【ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス】クリスマスプレゼントに!遊び心いっぱいのクリスマス絵本です。【4歳 5歳 6歳】

2024年4月14日

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ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス ジャネット&アラン・アルバーグ/作 佐野洋子/訳 文化出版局

クリスマスイブ、たくさん雪が降った後、ゆかいなゆうびんやさんがやってきた。荷物はいったいなんだろう?おとぎの国の住人たちに素敵なカードを手渡してくれるゆうびんやさん。素敵なカード付の仕掛け絵本です。(ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス ジャネット&アラン・アルバーグ/作 佐野洋子/訳 文化出版局)

この本のイメージ おとぎ話オールスター☆☆☆☆☆ クリスマス☆☆☆☆☆ 仕掛け絵本☆☆☆☆☆

ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス ジャネット&アラン・アルバーグ/作 佐野洋子/訳 文化出版局

<ジャネット・アルバーグ>
1944年、イギリスに生まれる。教員学校に学び卒業後、レスター工芸学校にすすむ。そこでグラフィックデザインを学び、本や雑誌のイラストの仕事を数年続けた後、絵本の仕事を始める。処女作は、夫のアランがかいた話に絵をつけた“Brick Street Boys”シリーズ。夫婦一緒の仕事が多い

<アラン・アルバーグ>
1938年、イギリスに生まれる。教員学校に学び卒業後、小学校の先生となる。のち、妻のジャネットと共同で絵本の仕事へと進み、現在に至る

<佐野洋子>
佐野 洋子(さの ようこ、1938年〈昭和13年〉6月28日~2010年〈平成22年〉11月5日)は、日本の絵本作家、エッセイスト。
代表作として、絵本「100万回生きたねこ」(1977年)。エッセイ、児童文学、脚本、小説、海外絵本の翻訳も手がけた。

 ハロウィンが終わると日本は直ちにクリスマスシーズンに入ります。本来はキリスト教のイベントであるクリスマスですが、すっかり日本に定着しました。

 日本は、ハロウィンもクリスマスもやるけどお正月には神社に初詣にも行くし、お彼岸やお盆にはお墓参りもするんです。もう、なんでもあり。

 わたしが幼い頃はまだまだ「クリスマスなんて西洋の風習はうちは関係ないから」と言う、昔かたぎの頑固な家は多くありました。でも、なんとなく受け入れてしまうものなんですよね。お誕生会やバレンタインとかも然り。

 お誕生日を祝うのなんて、今はあまりにも自然に行われているので昔からあった風習のような錯覚を覚えてしまいますが、これはアメリカからやってきた戦後の文化です。わたしの親や祖父母の世代ではそもそも「誕生日」と言う概念がありませんでした。

 昔は「数え」で歳を数えるという風習が主流で、お正月になると全員一斉に歳を取るシステムだったのです。お正月には親戚一同が本家に集まり、本家の家長に「今年で何歳になりました」と報告するのが慣わしでした。
 もう完全に失われた文化ですが、そんなわけでわたしの両親や祖父母くらいの世代の人々は「年齢がふたつ」あったものです。

 自己紹介のときに「満(まん)で何歳、数えで何歳でございます」なんてよく言っていました。
 満と言うのが誕生日を起点にして数えた戦後の数え方の年齢で、数えはお正月で歳をとる古い日本の数え方です。たいていは数えのほうが一歳上の計算になりました。

 そんな日本でも、今ではすっかり誕生日文化は根付いていますし、クリスマスにはサンタさんも来るし、でも、七五三も初詣も大切にしています。
 日本は文化に対して柔軟で懐深いところがあり、これはこれでわたしはとても素敵なことだと思うのです。 

 さて、今回ご紹介するのは「ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス」。
 原題はThe Jolly Christmas Postman.イギリスでの初版は1986年。日本での初版は1992年です。
 クリスマスをテーマにしたかわいくてゆかいな仕掛け絵本です。

 ストーリーは……

 クリスマスイブ、ゆうびんやさんがお手紙を届けにやってきます。
 手紙を受け取るのはおとぎ話の登場人物たち。

 「三匹のくま」の熊一家、「赤ずきんちゃん」の家、イギリスのわらべ歌に登場し、日本では「不思議の国のアリス」でおなじみのハンプティ・ダンプティ、クリスマスツリーの飾りのジンジャー・ブレッド、「赤ずきんちゃん」のおおかみさん、そして、サンタクロースさんです。

 みんなはそれぞれ、ゆうびんやさんから素敵なお手紙をもらい、ゆうびんやさんはサンタさんのそりでおうちに送ってもらうのでした……

 ……と、いうのがあらすじ。

 この絵本は、仕掛け絵本になっていて、それぞれのあて先に届けられたクリスマスカードやお手紙が袋とじのページの中に入っています。この手紙がとにかくかわいい。

 ただのクリスマスカードだけではなく、クイズだったり、覗き絵だったり、ジグソーパズルだったり遊び心がたっぷり。何度でも読み返して楽しむことが出来ます。

 登場人物たちも、伝統的なおとぎ話の登場人物たちなので、絵本を読みながら説明したり、関連した絵本を読む楽しみもあります。事前に「三匹のくま」や「赤ずきんちゃん」「不思議の国のアリス」の絵本などを読んでおくとよりいっそう楽しいでしょう。

 最近は、西洋でも昔ながらのおとぎ話を知らない子どもが増えてきていて問題になり、古いお話の絵本を読む習慣を復活しようという動きがおきているようです。日本でも、携帯会社のCMのようにおとぎ話のキャラクターが登場するコンテンツが人気ですが、おとぎ話には世代を超えた魅力があります。

 最初から最後まで、魔法がかかったようなわくわくする絵本です。クリスマスプレゼントにぴったり。
 素朴であたたかみのある絵は、ほのぼのとしていてどなたでも心がほっこりと温かくなるでしょう。

 字はほど良い大きさで、見開きに最大で十行前後。漢字は使われていますが、すべての漢字に振り仮名がふってありますので、五十音が読めればひとり読みでもがんばって読みきることができます。
 もちろん、読み聞かせで読んでも楽しそう。

 おとぎ話が大好きなお子さまへのクリスマスプレゼントに、「ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス」を。
 おしゃべりをしながら、長く楽しめる絵本です。

 サンタさんからのプレゼントにもうひとつ、サプライズで素敵なしかけ絵本をぜひどうぞ!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。クリスマスのかわいい仕掛け絵本です。
おとぎ話のキャラクターたちが登場するので、「三匹のくま」「赤ずきん」「不思議の国のアリス」などは事前に読んでおくとより楽しめるでしょう。

 読後はジンジャー・クッキーと温かいココアでひとやすみ。

 

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