【怪盗レッド】敵か味方か、少年探偵。バディな怪盗シリーズ2巻【中学生探偵あらわる☆の巻】【小学校中学年以上】

2024年3月17日

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怪盗レッド 2   中学生探偵あらわる☆の巻  秋木真/作 しゅー/絵 角川つばさ文庫

わたし、アスカと親友のケイは、ふたりで一人の怪盗レッド。レッドは正義の怪盗なんだ。テレビで話題の中学生探偵、天才少年白里響に挑戦され、受けてたったけれど、それが思わぬ方向に……

この本のイメージ 新キャラ登場☆☆☆☆☆ バディだぞ☆☆☆☆☆ 人質救出☆☆☆☆☆

怪盗レッド 2   中学生探偵あらわる☆の巻  秋木真/作 しゅー/絵 角川つばさ文庫

<秋木真>
秋木真(あきぎしん)。静岡県生まれ、埼玉県育ち。AB型。 友人からは二重人格とよく言われる。『ゴールライン』(岩崎書店)でデビュー。 主な作品に「怪盗レッド」シリーズ、「少年探偵 響」シリーズ、「黒猫さんとメガネくん」シリーズ(以上角川つばさ文庫)、「リオとユウの霊探事件ファイル」シリーズ(集英社みらい文庫)、「悪魔召喚!」シリーズ(講談社青い鳥文庫)などがある。

 読みたい本が山ほどあるので、ロングシリーズに手をつけると先が遠くてくらくらします。でも、このサイトでは、お子さまに読書の楽しみを知ってもらいたいという意図もあるので、新旧取り混ぜてご紹介。

 「怪盗レッド」シリーズは、2010年から続いている人気シリーズで、現在19巻まで刊行されているようです。第2巻も初版は2010年。

 おお、19巻ならなんとか読めそうですね。
 大丈夫です。長いシリーズは、若い頃「幻魔大戦」「グインサーガ」で鍛えていますから、このBABAにおまかせなさい。(えらそうに言う前にグインサーガを読破しようよ……いつから読んでいないっけな……わたしの中ではまだナリス様が生きている……←ダメすぎ)

  ロングシリーズを追いかけるのは楽しいものです。
 でも、そればかりになってしまうと、単発の小説が好きなタイプの方を置き去りにしてしまうので、海外の名作や、昔の小説の電子書籍版など、いろいろ取り混ぜてご紹介しますよ。わたしの偏った好みですけど。

 「怪盗レッド」は主人公紅月飛鳥と、そのいとこ紅月圭の二人組。アスカは女の子でケイは男の子ですが、ペアやカップルじゃなくて、バディ。こういう関係性は、男女でも男同士でも女同士でも大好きです。

 今回は、レッドのライバルとして、少年探偵白里響くんが登場。
 最初は、この白里くんと、レッドの対決と思いきや、事件は思わぬ方向に転がります。

 飛鳥のお友達、ごくふつうの女の子美咲ちゃんも引き続き登場。
 彼女は「エースをねらえ!」(古い)の主人公丘ひろみの親友マキちゃんみたいなポジション。ほかのキャラクターが全員奇人変人天才ぞろいなので、美咲ちゃんが出てくると癒されます。

 これから、このキャラクターたちがどんな冒険を繰り広げてくれるのか、楽しみです。

 文章は、アスカちゃんの一人称で書かれているので、とても読みやすく、明るい雰囲気です。アスカちゃんがとことん脳筋で難しいことがわからないので、読者にわからないことはケイか響がアスカちゃんに教えるという形で解説してくれるという親切設計。

 お話自体はとてもわかりやすく、アスカちゃんが本当に明るくていい子なので、読後感がさわやかです。

 「怪盗クイーン」がトリックや伏線など構成の面白さで魅せるタイプだとしたら、「怪盗レッド」はキャラクターのはつらつとした元気や、子どもが大人と対等にわたりあう痛快さなどが魅力です。
 どちらも面白いシリーズなので、読み比べてみるのも面白いですね。

 文章は一人称口語体で、総ルビ(全部の漢字に振り仮名つき)なので、長い小説を読み始めのお子さまにぴったり。すいすい読めます。また、かわいい挿絵もふんだんに入っていて、わかりやすい。

 「怪盗レッド」を入り口にして、「怪盗二十面相」「怪盗ルパン」などの古典名作に行くもよし、「怪盗クイーン」や「夢水清志郎」に行くもよし、「名探偵カッレくん」のような海外児童文学に行くもよし、様々な世界へと扉が開きます。

 明るく楽しく、さわやかな少年小説です。巣ごもり期間にぜひどうぞ。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 アクションシーンは満載ですが、流血シーンや残酷シーンはありません。主人公のアスカちゃんがとにかく元気でポジティブ、そして、はてしなく脳筋です。

 そんなアスカちゃんの一人称でお話がすすむので、どんなピンチが訪れても、安心して読むことができます。トリックなどが単純なので、大人だと物足りないかもしれません。小学校中学年くらいの少年少女におすすめです。

 

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