【ルルとララ】ルルとララと一緒にひんやりお菓子をつくろう！おうち時間が楽しくなる夏のレシピ集【ルルとララの手づくりスイーツ夏のお菓子】【小学校低学年以上】
あまりにも暑い今年の夏。おでかけもいいけれど、熱中症も怖い。気温が高すぎる日は、おうち時間を楽しみましょう。お菓子作りは、作って楽しく、食べておいしい。「ルルとララの手づくりスイーツ夏のお菓子」のレシピは、小さいお子さまでも簡単に作れて、おいしいものばかりです。
この本のイメージ 簡単☆☆☆☆☆ 楽しい☆☆☆☆☆ 火を使わない☆☆☆☆
ルルとララの手づくりスイーツ 夏のお菓子 あんびるやすこ/監修 金丸昭子/レシピ 岩崎書店
＜あんびるやすこ＞ 群馬県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。テレビアニメーションの美術設定を担当。作品に「だっこちゃんどこ?」「まじょのまほうやさん」「こじまのもり」「魔法の庭ものがたり」「なんでも魔女商会」シリーズなど。
2015年初版、小さなお子さまのためのレシピブックです。
お料理は、準備や手順を確認し、手や道具を清潔に、きちんと準備して行い、料理中のアクシデントや失敗も臨機応変にカバー、リメイクしながら行うという、かなり難易度が高い行為です。
とりわけお菓子作りは正確な計量や手順の厳守が大切。（とはいえ、わたしはいつも大雑把に作っていますが……）
レシピえらびから完成まで、五感(味覚、触覚、嗅覚、聴覚、聴覚)のすべてを使うので小さなお子さまの知育に最適でもあります。
昔は男の子は大工仕事、女の子は料理と言うふうに学校でも分かれていたのですが、今では男女関係なく料理を教わります。料理は、身近な行為だけど学ぶことがとても多いのです。
とはいえ、学校の授業では一通り教わるだけですし、普段の生活でやらないとなかなか習得できないのがお料理。
考えてみたら、なかなか高度なことですからね。
昔はこれを親から子へ口伝で教えていたのです。
それは、それぞれの「家庭の味」を教えるのにはいいのですが、そのやり方だと料理上手の親の子は料理上手、料理下手の親の子は料理下手、と環境に左右されがち。（親が料理上手すぎて子どもに料理をさせないため子どもが料理下手というパターンもあるのですが……）
「レシピ」と言うのは、環境に左右されず料理が上手になれる便利な発明なのです。
この「ルルとララ」シリーズはお話とレシピが合体した新感覚のクッキングファンタジー。
かえでの森に囲まれたメープル通りの小さなお菓子屋さん、小学生店長のルルとララが活躍し、お菓子の力で森の動物たちの困りごとを解決するシリーズです。
ルルはツインテールのかわいくてやさしい女の子。ちょっぴり心配性ですが、しっかり者です。ララはショートカットのボーイッシュな女の子。いつも元気いっぱいで失敗してもへこたれない明るい子です。ふたりは親友同士、どうやらふたごではないみたい。
最初はクッキーくらしいか作れなかったルルとララは、おとなりのパン屋さんシュガーおばさんのアドバイスでたくさんのお菓子が作れるようになるのでした。
このシュガーおばさんが素敵な人で「こうしたら？」「ああしたら？」のアドバイスはくれるけれど代わりに作ったり手伝ったりはしない絶妙の立ち位置。ふたりを信頼してくれる頼もしい女性なのです。
この本は、そんなルルとララの物語シリーズから、夏のレシピをセレクトした、選り抜きレシピ集です。
四つのチャプターに分かれており、それぞれが物語にちなんで「アイスクリーム」「きらきらゼリー」「しらたまデザート」「シャーベット」と、ルルとララの物語で登場したお菓子が様々なバリエーションと写真つきで構成されています。
このルルとララのレシピのすごいところは、徹底的に火と刃物を使わないところ。
ガスコンロはもちろんのこと、ドアや天板が重いオーブンなども使わず、加熱のほとんどは電子レンジ、しらたまですら電子レンジで作るという徹底ぶり。これなら、小学校低学年でも安心です。
今回の夏のレシピはアイスクリームやゼリーなどひんやりした「冷やして食べる」スイーツ。お菓子の中でも華やかでおいしく手軽に作れるものばかりです。
清潔にしてきちんと下準備することや、お片づけをしっかりすることなど、「お約束」もきちんと書かれています。これは、感染症予防が大切な今、とても大切なことですね。
前頁フルカラーでルルとララとのイラストとおいしそうなスイーツの写真が満載。器具や手順も写真入でこれでもかと言うくらい詳しく書かれていて至れり尽くせり。
最初は保護者の方と一緒につくるのがいいのでしょうが、ここまでしっかり書いてあれば、一人でもつくれそうです。実際、火も包丁も使わず、電子レンジと冷蔵庫だけでつくれるので一人で作っても安心です。この考え抜かれたレシピには脱帽。
お料理はお店で買ってきたものよりも、自分で作ったもののほうがおいしく感じられたりするもの。
ひんやりスイーツは簡単なので、食べたいと思ったら即作れるのも魅力です。ルルとララの考え抜かれたレシピは、保護者のための時短レシピでもあるのです。
ストーリーを楽しみながら、お菓子作りの魅力も体験できるルルとララ。
ルルとララになったつもりで、かわいいエプロンを着て三角巾をしてキッチンに立てば心もうきうきしてきます。
女の子のお料理って、最初はたいていスイーツ。
慣れてきて楽しくなるとお料理を作ったり、おうちのお手伝いへと発展してゆくパターンがほとんど。そして、一番失敗が少ないのがゼリーなどの冷たいお菓子です。
夏は、お菓子作りをはじめるのにぴったりの季節。暑い暑い日は、おうちで親子でお菓子作りはいかがでしょう。
きっと会話もはずみ、楽しいひとときが過ごせますよ！
繊細な方へ（HSPのためのブックガイド）
ネガティブな要素はまったくありません。火も包丁も使わない、楽しくておいしいレシピ集です。使用する家電は、電子レンジと冷蔵庫です。
複雑な工程はほとんどなく、楽しく、おいしいお菓子がつくれます。丁寧な手順写真を見ながらつくるだけであっという間に完成します。
女の子だけでなく男の子も、親子で、またはきょうだいで、孫と、ご家族で。プレゼントにもおすすめです。
https://www.mmanorhouse.com/2021/04/17/post-6761/
