【おおゆきくまちゃん】ふわふわのくまちゃんたちが雪遊び。あったかな気持ちになる、愛らしいくまちゃん絵本【絵本】【4歳 5歳 6歳】
4匹の小さなくまちゃんと1匹の大きなくまちゃんが、そりで雪遊びをします。でも、このそり、5匹は乗れなくて……( おおゆきくまちゃん シャーリー・パレントー/文 ディヴィッド・ウォーカー/絵 福本友美子/訳 岩崎書店)
この本のイメージ ぬいぐるみ☆☆☆☆☆ くまちゃん☆☆☆☆☆ ほのぼの☆☆☆☆☆
おおゆきくまちゃん シャーリー・パレントー/文 ディヴィッド・ウォーカー/絵 福本友美子/訳 岩崎書店
<シャーリー・パレントー>
アメリカの作家。絵本からヤングアダルト向けのSF、女性向けの小説まで多くの作品を手がける。カリフォルニア州在住。
<ディヴィッド・ウォーカー>
アメリカのイラストレーター。たくさんの子ども向けの絵本の絵を描く。ノースカロライナ州在住。
<福本友美子>
公共図書館勤務の後、児童書の研究、翻訳などをする。訳書多数
原題はBEARS IN THE SNOW.初版は2016年。日本語版の初版は2016年です。
お話は…
ゆきのうえに赤いそり。
くまちゃんたちがそり遊びにやってきます。
ぷよぷよくまちゃん、ふわふわくまちゃん、ぽちぽちくまちゃん、きいろいくまちゃんの小さいくまちゃん四匹と、大きな大きなちゃいくまちゃん。
ただ、そりは小さくて全員では乗れません。
小さいくまちゃんたちが二匹ずつ乗るか、大きなちゃいくまちゃんが一匹で乗るか……
でも、みんなで雪遊びしたいちゃいくまちゃんはあることを思いつきます。
そして……
……と、いうのがあらすじ。
このくまちゃんシリーズは毎回、「分け合う喜び」をテーマにしています。
昔は兄弟が多い家が多く、そして、貧しくて全員に同じおもちゃを買い与えられないのでひとつのおもちゃを子どもたちみんなで共有して遊ぶことを求められました。
貸しっこしたり、交換したり、みんなで一緒に使ったり……
最近は一人っ子が多いので、こうした工夫を知らずに育つ子も増えているのかもしれません。しかし、「みんなで楽しく遊ぶ」「分け合う喜び」を知っていると、それは大人になっても生きやすい人生になりやすいものです。
ネットの共同購入や、みんなでランチをするときにシェアしたり、小さなプレゼントを交換したり……
分け合うことを知っていると、人生は実りの多いものになります。
くまちゃんたちの持っているものは、一度に全員が使うのが難しかったりするものばかりですが、いつもくまちゃんたちは工夫して分け合い、みんなが楽しく遊べる状況を作ります。
誰かが我慢したり、犠牲になったりということはなく、それぞれが「楽しさ」を分け合うことで、みんなの「楽しい」が何倍にもなるのでした。
くまちゃんたちは、動物のくまではなくテディベアが生きているように描かれているのでこれはぬいぐるみファンタジーでしょう。
青や黄色、ピンクなどの色とりどりのくまちゃんたちが登場します。
字はすべてひらがな。見開きに最大で五行あるかないかなので、五十音が読めればひとりで読みきることができます。もちろん、読み聞かせにも。
ぬいぐるみ好きのお子さまに。大人の和み本としても。
「おおゆきくまちゃん」は誰かと幸せや喜びを分け合うことを教えてくれる、ほのぼのとした冬のファンタジー絵本です。寒い季節にぜひどうぞ!
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はまったくありません。ぬいぐるみを愛する人なら、子どもから大人までおすすめの可愛らしい絵本です。性別を問わない内容なので、男の子でも女の子でも楽しめるでしょう。
分け合う喜び、与え合う幸せを感じることが出来ます。
読後は温かいココアでひとやすみ。
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