【コウペンちゃん】全力で肯定してくれる!どんなときでも何があっても絶対味方。子どもから大人まで、自己肯定感を高める絵本【現代人必携】【小学校低学年以上】
コウペンちゃんは、なんでも肯定してくれるコウテイペンギンの赤ちゃん。どこにでもいて、何匹でもいます。感激屋さんですぐ感激してしまうコウペンちゃんは、赤ちゃんのペンギンなのに、人類の心強い味方なんです……
この本のイメージ かわいい☆☆☆☆☆ 元気になる☆☆☆☆☆ 子どもから大人まで☆☆☆☆☆
コウペンちゃん るるてあ/作 株式会社KADOKAWA
<るるてあ>
日本のイラストレーター。Twitterで発表した「出勤してえらい!」の言葉とともに描かれたコウテイペンギンの赤ちゃんが人気を博す。のちに「コウペンちゃん」と呼ばれて愛されるようになる。
このサイトでも時々取り上げているHSPが、マスコミでも話題になるようになりました。
HSPは、周囲からの情報を大量に受け取ってしまう気質のことで、人口の20%がHSPだと言われています。5人に1人ですから、案外多いのです。
HSPは感受性が強く、物事を深く考え処理するため、読書や音楽、アートを趣味とする人が多いので、このサイトでは、HSPのためのブックガイドとしてブックレビューの最後にコメントを追加するようにしています。書評サイトとしてはネタバレが多めなので、先入観無しで本を読みたい人にはあまりおおすめできないサイト構成です。(申し訳ない……)内容をなるべく知りたくない方は、本のイメージを☆で表現しているので、そこを読んだら、スクロールして最後の「繊細な方へ」のコメントだけお読みください。
HSC(感受性の鋭いお子様)をお持ちの保護者の方や、ご自身がHSPで、心がしんどくて癒されるコンテンツを探されている方、何も知らないで本や映画を見て、それがバッドエンドだったりホラーだったりして精神的にダメージを受けたくない方のためのブックレビューサイトになっています。ファンタジーやメルヘンが多めです。
さて、今日、ご紹介するのは、るるてあ先生の「コウペンちゃん」です。
キャラクターとして大人気のコウペンちゃんですが、書籍も出版されています。フルカラーで、毎ページ一言、コウペンちゃんがあなたに対して言葉をかけてくれています。
表紙の「寝て起きたの?すご~い!!」ですでにコウペンちゃんの絶対肯定力が炸裂しています。
ページをめくると「ちゃんと起きてえら~い!!」「出勤してえらい!」「今日は職場に着いた時点で、満点なんだよ~!」と、次々と金言をプレゼントしてくれるコウペンちゃん。1巻の最後のほうにある「生きててえらい・・・!」は、拡大コピーして壁に貼りたいくらい。どんな人も忘れちゃいけない、大事な言葉です。
「出勤」「職場」などの言葉が多いので、もともとは大人向けのキャラクターだったと思うのですが、小さなお子様にも、親子で楽しんでいただきたい良書です。
子どもの頃、親から肯定されて育った人は、大人になってから大きな困難にさいしても動じず、乗り越えられる強い人になります。コウペンちゃんは、大人にとっては癒しですが、子どもにとっては大人になったとき世間の荒波を乗り越えてゆける健やかな心を育てるための心の栄養になるように思います。
コウペンちゃんが主人公になった「シンデレラ」「大きなかぶ」「マッチ売りの少女」などの名作劇場があり、これがなんともかわいらしい。子どもの頃、誰もが納得行かなかった「マッチ売りの少女」は、いい話にになっていてハッピーエンドです。(地味に重要ポイント)
コウペンちゃんは、キャラとしてもぽてぽてしててすごくかわいらしいのですが、この子の真骨頂はすべてを肯定する絶対肯定力なので、コウペンちゃんの「金言」がぎっしり詰まった本はファンとしては必須アイテムでしょう。
ちょっぴりお疲れの同僚やクラスメイトへの差し入れに、落ち込みがちなお子さまへのプレゼントに、ご病気の方へのお見舞いにぴったりの小さくてかわいい本です。
気に入ったページをコピーして、壁に貼っても元気が出ます。
日本人は、なかなか他人をほめることができません。ほめることも、ほめられることもなかなかない生活ですが、落ち込んでいる人を励ましたくてうまい言葉が見つからなくても、本があれば、「これ読んで」と渡すことが出来ますし、自分自身への励ましとして何度も読み返すことができます。
絶対肯定キャラ、コウペンちゃんの原点として、書籍「コウペンちゃん」を一冊はお手元に。電子書籍版もあります。
小さい本ですが、とてつもないパワーを秘めていますよ。
※混同されがちですが、自己肯定感と自己正当化は似て非なるものです。自己肯定感の高い人は、他者も肯定できます。自己肯定感が低い人のほうが自己正当化しがちです。自己肯定感を高めるのは、健全な人間関係において大切なことです。(2020.9.28追記)
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
買いましょう。辛いときは、カバーをかけてお守り代わりに持ち歩いても。好きなページを拡大コピーして、トイレの壁に貼ってもいいですね。電子書籍版を、落ち込んだときに職場のトイレでこっそり読むのもおすすめ。好きな言葉のページをコピーして、お子様へのメッセージを書き添えるなどの使い方も出来ます。
なかなか言えない言葉は、コウペンちゃんに手伝ってもらいましょう。なかなか聞けない言葉もコウペンちゃんが言ってくれます。誰も悪い人が出てこないシンデレラは、心がほっこりします。
本人は世界最強の邪悪だと信じている邪シマエナガさんが最高にいいやつです。
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