【ケイティのふしぎ美術館】小学校低学年の女の子男の子におすすめ!一緒に美術館をめぐっている気持ちになる、ファンタジー絵本です。【ケイティとひまわりのたね】【4歳 5歳 6歳 7歳】

2024年1月18日

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ケイティとひまわりのたね ケイティのふしぎ美術館 1  ジェイムズ・メイヒュー/作 西村秀一/訳 結城昌子/監修 サイエンティスト社

雨の日にケイティが美術館に行ってみると、絵の中からひまわりの花がこぼれ落ちてきます。「あっ、たいへん!」そして、ケイティの不思議な大冒険が始まります…

この本のイメージ 不思議☆☆☆☆☆ わくわく☆☆☆☆ ためになる☆☆☆☆

ケイティとひまわりのたね ケイティのふしぎ美術館 1  ジェイムズ・メイヒュー/作 西村秀一/訳 結城昌子/監修 サイエンティスト社

<ジェイムズ・メイヒュー>
1964年イギリス生まれの絵本作家。メイドストン美術大学。絵画、オペラ、バレエに造詣が深く、その魅力を伝える絵本を制作している。

<西村秀一>
1984年山形大学医学部卒業後、CDC(米国疾病対策センター)インフルエンザ部門留学、国立感染症研究所主任研究官などを経て、現在は仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長。研究の傍ら、医学関係の翻訳のほか、絵本翻訳も手がける

<結城昌子>
武蔵野美術大学卒業。アートディレクター、アートエッセイスト。1993年「ゴッホの絵本うずまきぐるぐる」(小学館)を刊行して以来、子どもとアートをつなぐ様々な活動を開始。ワークショップや講演、小中学生を対象とした各種コンクールの審査などを続けている

 偶然知った、とっても素敵な絵本です。

 ケイティは、雨の日、おばあちゃんと美術館に出かけます。おばあちゃんがソファーで一休みしている間に、小さなケイティは一人で美術館を廻ることにします。

 そこで、一際目を惹く大きな黄色い花の絵に近づいていきます。それはゴッホの「ひまわり」でした。

「あのお花の種、まいてみたいなあ」

 今に触れそうなひまわりの絵に近づいたとたん、ひまわりの花瓶が絵の中から倒れて飛び出してきます。

 びっくりしたケイティが花を元に戻そうとしていると、ゴーギャンの「踊るブルターニュの少女たち」の絵から女の子たちが出てきて、手伝ってくれようとします。

 ケイティは、ブルターニュの少女の絵に飛び込んでいき、その後も次々と名画の中に入って、大冒険をします。

 そして、さいごはひまわりの絵に戻ってきて、絵のひまわりを綺麗にもとに戻してめでたし、めでたし。

 お話自体は単純ですが、ケイティと一緒に有名な名画をめぐることができ、また、その絵の中に飛び込んでみたりと、わくわくした展開を楽しめます。
作者の方の画力がすごくて、各作品の画風をとらえつつ、絵画の内側の世界を本物そっくりに見せてくれます。
そのうえ、ケイティが本当に愛らしいので、学習絵本にありがちな堅苦しさもなく、純粋なファンタジーとして楽しめるんです。

 小さい頃、美術館の絵画を見て、「あそこに入ってみたい」と思ったことがある人はケイティと一緒にわくわくの大冒険が楽しめるはず。

 小さなお子様には知育絵本になるでしょうし、美術品や芸術品に興味を持ってもらうきっかけにもなると思います。でも、それがなくても、ただの癒し系ファンタジーとしても秀逸で、読んだ後には温かい気持ちで満たされます。

 このケイティのシリーズは、現在日本では10冊刊行されているようですが、どれも楽しそう。モナ・リザの相談を引き受けちゃう話もあるみたいです。

 面白くてためになる、かわいいケイティの大冒険。絵を楽しみながらの読み聞かせにぴったりです。

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 ネガティブな要素は一切ありません。安心してお楽しみいただけます。絵画を愛する人なら、とくにおすすめです。想像以上に心が癒されますよ。

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