【ライラックどおりのおひるごはん】食べることは生きること。さあ、世界中のごはんを一緒に食べよう!【絵本】【4歳 5歳 6歳 7歳】
ライラック通り10番地の建物から、今日もいい匂いが漂ってくる。誰がどんな料理を作っているのかな?……様々な国の人々が、おいしいお昼ごはんを作ってる。みんなで食べれば笑顔が満開。
この本のイメージ 世界中のおひるごはん☆☆☆☆☆ レシピつき☆☆☆☆☆ みんなで食べてみんな幸せ☆☆☆☆☆
ライラックどおりのおひるごはん みんなでたべたいせかいのレシピ フェリシタ・サラ/作 石津ちひろ/訳 BL出版
<フェリシタ・サラ>
オーストラリアで育ち、西オーストラリア大学を卒業後、イタリアに移住。独学でイラストを学び、絵本とアニメーションの分野で活躍している。おもな作品に「せかいでさいしょのポテトチップス」(BL出版)、「ドラゴンのお医者さん」(岩崎書店)、「怪物があらわれた夜-フランケンシュタインが生まれるまで」(光村教育図書)などがある。イタリアのローマ在住。
<石津ちひろ>
愛媛県生まれ。絵本作家、詩人。絵本「あしたうちにねこがくるの」(講談社)で日本絵本賞、「なぞなぞのたび」(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、詩集「あしたのあたしはあたらしいあたし」で三越左千夫少年詩賞を受賞。おもな絵本に「くだものだもの」(福音館書店)、「こねこのかぞえうた」シリーズ(BL出版)など。「リサとガスパール」シリーズ(ブロンズ新社)、「おばあちゃんとバスにのって」(鈴木出版)、「スワン―アンナ・パブロワのゆめ」(BL出版)などの翻訳絵本も多数。
ライラック通り10番地には、様々な国の人々が暮らしています。
もうすぐ、おひるごはん。
それぞれがキッチンで美味しそうなにおいを漂わせてお料理しています。
スペイン人のピラールはサルモレホ、中国人のムッシュー・ピンは「小さな森」と名づけたブロッコリーの炒め物。メキシコ人のマリアはワカモレ。フランス人のムッシュー・ラマールは白身魚のムニエルを……
日本人もいますよ。石田さんは親子どんぶりを作っています。
様々な国の人々が、丁寧に一生懸命作ったお料理をお庭に持ち寄って、さあ、みんなでお昼ご飯の時間です!
……と、いうのがあらすじ。
見開き二ページを使って、ライラック通り10番地に住む人がそれぞれの国の郷土料理を作っています。
材料の絵と、簡単なレシピも書いてあってわかりやすく、聞いたこともない料理でも興味をそそられます。
それに、好きなお料理を作っている人の顔って、幸せそう。
ラストシーンでは大きなテーブルで、みんなが持ち寄ったお料理を食べています。
知らない国の知らないお料理も、みんなで食べればきっとおいしいはず。
食べることは生きること。わかりあえないかもと思っていた人同士も、一緒にごはんを食べるとわかりあえたりもします。
楽しくて、美味しそうで、そして、深いテーマも流れる絵本です。字は、物語部分はひらがなとカタカナのみ。50音が読めれば、ひとりでも読めます。
レシピ部分は漢字交じりで、難しい漢字には振り仮名がふってあります。こちらは、ちゃんと読もうとすると小学校低学年くらい。
ひとりで物語だけを追うのもいいですし、読み聞かせでレシピ部分も一緒に読んで味を想像するのも楽しいかもしれません。
わからない字があって読めないと子どもは悔しくて自分で調べたりもするので、意外とお子さまの読書意欲にも火がつくかも。
絵もお洒落で、眺めているだけでも楽しい絵本です。
食べることが大好きなお子さまに、ぜひ読み聞かせで。おすすめです!
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はまったくありません。
根底に深いテーマもあり、HSCのお子さまのほうが、より多くのメッセージを受け取れるでしょう。
知らない国の知らない料理がたくさん登場します。好奇心が旺盛だったり、食べることが大好きなお子さまにおすすめです。
最近のコメント