと思います。この「お母さんのいる」「駅」っていうのは「家」ってことなんでしょうね。

 夕焼けの中を列車がのどかにすすんでゆく風景で終わります。この最後のページの絵が、ちょっとしんみりして、なつかしくて、なんとも言えないあたたかみがあるんです。

 小さなお子様なら絶対好きになる、丸みがあって愛らしい絵なのですが、大人が読むと不思議な郷愁に誘われる絵本です。
 ラストシーンのような美しい夕焼けが見られるこの季節、読み聞かせに。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。HSCのお子様だけでなく、HSPの大人にもおすすめの絵本です。温もりのある、まるっとした絵が愛らしく、小さな動物たちも丁寧に描かれています。

 小さな男の子を持つお父さんお母さんの読み聞かせにはもちろん、大人の「和みタイム」のお供にも。

 ラストシーンはじんわりとした郷愁が心にしみてくる美しい夕暮れです。週末の夕方、あつあつの紅茶をお供にぜひどうぞ。夕焼け色のジンジャーハニーティーなど、おすすめです。

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