【もしかしたら】あなたには無限の可能性がある。どこまでも羽ばたける力を信じられるメッセージ絵本。【4歳 5歳 6歳】【子どもから大人まで】

2024年4月16日

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もしかしたら  わたしたちがもっているどこまでもかぎりない可能性の物語  コビ・ヤマダ/作 ガブリエラ・バロウチ/絵 前田まゆみ/訳 パイインターナショナル

なぜ じぶんがここにいるか かんがえてみたことはある? これまでも、これからも、あなたはかけがえのない ただひとりのひと…… 自分の可能性を信じる、希望に満ちたメッセージ絵本。(もしかしたら  わたしたちがもっているどこまでもかぎりない可能性の物語  コビ・ヤマダ/作 ガブリエラ・バロウチ/絵 前田まゆみ/訳 パイインターナショナル)

この本のイメージ 自己肯定感☆☆☆☆ 可能性☆☆☆☆☆ 子どもから大人まで☆☆☆☆☆

もしかしたら  わたしたちがもっているどこまでもかぎりない可能性の物語  コビ・ヤマダ/作 ガブリエラ・バロウチ/絵 前田まゆみ/訳 パイインターナショナル

<コビ・ヤマダ>
ニューヨークタイムズのベストセラー作家で、「コンペンディウム」という、素晴らしいスタッフが素晴らしい仕事をしている会社のCEO。人生を愛しつつ、愉快な2人の子どもたち、そして妻と、北の大自然に囲まれた土地で暮らす。そこで、日々信じられないほどのさまざまな可能性と出会い、想像以上に人生は美しいと感じている。

<ガブリエラ・バロウチ>
国際的に活躍しているアーティスト。リアルな描写と、描かれる神秘的な要素や着想が彼女の絵を特徴づけ、幅広い年代の人々に訴えかける。自身のヴィンテージおもちゃのコレクションから絵のインスピレーションを受け、世界中をあちこち旅することを楽しむ。そして、自然、とくに森に深い愛情を持っている。本書「もしかしたら」は、ガブリエラの絵本デビュー作。

<前田まゆみ>
絵本作家。神戸女学院大学で英文学を学び、洋画家の杉浦祐二氏に師事。外資系銀行に勤めた後、作家へ。「幸せの鍵が見つかる 世界の美しいことば」(創元社)、「野の花えほん」「いきもの図鑑えほん」(あすなろ書房)等、著書多数。翻訳書籍は「翻訳できない世界のことば」創元社、「100年の旅」かんき出版等。「あおいアヒル」主婦の友社は第67回産経児童出版文化賞・翻訳作品賞を受賞。

 原題はMaybe.アメリカでの初版は2019年です。日本での初版は2020年。

 この絵本は、人間に宿る無限の可能性について語ったメッセージ絵本です。
 主人公の、性別不明の妖精のような子どもは、子ども時代を探求し、旅をします。

 そして、自分自身の、自分だけの答えを見つけ出します。

 「これまでも これからも、あなたは、かけがえのない ただ ひとりの ひと」
 「あなたは いのちをさずかった。だから なんでも やってみて」
 「なにを するにも あいを こめて、 こころのこえが よぶほうへ すすんでみよう」(以上引用)

 など、心にそっと寄り添い、そして背中を押してくれる言葉が詰まっています。

 もしかしたら、これは大人のための絵本なのかもしれません。
 小さな子どもの頃に読めば、これからの人生に大きな夢と希望が持てる絵本になるでしょう。
 けれど大人が読めば、くじけそうなときに優しく抱きしめてくれるような、そんな言葉の数々に思えます。

 このブログでは定期的に「自己肯定感」を高める絵本をご紹介しています。
 「自己肯定感」とは、自分の長所も短所も含めてまるっと受け入れて肯定する心のこと。自分のいいところは認めるけど、欠点は「こんなの自分じゃない」と切り捨てるのではなく、至らないところもみとめ、それを受け入れて前進してゆく気持ちです。

 この自己肯定感は「自己中」や「自己愛」と混同してしまわれがちなのですが、明らかに間違っていることを正さなくてもいいとか、間違っていることを正当化するというのとは違うのです。

 自己肯定感の高い人は、むしろ自分に欠点があるからと言って自分が愛されない、世の中に存在してはいけない、などと悲観することはないので、素直に欠点を認めて改善することができます。過剰な劣等感がないのですぐに前進できるのです。

 自己肯定感の低さは生きづらさに直結します。高い自己肯定感はその人の能力や財力の有無にかかわらず幸せに近いので、自己肯定感はとても大切なものなのです。

 この自己肯定感は、自分では何もできない幼児の頃にまるっと愛された経験によってはぐくまれます。
 生まれたての赤ちゃんは、泣き叫ぶだけで何もできません。
 物理的には価値のない、迷惑をかけるだけの存在です。
 「でも」愛される。

 その「愛された記憶」が自己肯定感を作ります。

 ですから、大人になってしまってから低い自己肯定感を高めることは難しく、自己肯定感の低さに苦しんでいる人が人生の荒波を越えてゆくのは困難を極めます。

 そのときに役立つのが絵本です。

 優れた絵本には、純粋なパワーがあり、何重にもなり強固に固まった心の壁を突破して芯の部分に語り掛けてくれます。

 絵本が語るメッセージに耳を澄ましていると、幼いころの自分が少しずつ癒されてゆく感覚を感じます。

 この絵本は、生きている限り自分には可能性があり、何かをできるのだと感じさせてくれます。できるかもしれないと、力づけてくれるのです。

 字はすべてひらがな。ページ数はややありますが、文章は見開きに最大でも8行くらいなので、ひらがなが読めるお子さまならばひとり読みで最後まで読み切ることができます。しかし、これはぜひ、読み聞かせで。

 お子さまだけでなく大人が読んでも励まされます。美しい絵とやさしい言葉がじんわりと心に沁みてゆき、忘れかけていた子どもの頃の夢や憧れを思い出す方もいるかもしれません。

 小さなお子さまへのプレゼントはもちろんのこと、入学式、卒業式、成人のとき、就職の時など節目のときのプレゼントに、また、大切な人が落ち込んでいるときの励ましに。

 「もしかしたら」は命ある限り、どんなときでも大いなる可能性があるのだと感じさせてくれる絵本です。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。HSPやHSCの方のほうがより多くのメッセージを受け止められるでしょう。
 全年齢におすすめの、生きてゆく力をくれる美しい絵本です。

 

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