【きみのそばにいるよ】自己肯定感を高める!傷ついた心にお月様のように寄り添ってくれる、あたたかいメッセージ絵本。【子どもから大人まで】
おつきさまのように、心にそっと寄り添う言葉たち。月齢にあわせて、美しいイラストと心に沁みるメッセージを届けます。(きみのそばにいるよ いぬいさえこ/さく・え パイインターナショナル)
この本のイメージ 月齢☆☆☆☆☆ 美イラスト☆☆☆☆☆ 自己肯定感☆☆☆☆☆
きみのそばにいるよ いぬいさえこ/さく・え パイインターナショナル
<いぬいさえこ>
フリーのイラストレーターとして10年以上活動。現在は「絵でこころに寄り添うこと」を大切に、オリジナルの小さな生き物たちの絵を発表中。
SNSなどでもご活躍されるいぬいさえこ先生の愛らしい絵本です。初版は2023年。
このブログでは定期的に自己肯定感を高めるお手伝いをする絵本をご紹介しています。
「自己肯定感」とは、自分自身を欠点も含めてまるっと肯定する気持ちのこと。
自分は「かわいいから価値がある」「おりこうだから愛される」「一等賞だからかわいがられる」「成績がいいから愛される」「おうちのお手伝いをよくするから愛される」とかではなく、「わたしだから」愛されるのだと、心の芯の部分で感じられる心のことです。
この心は、他人に対して何の役にも立たない無力な乳幼児の時代に親に無条件に愛された記憶によってはぐくまれます。
この、根本的な部分の自己肯定感が足りない場合、大人になったときに「かわいくないと愛されないのではないか」「成績が落ちたら愛されないのではないか」「お金がないと愛されないのではないか」など、常に心が自分の足りないところ、足りないところへとフォーカスし、焦りと苦しみの沼に落ちてしまうのです。
自己肯定感が高い人は、自分に足りないところや欠けているところがあっても、それを新たな発見や挑戦だと感じ、折れない心で乗り越えてゆくことができます。
自分にかけているところかあったとしても、だからといって自分がイコール「無価値」なわけではないと、心の奥底で信じられるから。
こんな大切な自己肯定感。
しかし、日本人は言葉で愛情を伝えるのが苦手です。
小さな子どもは予測なく泣いたり暴れたりして、親の思い通りにならないことも多く、戦争のような子育ての毎日では、なんでもないときに「愛してるよ」とか「大切だよ」とか言っている暇も余裕もないかもしれません。
そんなときに、助けてくれるのが絵本なのです。
相手のことを「条件付き」ではなく無条件で肯定する「絶対肯定」の言葉がたくさん詰まった絵本を、お休み前に、またはお子さまのご機嫌のいいときに読んであげてはいかがでしょうか。
メッセージは漢字混じりですが、すべての漢字にふりがながふってある総ルビ。
見開きに最大で八行くらいで、五十音が読めればひとり読みでコツコツ読み切ることができる本ですが、これはぜひ、読み聞かせで。
そして、大人の和み絵本としても。
いぬい先生のこの絵本は、自己肯定感低めの大人のなごみ本としてもおすすめです。
不幸にして過酷な環境で幼児期を過ごすしかなかった方や、厳しい環境下をサバイバルしてきた方の心の奥底には、傷ついた子ども心が眠っています。
その子ども心にアクセスしてくれるのが、絵本でもあります。
新月の日から月齢にあわせて、一ページずつ、お好きな飲み物を用意してゆっくりゆっくりお読みになってみてください。
ニホンノウサギ、エゾナキウサギ、エゾシマリス、ホンドタヌキなど、つぶらな瞳の愛らしい動物たちのあたたかなメッセージが心に沁み込んできます。
次の新月が来る頃には、新しい気持ちになっていることでしょう。
お月様のように、静かに、そっと心に寄り添ってくれる絵本です。
大切な人へのプレゼントに、誰かを励ましたいときに、自分自身へのご褒美として。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はまったくありません。あたたかな、心にしみるメッセージがいっぱいの絵本です。
お子さまとの読み聞かせはもちろんのこと、大人の心の癒しとしてもおすすめです。疲れた時にカフェで一ページずつ読むもよし、ふと開いたページを天啓のように読むもよし、お休み前に月齢のメッセージを読んで寝るのもおすすめです。
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