【ゆきのひは あつい あつい】雪の日の子リスたちの1日。雪が大好きになる絵本。【4歳 5歳 6歳】

2024年4月6日

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ゆきのひは あつい あつい  いわむら かずお/作  至光社

雪が積もって、りすの子どもたち、ぱろ、ぴこ、ぼろはおおはしゃぎ。そりに乗って遊びます。「さむい、さむい」と外に出たがらなかったお父さんもだんだん楽しくなって……雪の日が楽しくなる絵本です。

この本のイメージ 動物ファンタジー☆☆☆☆☆  りす☆☆☆☆☆ 雪☆☆☆☆☆

ゆきのひは あつい あつい  いわむら かずお/作  至光社

<いわむら かずお>
日本の絵本作家。「14ひきのシリーズ」(童心社)や「こりすのシリーズ」(至光社)は国内だけでなく、フランス、ドイツ、台湾などでもロングセラーとなり、世界の子どもたちに親しまれている。

 「14ひきの」シリーズのいわむらかずお先生の、こりすのシリーズです。初版は1983年。

 こりすの一家は五匹暮らし。お父さんとお母さん、子どもたちはぱろ、ぴこ、ぼろ。ぴこは女の子です。

 お話は……

 森に雪がたくさん積もって、子どもたちはおおはしゃぎ。
 三匹は、そり遊びをしに、外へ出ます。

 ところが、お父さんは寒い寒いとストーブから離れません。
 こどもたちだけでそりを走らせますが、重さが足りなくてうまく遊べない三匹。

 ついに、お父さんを無理矢理引っ張り出して一緒に遊びます。
 お父さんがそりを引っ張るようになり、うまくすべるようになって三匹は大喜び。

 やがてお父さんも一緒にそりにのって遊び、夢中になって遊び始めます。
 楽しくなったお父さんはお母さんも誘います。

 もはや、おとなのほうが楽しそうにそり遊びをしているのを三匹が見守ります。
 もう、ぜんぜん寒くありません。
 雪の日はあつい、あつい。

 ……と、言うのがあらすじ。

 この冬は、たいへんな寒波がきてしまい、日本のあちこちで大雪が観測されています。
 雪遊びなんて言うレベルを超えた状態になってところもあり、被害の大きい場所では、1日も早くいつもの状態に戻ることを祈っています。

 降りすぎると恐ろしい雪ですが、ちょうどいい積雪なら、子どもには楽しいものです。
 雪が降るような日は気温が低く、防寒対策はしっかりしないといけませんが、案外雪はあたたかいものでもあります。

 雪で作ったかまくらの内側はあたたかいし、雪遊びをしていると身体がぽかぽかとあたたまってきます。

 風が少なく、雪が降り積もっている日は、雪遊びに最適。
 一面の雪景色は、一晩で異世界に移動したような感覚があって、子ども心を浮き立たせてくれるのです。

 いわむら先生は子どもと遊ぶとき、全力で遊ぶとこの絵本のコメントにお書きになっています。
 「しょうがないな」と適当に遊ぶのではなく、子どもより夢中になって全力で遊ぶお父さんは素敵ですね。

 親は、子どもを育て、導く存在ではありますが、子どもにとっては、何か難しいことを教えてもらったことよりも、「一緒に何かを楽しく遊ぶ」ような楽しい思い出のほうが強く残っているもの。

 様々な社会事情でおでかけが難しくなったときでも、一緒に絵本を読んだり、積み木やかるたで遊んだりして時間を共にできると、それが後々に子どもの心を支える大切な思い出になるはず。

 こりすのシリーズは、お父さんとお母さんと子どもたちの、小さな家族が仲良く暮らす日常を季節の移り変わりと大自然の美しさとともに描いています。

 寒い寒い今の季節ですが、寒さの中にも楽しさがあることを思いださせてくれる絵本です。
 この季節にぜひどうぞ。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。
 子どもたちと同じ勢いでそりに熱中してしまうお父さんとお母さんがかわいく、五匹の家族愛にほっこりする絵本です。読み聞かせに。

 表に出たくないくらい寒い季節におすすめです。

 

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