【のせのせせーの!】呪文をとなえてページをめくるとあら不思議! ファンタジックな知育絵本【3歳 4歳 5歳】

2024年3月28日

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のせのせせーの!  斉藤倫 うきまる/文 くの まり/絵 ブロンズ新社

見開きページの左と右、よーく見てから呪文をとなえよう。「のせのせせーの!」。ページをめくるとあら不思議。右の絵に左の絵の何がのっかって、思いもよらない結果に……

この本のイメージ 絵の愛らしさ☆☆☆☆☆ 新感覚☆☆☆☆☆ 絵本の可能性☆☆☆☆☆

のせのせせーの!  斉藤倫 うきまる/文 くの まり/絵 ブロンズ新社

<斉藤倫>
1969年生まれ。詩人。2004年「手をふる 手をふる」(あざみ書房)でデビュー。14年はじめての長篇物語「どろぼうのどろぼん」(福音館書店)を発表。同作で、第48回児童文学者協会新人賞、第64回小学館児童出版文化賞を受賞。おもな作品に「せなか町から、ずっと」(画 junaida / 福音館書店)、「波うちぎわのシアン」(画 まめふく / 偕成社)、「ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集」(画 高野文子/福音館書店)、絵本に「とうだい」(絵 小池アミイゴ / 福音館書店)、「えのないえほん」(絵 植田真/講談社)、「はるとあき」(うきまるとの共作 絵 吉田尚令 / 講談社)、詩集に「さよなら、柩」(思潮社)などがある。また「えーえんとくちから 笹井宏之作品集」(PARCO出版)に編集委員として関わる。

<くの まり>
イラストレーター
神奈川県在住。MJイラストレーションズ修了。主に広告・書籍・絵本・グッズ等のイラストレーションを手掛ける。国内外で個展やグループ展を開催。

 今年(2022年)の春出版され、今、大人気の絵本です。

 わたしは、もともと物語が好きな人なので、どうしても絵本をご紹介するときに物語の絵本に偏りがちです。それではいけない、と思い、ときどき図鑑系もご紹介していますが、絵本にはまだまだご紹介しきれない面白いジャンルがあったのです。
 それは、「パズル」「謎解き」などの頭の体操系。

 「のせのせせーの!」は、新感覚の頭の体操絵本です。

 おしゃれでファンタジックな絵と、不思議な仕掛け。見開きの左ページと右ページをようく見て、「のせのせせーの!」と呪文をとなえると、あら不思議!

 右ページと左ページが合体して、新しい世界が生まれているのです。
 「さあ、どうなるかな~?」とページをめくるたびのおどろきが楽しい。

 そして、とくにストーリーは無いように見えて、最初に登場した女の子が「のせのせせーの!」でかわいくおしゃれしておでかけしてから、山を越えて海へ行き……宇宙の夢を見るまでお話はつながっています。

 「ああ、これはこの子ね」「これはここに行ったんだね」と、読み返すたびに新しい発見があります。

 この世に新しいものを生み出すのは「発明」ですが、すでにある「何かと何かを組み合わせる」のも、立派な発明です。
 昔の学校や会社でよく使われていた「消しゴムつき鉛筆」とかがそう。消しゴムと鉛筆は、それぞれすでにあるものでしたが、合体させたことで新しい発明が生まれました。
 その後、ラジオとカセットテープレコーダーを合体させてラジカセが生まれたりしましたね。「何かと何かを組み合わせる発明」は日本人の得意ジャンルでした。

 今だと「電話」と「コンピューター」が合体して「スマートフォン」とかでしょうか。

 そうそう、「何かと何かを組み合わせる」ことで「新しい何かを生み出す」創造的作業と言えば、お料理もそうですね。まさにこのジャンルの元祖というところ。

 「何かと何かを組み合わせる」と「面白いことになる」と気づくことは、思いもよらなかった様々な発想を生み出す土台になります。脳がまだまだ柔らかい時期に子どもの発想力を育むことになるのです。

 かなり人気の絵本で、だんだん手に入れるのが難しくなってきていますが、これはおすすめです!

 パズルや積み木が好きなお子さまなら、喜びそう。
表紙が女の子の絵なので、女の子向けと思われそうですが、内容としては男の子でも女の子でも楽しく読めますよ。

 絵本の可能性ってまだまだ無限にある!と思わせてくれた新感覚の絵本です。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。「何かと何かを組み合わせる」ことで生まれる新しい可能性を見せてくれる、知育絵本です。頭の体操的な面白さがありながら、ストーリーもあり、絵もかわいらしい。

 ページをめくるたびにわくわくし、そして、絵の隅々まで楽しめる絵本です。女の子にも男の子にもおすすめです。

 

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