【コウペンちゃんとまなぶ世界の名画】名画に親しもう!コウペンちゃんがアートの世界をご案内。【小学校中学年以上】

アートってなんだか難しい? 名画のことがよくわからなくても大丈夫。これは、コウペンちゃんが案内してくれる、いちばんやさしい名画入門書です。
この本のイメージ 名画がいっぱい☆☆☆☆☆ どれが好きかな?☆☆☆☆☆ コウペンちゃんたちが各ページに☆☆☆☆☆
コウペンちゃんとまなぶ世界の名画 鮫島 圭代/著 稲庭 彩和子/監修・著 るるてあ/イラスト KADOKAWA
<鮫島 圭代>
美術ライター、翻訳家、水墨画家。学習院大学美学美術史学専攻卒。英国カンバーウェル美術大学留学。
美術展の音声ガイド制作に多数携わり、美術品解説および美術展紹介の記事・コラムの執筆、展覧会図録・美術書の翻訳を手がける。また水墨画の個展やパフォーマンスを国内外で行い、都内とオンラインで墨絵教室を主宰。
<稲庭 彩和子>
東京都美術館 学芸員。東京都美術館のアート・コミュニケーション事業を統括。
ロンドン大学UCL修士修了。体験参加型の展覧会やプログラムを美術館にて多数企画。専門は芸術学・作品鑑賞のコミュニケーション・デザイン。
共著に「100人で語る美術館の未来」(慶應義塾大学出版会)、「美術館と大学と市民がつくるソーシャルデザインプロジェクト」(青幻舎)等。
<るるてあ>
イラストレーター。「朝おきれたの? すごーい!」などなど、なんでも肯定してくれるコウテイペンギンの赤ちゃん「コウペンちゃん」をTwitterで発表して爆発的な人気を得る。フォロワー数は36万人を超える。
誰でもなんでも肯定してくれる、コウテイペンギンの赤ちゃん、コウペンちゃん。
この本は、世界の名画をコウペンちゃんと一緒に楽しむ解説書です。初版は2021年。
名画とかアートとか、ちょっと難しいですよね。
わたしも、昔はそんなに興味なかったけれど、大人になってから「もっと気軽に名画を楽しんでいいんだ」と思い始めたら好きになりました。
「このお姫さまかわいいな~」とか「ここの色使いきれいだな~」とか、そんなふうでいいんですよね。
もちろん、歴史的背景を学んだり、作者の人生を知ったりするとずっと楽しめるのだけど、わたしは本や資料で背景を知ってその時感動してもすぐ忘れてしまうので、あまり優等生ではないのです。
けれど、見ていると心和む、癒される。
この本には53の世界の名画がセレクトされており、それぞれ
- やる気が出ない朝にながめたい名画
- 今日もがんばるあなたを応援してくれる名画
- おひさまみたいなやさしい気持ちになれる名画
- お茶でものんで、明日ものんびりいこう~と思える名画
- ねむれない夜に夢の中へつれていってくれる名画
- 一日がんばったあなたに心がおだやか~になる名画
に分類されています。
るるてあ先生のお気に入りの名画紹介ページもあり、「パルナッソス山へ」「日傘をさす女、モネ夫人と息子」「円環のフォルム」「赤のフーガ」の四点が紹介されています。
ひとつひとつの絵を深く掘り下げるというよりも、なるべく様々なタイプの名画を親しみやすく案内してくれる本です。しかし、解説はわかりやすく、詳しく、難しい漢字には振り仮名が振ってあって読みやすい。
知らなかった名画もたくさんあり、また、コウペンちゃんが一緒に見ていると言う設定のため、「うわ~かわいいな~」とか「きれいだな~」とか、純粋な気持ちで楽しむことが出来ます。
これで名画に興味をもったら、美術館のHPを覗いてみたり、休日に美術館に行くのもいいですね。
もうすぐゴールデンウィークですし、コウペンちゃんと一緒に名画の予習をしてから美術館におでかけしてみてはいかがでしょうか。
小さなお子さまにはとっつきにくい名画の世界も、コウペンちゃんが一緒だと親しむきっかけが見つかるかもしれません。お気に入りの絵をただぼ~っとながめているだけでも、気持ちがやすらぐことがあります。
忙しい日常に、ほのぼのコウペンちゃんと名画の癒しを。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はいっさいありません。世界一やさしい名画入門書です。
ちょっととっつきにくい名画の世界をわかりやすく解説してくれて、「名画はただ『好きだな~』と楽しめばいいんだよ」と教えてくれる本です。
総ルビではありませんなが振り仮名が手厚いので、小学校中学年から大丈夫。まずはパラパラとめくって自分の好きな絵のページだけ読んでみてはいかがでしょう。
もっと小さなお子さま向けには「ケイティのふしぎ美術館」がおすすめです。
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