【ジャッキーのパンやさん】こぐまたちがつくる、おいしいおいしいパン。愛されるロングセラー【3歳 4歳 5歳】【くまのがっこう】

2024年4月13日

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ジャッキーのパンやさん  くまのがっこう あだちなみ/絵 あいはらひろゆき/文 ブロンズ新社

くまのがっこうは全部で12匹。今日は、くまのがっこうのバザーの日です。一年前からとっても楽しみにしていたんです。みんなでおいしいおいしいパン屋さんを開くと決めていたのですから。

この本のイメージ おしゃれ☆☆☆☆☆ かわいい☆☆☆☆☆ ほのぼの☆☆☆☆☆

ジャッキーのパンやさん  くまのがっこう あだちなみ/絵 あいはらひろゆき/文 ブロンズ新社

<あだちなみ>
あだち なみ(1974年~)は、日本の絵本作家。1974年岐阜県多治見市に生まれる。岐阜県立多治見高校、多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒。玩具メーカー(株式会社タカラ)を経て2002年絵本作家、デザイナーとして活動を開始する。絵本「くまのがっこう」シリーズの作画を手がけている。

<あいはらひろゆき>
あいはら ひろゆき(相原 博之、1961年~2022年6月27日)は、日本の絵本作家、エッセイスト。宮城県仙台市出身。早稲田大学卒。

 ロングセラー絵本「くまのがっこう」シリーズ。「ジャッキーのパンやさん」の初版は2003年です。おおう、わたしが人生でいちばん忙しかった年だ。

 「くまのがっこう」シリーズが出版されたとき、わたしはもう大人になっていましたのでリアルタイムで読んではいないのですが、たいへん人気の絵本シリーズなので「くまのがっこう」で育った方も多いと思います。

 今回はじめて読んでみて「おしゃれな絵本だなあ!」としみじみと思います。
 デザインにかなりこだわった絵本だったようで、その後、華やかにグッズ展開されました。

 「くまのがっこう」はどうやら孤児院のような場所らしく、くまのこたちはディッキー、ウーリー、アントン、アルバート、マックス、トフィー、ハリー、ベルナルド、ペーター、ヘルマン、ロイ、ジャッキーの12匹。末っ子のジャッキーだけが女の子で、みんなの妹なんだけど自分はみんなのお母さんだと思ってる、と言う設定。

 このくまのこたち、謎が多くて顔にぬいぐるみみたいな縫い目があるんです。
 だから、もしかしたら動物ファンタジーと言うよりぬいぐるみファンタジーなのかも。
 「くまのがっこう」は、誰かのぬいぐるみ部屋なのかもしれません。

 そんな謎の多い世界観ですが、ストーリーはほのぼのとしたくまのこたちの日常と、心温まるきょうだい愛。お兄さんたちはみんなジャッキーが大好きなのです。

 今回のお話は……

 今日は待ちに待ったバザーの日。
 くまのこたちは、おいしいパン屋さんを開こうと、一年前から楽しみにしていました。

 まずは、タートル池の向こうのベリーの森から熟したグズベリーとラズベリーをかごいっぱい摘みます。
 次にハチたちが目を覚まさないうちに、こっそりハチミツをります。
 お次は、農園でまるまる育った大きなかぼちゃを収穫します。
 最後は牛のマオマオの納屋から絞りたてのミルクをたっぷりいただきます。

 キッチンで、かぼちゃをほくほくにゆで、バターミルク、黒砂糖、ハチミツを加え、粉、膨らし粉、ベリーをいれてゆっくりゆっくりかき混ぜて……

 オーブンで焼いたら出来上がり。

 大きな大きなくまのこパン。
と ころが、いたずらなジャッキーがパンに飛び乗ろうとしたものだから、パンはぺっちゃんこに……
 さてさて、パン屋さんはどうなっちゃったのでしょうか

 ……と、いうのがあらすじ。

 自分が子ども時代に読んだとしても「なんでそんなことしちゃうんだジャッキー?」とびっくりしてしまいそうな展開なのですが、たぶんこれ、本人は頂上に乗れると思ったんでしょうねえ。
 子どもは時々、よくわからないことを「できる」と思い込んでしまうことがあります。

 そんなわけでつぶれたパンをそのままジャッキーはバザーで売ろうとするのですが、当然ながら売れません。でも、最終的に心あたたまる展開が待っています。

 とにかく、毎ページ絵が可愛く、デザイン性にすぐれ、おしゃれです。
 制作当時からこのデザイン性にはかなりこだわりがあったようで、伝統的な絵本とはそこが少し違うところです。
 けれど、この「おしゃれ」と言う要素、お母さんには大事なことでもあります。

 子育ての戦場では、忙しさで心の栄養が足りなくなるときがあります。忙しいと美容院に行ったり、新しい服を買ったりもできません。子育てが忙しい時期は新しい服を買っても着る機会がないし、着てもアクシデントで汚れてしまうこともしばしば。

 でも、かわいいものやおしゃれなものって、見ているだけで気分があがるし、心が癒されます。
 絵本だって、かわいくておしゃれなほうがいい。そんな気持ちになるときもありますよね。

 「くまのがっこう」のシリーズは、小さなお子さまには楽しさを、そしてお母さまには心の潤いを与えてくれます。
 くまのこたちは自分たちの身の回りのことを自分たちでするので、読んでいるとおうちのお手伝いもしたいと自然に思ってくれそう。

 「ジャッキーのパンやさん」は読んでいると自分でもパンを焼きたくなります。かぼちゃとベリーをたっぷり入れて。
 字はすべてひらがなとカタカナで、見開きに文章が最大で七行くらいの読みやすさです。五十音が読めれば一人でコツコツ読みきることができます。でも、ぜひ、読み聞かせで。

 くまのこたちは男の子も女の子もいるので、性別関係なく楽しめるでしょう。とっても可愛くておしゃれなので読み終わったらリビングに飾ることもできます。

 二十年以上愛される「くまのがっこう」シリーズ。
 そろそろバザーの季節です。ジャッキーたちのがんばりを絵本で楽しんでみませんか。
 翌日はの朝食ではパンを食べたくなることまちがいなし!

 かわいくて、おしゃれで、心がほっこりする絵本をぜひどうぞ!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。心あたたまるストーリーと、おしゃれなデザインが融合した可愛らしい絵本です。くまのこたちの設定には不思議があり、もしかしたらファンタジーなのかもしれません。

 読後はかぼちゃパンにベリージャムを添えて。大きなマグカップに紅茶をいれてひとやすみ。

 

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